ウィーン旧市内を一望できる穴場
昨日、写真をお目にかけたMariahilfer Straßeの爆発事故ですが、19歳の青年がガス自殺を図ったのが要因だとか‥ また、あれだけ破損したため、全面解体するのか、修復が可能なのか、専門家の調査が始まっているそうです。
さて、5月になってウィーンも良い季節になりました。今日は気分を変えて「観光客の皆さまに情報提供」です。
ご存じのようにウィーンの旧市街はシュテファンドームよりも高い建物の建設が認められていないので、旧市街を一望できる場所というのは意外にありません。そんな中、旧市街を一望できる「穴場的な場所」があります。
国会議事堂の裏手にあるDer Justizpalast。130年以上の歴史を誇る建物で、オーストリアの最高裁判所や検察などの組織が入っています。
司法関係の建物が、なぜ「市内を一望できる穴場なのか」と言えば、最上階にJustiz-Caféという施設があり、ここのオープンテラスからの眺めが素晴らしいのです。ちなみにトップの写真は、オープンテラスから撮影したものです。
左側に市庁舎、正面にシュテファンドーム、右側に王宮と旧市街にある主要な施設が一望できます。
Justiz-Caféはカフェテリア方式で、職員食堂のような位置づけですが、一般の人も利用できます。ただ、最高裁判所や検察が入っている建物なので、入館するのに一苦労。普通の人だと、入り口のセキュリティを見ただけで、尻込みをしてしまうかもしれません。
正面玄関から中に入ると、警備詰め所があり、ここで警備員に「Justiz-Café(またはKantine )に行きたい」旨を伝えます。Kantine(カンティーネ)の方が通りがよいという話もあります。別に書類の記入などはありません。
ただ、空港のように入場者検査と手荷物検査があります。警備員に手荷物を預けて、一人ずつブースに入ってスキャンしてから、場内へ。
もし、ここで金属探知機に引っかかると、警備員がハンディの探知機で再度、検査を行います。手荷物については、X線による検査ではなく、警備員が中を開けて確認する方式です。
ちなみに警備が厳しくなったのは、以前、デモの際、暴徒が内部に侵入し、破壊行為を行ったことがあるためだとか。入館すると正面に立派な階段があり、その偉容に圧倒されます。
向かって左側にリフトが2機あり、これに乗って最上階のJustiz-Caféに向かいます。このリフトはリクエストがあると各階に停止する職員用の施設なので、裁判所や検察の関係者が乗ってくることもあります。
さて、リフトはCaféのある一つ下のフロアまでで、少し階段を上るとテラスとCaféのあるフロアに出ます。
天気の良い日はカフェテリアで飲み物や食事を買ってきて、表のテラスで景色を眺めながら休憩‥というパターンが最高。なお、カフェテリアはガラス張りなので、中からの眺めも良いので、寒い時は中を利用した方がよいでしょう。
Feriお勧めの時間帯は、夕方です。というのはちょうど、旧市街に対して順光になるため、晴れていると、本当にきれいに旧市街を一望できるからです。
なお、建物から出るときは手荷物検査はありませんが、一人ずつ退場ゲートを通過する仕組みになっています。
このCaféの営業時間ですが、月曜日から金曜日までの7時00分~16時30分。役所内の施設なので、土曜日・日曜祝日はお休みです。ただ、平日の夜に関しては、貸切のパーティなども開催できるようです。このほか、時々、ミニコンサートなども行われています。
ウィーンにお住まいの方でも、意外と行ったことがない…という「穴場」です。しかし、へそ曲がりのFeriなどは、職員用のリフトと最上階直結のリフトを分けて、最上階直結のリフトには、セキュリティ検査無しで乗れるようにしたら、手間が省けると思うのですが‥
まぁ、積極的に観光客にアピールする施設ではない‥ということなのかもしれません。とは、言っても欧米の観光客の方も多数来場しています。
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