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July 12, 2014

色々あります 逆台形のデザイン

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今日は「建物のデザインにまつわる話題」をお届けしましょう。

建物のデザインは、お国柄が反映されるものの一つだと思います。これは伝統的な建物はもちろんのこと、最新のデザインでも、お国の事情がよく表れます。今回、ご紹介するのはモダンなデザインの建物ですが、キーワードは「逆台形」です。

ウィーンに限らず、オーストリアには逆台形をしている建物を比較的よく見かけます。このデザインは、日本では、ほとんど見かけないスタイルだと思います。

まず、最初にお目にかけるのは、最近、色々と話題を提供しているホームセンター・チェーンのbaumax。普通のbaumaxはおとなしい箱形の実用的な建物が多いのですが、Megaと名付けられた巨大店舗の中には、このような逆台形の建物が存在します。

店舗前のエントランス広場を覆うように上が張り出しており、周囲は前面ガラス張り。中の鉄骨トラス構造もよく見えます。逆台形というよりも逆三角形という感じですが、角度は45度くらいでしょうかね。Feriも、はじめてこの建物を観た時は、正直、度肝を抜かれました。

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次にお目にかけるのは、南高速A2とシュヴェヒャート空港方面へ向かうE58を結ぶバイパスでS1のレストステーション(日本のサービスエリアに相当する場所)にある「Hotel S1」(Raststation Schwechat S1)です。

さすがに客室の窓は垂直になっているようですが、菱形のような変わったデザインです。少なくとも上層階の方が、下層階よりも外側に出ているのは間違いありません。

一応、ベランダがついているので、上の様子をうかがうことはできませんが‥まぁ、客室は変形していないことは間違いないでしょう。

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そして3つ目は、ご存じ、「Therme Wien Med」。左側の建物は、反対側も傾斜しているので、完全な「逆台形」のデザインになっています。

上層階から下を見ると、下層階ではなく、地面が見えると思います。内部が部屋になっているので、baumax Megaのように角度はきつくありませんが、変わったデザインには違いありません。

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4つ目は、昨年、10月にこのブログでもご紹介したウィーン経済大学(Wirtschaftsuniversität Wien)の新キャンパス本館(LC)です。日本の新国立競技場のデザイン・コンクールで最優秀賞を獲得した、かの有名なZaha Hadid Architects(ザハ・アディド・アーキテクト)がデザインしたもの。こちらはTherme Wienよりも傾斜が急になっていますね。

Baumax Megaほどではありませんが、窓に面した部分が部屋(教室など)になっていることを考えると、かなり思い切ったデザインと言えるでしょう。

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また、ウィーン経済大学には、このほかにも逆台形の建物(D4)も建っています。窓が内側面が傾いているだけなので、モザイク模様の窓の方が印象に残りますね。また、LCよりも変形度合いはたいしたことはありません。

しかし、このように逆台形や逆三角形の建物が建てられる背景ですが、最も大きいのは「地震の影響を考慮する必要がない」ことが上げられると思います。

日本の場合、巨大地震が発生した場合、ビルディングから破損したガラスが落下すると、大変な人的被害の発生が予想されるため、ガラスが地上に落下しやすい、こういったデザインは採用しづらいと思います。

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逆にガラスが地上に落下しないようなデザインを採用している建物もあるほどですから‥ このあたり巨大地震の発生を考慮しないと、建物のデザインも柔軟にできるという典型的な例と言えるでしょう。

最後にお目にかけるのは、建物が逆台形になっているケースではないのですが、ショーウィンドウの上が前に張り出している‥というBoutiqueです。

この方が道路から店内を見る際、反射が少なく見やすいと思います。それで採用されたものと思われます。また、太陽光線の入射も弱めることができるので、展示してある商品の劣化防止にも一役買っているかもしれません。


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