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July 22, 2014

保線はしっかり行いましょう

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日本は梅雨明けの地域も出てきているようですが、皆さまがお住まいの地域はいかがですか? ウィーンは、すでに夏本番。35度を超える日もあります。まぁ、日本よりは湿度が低い分、助かりますが‥ ワインよりはビアが美味しい季節になりましたね。

さて、今日は「鉄道の線路保守にまつわるお話」です。

最近、日本では北海道で線路の保守が徹底していなかったための脱線事故などが発生していますが、線路の保守は安全運行の基本となるだけに、しっかり行ってもらいたいものです。

さて、昔は鉄道の線路を保守する場合、ツルハシやショベルを使い人の手で行っていました。大変な仕事だったようです。しかし、その後、各種の保線機械が開発され、自動化が進められました。

以前にも、このブログでご紹介したことがありますが、この保線機械を製造・販売している会社がオーストリアに存在します。

世界的に有名なのは、マルチプルタイタンパーと呼ばれる線路の敷かれている砂利(バラスト)を突き固める機械などを製造しているプラッサー&トイラー (Plasser & Theurer) です。

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1953年に創業し、本社はウィーン、工場はリンツにあります。現在までにヨーロッパのみならず、世界109の国と地域で15000台以上の同社製保線機械が導入されています。

同社ではマルチプルタイタンパーをはじめバラストクリーナー、レール削正車、レール交換機、軌道検測車、架線カテナリー作業車などを製造・販売しています。また、主要国に現地法人もありますが、日本にも日本プラッサー株式会社が存在します。

さて、この手の大型保線機械は一般的に国鉄などで使用されるもの‥というイメージがありますよね。ところが、こちらでは線路の幅が本線よりも狭い狭軌鉄道でも、専用の保線機械が使われています。

これが冒頭の写真です。これはシュタイヤマルク州を走る狭軌鉄道ムールタールバーンの例ですが、ちょっと日本では想像ができませんね。

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ちなみに、ムールタールバーンの線路幅は760mm(本線は1435mm)です。日本では、狭軌鉄道を「軽便鉄道」と呼んでいたこともあり、何となく「お手軽に敷設できる鉄道」といったイメージがあります。

しかし、こちらで現役の狭軌鉄道を見ると、単に線路の幅が狭いだけで、その施設は普通の鉄道とほとんど変わりません。

実際にムールタールバーンの線路を見ると、写真のように立派なコンクリート枕木が使われている区間もあり、レールも狭軌鉄道としては太いものが使われています。

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このように線路や保線に力を入れている理由ですが、実は、こちらの狭軌鉄道は貨物輸送が主だからです。

貨物輸送の場合、重い貨物も運ぶので、レールが安定していないと脱線事故などが発生する可能性があります。そ特に狭軌鉄道の場合、普通の鉄道よりも重心が高いので、脱線にリスクが高くなります。そういった点を考慮しているのでしょう。

写真の貨車はムールタールバーンのコンテナ貨車ですが、長さは短いものの、高さは日本のJRとあまり変わらないような気がします。

そう言えば、先日、アメリカで鉄道輸送中だった製造中のボーイング737の胴体が脱線で、川に転落した事故が報道されました。線路が原因なのかどうかははっきりしませんが、やはり線路の保守は大切ですよね。


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鉄道のお話 |

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