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June 02, 2014

大胆な迂回運転

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今日は「路面電車の迂回運転にまつわる話題」をお届けしましょう。

ウィーンの路面電車は、路線が広範囲に及んでいることもあり、随所に短絡線やループ線が設けられています。これらは、通常の運行では使われませんが、運転区間を臨時に変更する場合などに活用されます。

例えば、5月1日のメーデーでは、午前中から午後にかけてリンクでデモ行進(こちらはパレードに近いですが‥)が行われる関係で、リンクに乗り入れる1系統、2系統、D系統、71系統が途中折り返しになりました。こういった場合、ループ線のある途中の停留所を活用して、折り返しを行います。

また、このブログでも時々ご紹介しているFeriご愛用の43系統もダイヤが乱れると、途中の停留所であるAlserStraßeやDornbach GüpferlingStraßeにあるループ線を使って折り返し運転をして、運転間隔の調整を行っています。

が、時には全く別のルートを通るという「裏技」も存在します。

先日、リンク周辺で過激なデモが発生した日のことです。Ottakringのホイリゲでのんびりしてから、オペラ近くで友人と会う約束があったので、乗り換えもなく、便利な2系統を使うことにしました。

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Ottakringの停留所で待っていると、いつもどおり2系統の電車が到着。どうも遅れているようで、ちょっと混んでいました。Feriが乗車して、すぐ、運転士さんからアナウンスが‥「2系統のルートがデモの影響で運行できないため、リンクまで46系統を通ります」。

地図をご覧になるとおわかりのように、2系統と46系統は、ほぼ並行した道路を走っています。ちなみに地図の「緑の線」が本来の2系統、「赤い線」が本来は46系統が使っている路線で、今回の迂回ルートです。

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はじめは半信半疑だったのですが、Feriはリンクに出るまで下車する予定がないので、そのまま乗っていました。発車してすぐ、本来、曲がるべき交差点を直進し、本当に46系統のルートに‥ 

なお、Ottakringの停留所で、急きょ降りたお客さまもいらっしゃいましたね。迂回ルートを走る2系統は、46系統の停留所に停車しながらリンクを目指します。

2系統はRathausでリンクに入りますが、46系統の都心側はDr.-Karl-Renner-Ringです。46系統路線を借りた形になった2系統はループ線になっているDr.-Karl-Renner-Ringの停留所には入らず、そのままリンクへ。

そして、それ以降は通常の2系統のルートに戻りました。この結果、Feriは約束の時間に余裕を持ってOPERに到着することができました。

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通常、計画的に運転区間やルートが変更になる場合は、事前に停留所へ案内プレートが設置されます(実際、「35. Österreichisches Blasmusikfest」の開催数日前から関連する各系統の停留所に案内プレートが出ていました)。しかし、今回は急に発生したデモだったため、このような対応はできません。

ところで、たまたまFeriが乗ったULFは近代化改造車で、車内に液晶のマルチディスプレがついており、停留所表示などが行われます。

さすがに、この表示については迂回ルートの停留所が表示されることなく、オリジナル(つまり2系統)の該当区間が表示されていました。ちなみに3枚目の写真が、迂回ルートを走っている最中のディスプレイ。本来の停留所とは違う表示になっています。

そのため、乗っていたお客さまは大混乱。途中から、乗ったお客さまの中には、運転士さんに、“これ、どこへ行くの?”とたずねる人も‥

ディスプレイをブラックアウトにしてしまった方が、誤解が少ないと思ったのですが、このディスプレイには広告なども表示されるため、難しいのかもしれません。

なお、最近、多くの停留所に設置されている電動式の案内装置については、到着までの時間が表示されるほか、運転を中止している場合、その情報も表示されています(最後の写真)。

それにしても、この柔軟な運行体制‥ 毎回、驚かされます。


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Comments

Feriさん、初めまして。
毎年4月に、オペラ、オペレッタを観るために、ウィーンのアパートに3週間ほど滞在しています。そのアパートの最寄停留所が44番のyppengasseで、43番のトラムは始発~途中まで同じ線路を走るので、懐かしくウィーンでの暮らしを思い出しました。
オペレッタのこと、ウィーンのこと、大変参考になります。

Posted by: ぷいい | June 02, 2014 at 09:34 AM

ぷいい様、コメント、ありがとうございます。

>yppengasse
Ottalringer Straße沿いですね‥ということは、もしかしたら近くですれ違っていたかもしれませんね。ウィーンの街は狭いので、突然、街中で友人とバッタリというケースが多いもので‥

もし、変な日本人を見つけたら声をかけてみてください。私だと思います。

Posted by: Feri | June 02, 2014 at 03:40 PM

 こんばんは!
 はじめてお目にかかります。
 今年4月に初めてウイーンを訪れるにあたって、実は少し参考にさせていただいていました。御礼が遅れて申し訳ありません。
 今、1週間に1回のペースで、旅行記をblogに書いているのですが、トラムについて触れておられるので、この街のトラムの使い勝手の良さに驚いたことを思い出しました。
 例えば、私はk+Kと言うホテルに泊まったので、最寄駅は49系統のStiftgasseだったのですが、余り旅行ガイドやホテルの案内にはトラムの事が載らないのですね。で、Dr.Karl-Renner Ringの駅に着けるとホームの反対側に②とかが待っています。実に快適です。
 もっとビックリしたのは、ウイーン大学近くの某乗換駅(ちょっと伏せておきます)。2重らせん構造、とでも言えばイイのでしょうか。トラムを降りたら、Aufzugで垂直移動して、サクッと乗換。この機能性は最早「芸術」の範疇と感じました。この駅のことについては、後日書く予定にしています。

 4月のウイーンは、結構暑くて、プレーンソーダばかり飲んでいました。
 食事も美味しくて、4日間の滞在が短く感じました。ぜひまた訪れたいと思います。

Posted by: シブ | June 04, 2014 at 10:02 PM

シブ様、コメント、ありがとうございます。

快適な滞在だったようで、何よりです。ご指摘の停留所は私がよく使う43系統の始発Schottentorですね(ネタバレ失礼‥)。

実は今から40年以上前から二重構造になっています。

また、是非、お越しくださいませ。

Posted by: Feri | June 04, 2014 at 11:36 PM

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