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July 10, 2014

ベビーカー用スペースに思う‥

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このブログでも時々紹介しているウィーンの公共交通機関に設けられている「ベビーカー・車いす用スペースの話題」をお届けしましょう。

日本の友人から、“feriさん、来年、投入される山手線の新車にベビーカー・車いす用スペースが設けられることになったよ”という情報をいただきました。

JR東日本のWebサイトをアクセスしてみるとE235系という電車のようで、各車の車端部分にベビーカー・車いす専用スペースが設けられることがわかりました。少なくとも、今までは専用スペースを設置していなかったので、これは大きな前進です。

しかし、これを見て、この電車を設計した人は、実際にベビーカーを使って電車に乗ったことがないのでは…という疑問がわきました。

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というのは、ウィーンの路面電車やバスの場合、ベビーカー用スペースには、必ず付き添っている大人が座る椅子(バスの場合は折りたたみ式です)が設置されているからです。ちなみにトップの写真はウィーンの超低床式路面電車ULFですが、右奥がベビーカー用スペースになっています。

また、ベビーカーを固定するベルトも設置されています。これは路面電車やバスの場合、道路を走っている都合上、急ブレーキの可能性があるためでしょう。

E235系は実物ができあがった訳ではないので、何とも言えませんが、「付き添いの大人は立っていてください」というメッセージなのでしょうかね。ちょっと残念です。まぁ、JRにも色々と「大人の事情」があるのかもしれませんが‥

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実際、ウィーンで路面電車にベビーカーを乗せている親御さんを見ると、自分が椅子に座り、向かいにベビーカーを置いて、ベルトで固定しています。

ちょうど、ベビーカーに乗っている子供さんと親御さんの目が合うので、子供さんも安心‥という配慮がなされています(Wiener Linienのバスでは、写真のように大型の背もたれだけが設置されているタイプもあります)。

写真はウィーンローカルバーンの新型電車ですが、こちらは車いすのお客さま用に椅子がアームで移動する仕組みも組み込まれています。もちろんピクトグラムからもわかるように、この席は車いす専用ではなく、ベビーカーを連れているお客さまも利用可能です。

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もちろん、ウィーンの路面電車やバスもベビーカー用スペースに限りがあるので、ベビーカーを使っているお客さまが多数、乗車してくると付き添いの大人は立っていることもありますが‥ただ、基本は座れるようになっているのが売り。

また、利用するお客さまの方も、ベビーカーを連れている場合は、原則として専用スペースを使っています。これは車いすのお客さまも同様です。日本の場合、残念ながら専用スペースを設けても、お客さまの方が、駅への出入りが楽な場所などを乗車場所に選ぶためか、積極的に使わない専用スペースを使わない(または使えない)ことも多いようです。

お客さまの方も意識改革が必要かもしれませんね。最も、今度はE235系は専用スペースの場所が増えるようなので、大丈夫かもしれませんが‥

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もっとも、日本の場合、乗客の数が多いにもかかわらず、プラットホームの幅が狭く、移動が大変など、インフラの改良が根本的に進まない方が問題かもしれません。

余談になりますが、最近の日本の通勤電車はドアに接した間仕切りが大型化していますが、友人の話によると高さが中途半端だと感じることが多いとか‥ 

というのは最近の日本人は体格が良くなっているので、大型の間仕切りでも寄りかかると体が、シート側に倒れかかってくることが多いそうです。そうするとシートに座っているお客さまは、倒れかかってきたお客さまに押されることにあり、あまり気分が良くないとか(ロングヘアの女性の場合、髪が座っているお客さまにかかることもあるそうです)。

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本来、これはマナーの問題かもしれませんが、混雑が激し首都圏の場合、物理的な対策を講じないと難しいような気がします。

では、なぜ、間仕切りを荷物棚まで上げることができないのか? 実は、この部分の壁には広告を入れるスペースがあるのですが、このサイズの関係で、間仕切りを大きくすることができないようです。言われてみると、確かにそんな感じはしますね。

お客さまの快適性よりも、商売優先ということでしょうかね。まぁ、日本の場合、民営化後、大きく運賃が上がっていませんから、文句を言うな…ということなのかもしれません。やはり、競争がないとサービスレベルの抜本的な向上は難しい‥という例でしょうか。

ÖBBが長距離列車のサービス向上に力を入れるようになった背景には、他社の特急列車運行開始や道路交通との激しい競争があるためだそうです。話が横道に逸れてきたので、今日は、このあたりで‥


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