« ウィーン市内のセカンドハウス | Main | ベートーヴェン座がニュー・シネマ・パラダイスとして復活 »

July 14, 2014

オーストリアの「軽自動車」

Sn00057

ワールドカップ決勝ですが、ドイツが延長戦の末、アルゼンチンを破り、1990年のイタリア大会以来、24年ぶり4度目の優勝を果たしたね。さすがに決勝戦らしい凄まじい試合だったと思います。東西ドイツが統一されてから、初の優勝なので、これから盛り上がることでしょうね。

そう言えばルフトハンザも特別のマーキングを施した専用機を準備していましたから、これに乗ってドイツへ凱旋帰国ということになるでしょう。ちなみに写真はフルトハンザが公開しているブラジル到着時のドイツチームです。

Feriは、昔、ドイツに入れ込んでいた時期があるので、ドイツを応援していましたので、正直、嬉しいです。

Img_109_08_9309_001

さて、今日はオーストリアで見かける「軽自動車の話題」をお届けしましょう。

日本では、税金が安い軽四輪自動車が、ガソリン価格の高騰もあり、人気を集めている‥という話をよく聞きます。
1998年の規則改訂により、日本の軽四輪自動車の規格は

-全長:3400mm以下
-全幅: 1480mm以下
-全高: 2000mm以下
-排気量:660cc以下
-定員: 4名以下
-貨物積載量 350kg以下

となっているようですが、こちらでは、日本独自の軽自動車に当たる規格は存在しないため、普通自動車にカテゴライズされています。実際、日本の軽自動車は、時々、オーストリアでも見かけます。

Img_107_06_6271_001

実際、日本の軽自動車はメーカーさんの努力で、車両のクォリティも向上しており、使い勝手も良いですよね。

さて、オーストリアをはじめとするヨーロッパには、日本の軽自動車とは異なる軽車両が存在するのです。

この軽車両ですが、スクーター(いわゆる日本の原付と同じカテゴリー)と同じナンバープレートが付いており、最大の特徴は、法的に自動車とは別枠の扱いがされている点です。具体的には最高速度が45km/hに制限されており、アウトバーンを走ることはできません。言わば、「街乗り専用車」というところです。

Img_2014_04_1835_001

ちなみに2枚目の写真はベスパのスクーターですが、これと同じナンバープレートが、今日、ご紹介する軽車両にも取り付けられています。

そのため、車体後部には「45km/h制限」の標識が必ず取り付けられています。そうしないと後ろから普通乗用車に煽られるからでしょうね。

とは言っても、今のウィーン市内は30km/h制限のゾーンが拡大されていますから、最高速度45km/hでも全く問題はありません。逆に便利かもしれません。

Img_2014_04_1834_001

この軽車両、マイクロカー(microcars)と呼ばれることもありますが、「クワドリシクル」(quadricycle)と言うそうです。

「クワドリシルク」は、その言葉からもわかるようにフランスが中心となって制定された軽量車両の規格です。

Feriはフランス語は詳しくありませんが、直訳すると「四輪自転車」となるそうですが、スクーターのナンバーがついていることからわかるように四輪原付といったイメージでしょうか。

Img_2014_03_0908_001

以前は排気量50cc、125ccまでの2種類の規制だったそうですが、現在は400ccまでを上限に規制緩和されているようです。このほか、エンジンの排気量以外にも車両重量、積載重量なども決められています。

第二次世界大戦後、ドイツやイギリスでカビネンローラー(英語だとキャビンスクーター)という規格が生まれ、BMW、メッサーシュミットなどがマイクロカーを生産していました。その後、経済復興が進むにつれて、シトロエン2CV、BLMCミニなどの小型車が幅をきかせるようになり、軽車両は駆逐されてしまいました。

Img_2014_03_0909_001

ところが、最近になって、環境負荷が小さいこと、取り回しが良いことなどから街中の新しい交通手段として軽車両が見直されるようになり、「クワドリシルク」が登場しました。

主なメーカーですが、エグザム、リジェ、マイクロカー、スクーターのベスパで有名なピアジオなどがあるそうです。

また、普通自動車でもディーゼルエンジンを積極的に採用するヨーロッパらしく、400ccの水冷直列2気筒のディーゼルエンジンを搭載するものが多いとか。なお、この手の小型ディーゼルエンジンには、日本のクボタや富士重工製の製品が採用されているようです。

最近では、内燃機関だけでなく、電気自動車のクワドリシルクも登場するようになりました。

今回ご紹介したように乗用車型(イギリスのMicrocar製、最新型のM8、通称M.Go/フランスのAIMAX社製City)だけでなく、貨物型(フランスのAIXAM製)も存在しており、色々な場所で活躍しています。エントリーのトップに写真を掲載したAIMAX社製City Premiumはアルミホイール装着のおしゃれなタイプですね。

Img_100_12_0070_001_2

ところで、この貨物型ですが、昔のダイハツ・ミゼットみたいな雰囲気がありますね。ちょっと調べたところ、今回、ご紹介した貨物型eWORKERは電気自動車仕様で、メーカーの発表では1回の充電で110kmの走行が可能だそうです。

ご参考までにMicrocar製の最新モデルM.GOの仕様をご紹介すると

-全長:3026mm(ホイールベース:2020mm)
-全幅:1307mm
-全高:1533mm
-重量:400kg
-エンジン:排気量505cc 2気筒4ストロークガソリンエンジン 21馬力
-定員:4名

となっています。以前のモデルよりも一回り大きくなっているようですが、日本の軽自動車よりも一回り小さい感じです。

Img_100_12_0075_001_2

また、ウィーン市内などで見かける移動Café「Espresso Mobil Coffee to go」の三輪車も、実は、このカテゴリーのVespa Ape50がベースになっていますが、こちらでは車体がかわいらしいためか、こちらでは「移動屋台」の活用されるケースが多いようです。

Vespa Ape50を大規模に改造した「移動パスタ屋さん」は2011年9月30日の記事をご覧ください)。

Img_6644_001

Vespa Ape50は移動屋台だけでなく、地方の都市では「ピザの宅配」などにも利用されています。

オーストリアでは、自国にメーカーはありませんが、輸入されたクワドリシルクが活躍しています。また、オーストリアでは、自動車の運転免許を所有しなくても運転できるようです。

ただ、これを逆手にとって「飲酒運転で免許を取り消された人のビークル」と揶揄されることもあるとか‥ 

確かにオーストリアでも飲酒運転は禁止されていますが、暑い時期になると昼間にビアを飲んで、そのまま車で移動する人はいますからね‥

余談ですが2013年3月7日の記事でご紹介した「小型ビークル」lも公道(車道)を走ることができる車両については、このカテゴリーに含まれるようです。確か、後部に45km/h制限のプレートが付いていたような記憶があります。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

Br_decobanner_201105_b_3

乗り物 |

« ウィーン市内のセカンドハウス | Main | ベートーヴェン座がニュー・シネマ・パラダイスとして復活 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« ウィーン市内のセカンドハウス | Main | ベートーヴェン座がニュー・シネマ・パラダイスとして復活 »