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July 21, 2014

「海の日」特別企画 番外編 ハンブルクのUボート博物館

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今日、日本は「海の日」の祝日ですね。2016年からは「山の日」もできるそうですが、日本は、本当に「国民の祝日」が多いような気がします。一斉に休まないと、回りに申し訳ない‥という日本人心理の表れなのでしょうか。

さて、今日は「海の日」にちなんで、特別企画「海にまつわる話題」を番外編でお届けしましょう(こちらも祝日の制定根拠並みの「こじつけ」ですが‥)。

北ドイツの港湾都市ハンブルクには、現在では港湾地区に様々なアミューズメント施設が建設されています。有名なのは鉄道模型の大レイアウトが自慢な「ミニチュアワンダーランド」でしょうか。ここは、レイアウトの中に各種のギミックが仕込まれており、子供さんだけでなく、大人も楽しめる施設です。

さて、今日、ご紹介するのは本物の潜水艦を使ったUボート博物館です。軍事機密の固まりである潜水艦を公開しているところは少ないので、2009年にオペレッタを観るためにハンブルクを訪れた翌日、移動前に訪ねてみました。

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港湾地区にある、この施設。正直、ちょっと不便なところにあります。Feriは地図を頼りに徒歩で向かったのですが、正直、時間がかかりました。

正式名称は「U-Bootmuseum Hamburg 」と言います。現場に到着すると、何と運河に本物の潜水艦が係留されており、この内部を見学する仕組みになっています。

いわゆる民間の博物館で、入場料は大人9.0Euro。写真やビデオ撮影には1.0Euroの追加料金が必要です。

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桟橋にあるオフィス(ミュージアムショップを兼ねています)でチケットを購入し、自由に館内を見学できるようになっていました。また、別料金でガイドツアーも設定されているようです。

当初、Feriはてっきりドイツ海軍の潜水艦かと思ったのですが、パンフレットによるとロシアの潜水艦だそうです(ガッカリ‥)。

現在、U-434と名付けられている、この潜水艦。ロシア海軍のTango – Klasse(タンゴ型、NATOのコードネームです)です。タンゴ型は1971年より建造が開始されたソ連第3世代の攻撃型潜水艦です。1982年までに18隻が就役しました。

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ロシア海軍(ソヴィエト海軍)時代はB-515と呼ばれており、白海やバレンツ海など北極圏の防備を担当する北方艦隊(司令部はムールマンスク)に配備されていたそうです。

B-515は1976年に建造され、2002年4月まで現役で活躍しており、主に哨戒任務についていたようです。なお、なぜ、オリジナルの番号ではなく、U-434に改番されたのかは、よくわかりません。

全長は90.16m、全幅は8.72mという大きな潜水艦で、乗組員数は62名、動力は通常動力(ディーゼル・エレクトリック方式)です。通常動力とは、浮上中はディーゼルエンジン、潜行中はバッテリー駆動の電動機で航行する方式で、キロ級は3台のディーゼル機関で4.6MWの電力を発電し、3台の電動機を駆動していました。

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さすがに原子力潜水艦は、後の処理が大変ですから、博物館用には買いませんよね。

退役後、ロシア政府との交渉の末、ドイツへの売却が決まったとか‥

さすがに一般の人が見学するため、艦内への出入り口などは一部改造されていますが、かなり原型を保っている上に、公開されている箇所も多いのには驚きました。

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狭いため、見学は原則として艦尾から入り、司令塔から出るという、一方通行になっています。ただ、Feriが見学したときは、見学者が少なかったこともあり、かなり自由に見ることができました。

一部はアクセスパネルがアクリル製に変更されており、内部を見ることができるようになっていました。

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艦内に入ってみると、艦首の魚雷発射管室から、中央の発令所や艦長室、居住区画、艦尾の動力室なども一通り見ることができます。まぁ、本物ですから狭いですね。

また、ドイツの博物館らしく、館内にはロシア海軍水兵のマネキンが要所要所に置かれていました(ドイツ人は、こういうのが好きなのですよね)。

ところで艦内も含めて見学者用の改造は最小限にとどめられているため、とにかく艦内は動きにくいです。Feriが訪問したのは真冬だったので、コートを着ていましたら、本当に移動するのに一苦労しました。

また、写真をご覧になるとわかるようにお客さまが立入できる潜水艦の甲板にも特に手すりなどはありません。もし足を滑らせて運河に転落したら‥日本だったら、安全対策が徹底するのでしょうが、この当たりも、こちららしいところです。

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なお、案内所には、「足の悪い方や小さい子供さんの見学はできません」という注意書きが出ていました。まぁ、当然ですが‥

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この潜水艦博物館、意外と人気があるようで、Feriが見学を終えて中央駅へ徒歩で戻る途中、2回ほど、これから博物館に向かう観光客の方から、“潜水艦博物館まで、あとどれくらいですか?”という質問を受けました。一応、途中には写真のような看板が出ているのですが、周りに何もないエリアなので、「本当にたどり着くのだろうか‥」という気持ちになるのは、よくわかります。

日本でも広島県呉市に会場自衛隊を退役した潜水艦を陸上に引き上げて博物館にした「てつのくじら館」(正式名称は海上自衛隊呉資料館)という施設があり、人気を集めています。

ここには1985年に就役し、2004年に退役した「あきしお」(ゆうしお型潜水艦7番館、SS-579)という潜水艦が展示されています。こちらは全長が76.2m、全幅が9.9mなので、U-434よりはちょっとずんぐりしてる感じですね。

友人が撮った写真を見せてもらいましたが、陸上にあがると巨大なこと‥ハンブルクのUボートの方が小さく見えるのは、運河に浮かんでいるためなのでしょう。

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基本的に潜水艦は軍事機密の固まりなので、第二次世界大戦以前のものは別にして、海軍側としては、最近のものは公開したくないのが本音だそうです。そのため、日本の場合、「てつのくじら館」は博物館になっているとは言え、公開されている場所が発令所付近に限定されているそうです。

ところで、ハンブルクのU-434ですが、運河に浮かべているということは、維持のための補修が大変だと思うのですが、その点は、どうなっているのでしょうね。

まさか、ドイツのことですから、どこかの国のように途中で投げ出す(維持補修ができず、解体してしまう)ようなことはないと思いますが、ちょっと心配になった記憶があります。

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