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August 02, 2014

2014年12月から「Austrian AIRail」がスタート

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今日は「オーストリア航空の新しいサービスAIRailの話題」をお届けしましょう。

ヨーロッパでは、鉄道と航空機の連携サービスが盛んになっていますが、2014年12月14日からオーストリアでもAIRailというサービスが、ウィーン・シュヴェヒャート空港-リンツ中央駅間で始まることになりました。冬ダイヤへの改正に合わせた運行開始のようです。

このサービスは、ÖBBが運行する特急列車を部分的にオーストリア航空がチャーターする形で運行されるものです。ただ、現在のところ専用のキャビンを用意するのか、何席くらいをオーストリア航空枠にするのかといった具体的な情報は発表されています。

現在、ウィーン-リンツ間はオーストリア航空がDach8-400を使って40分間で結んでいますが、12月14日からは、航空便に併用する形でAIRailが運行されることになります。リンツ空港は市内の中心部から14Kmほどで、連絡バスにより19分で結ばれていまます。

一方、AIRailの所要時間は、1時間47分が予定されていますので、時間的には微妙なところでしょうか。

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ただ、使用される車両はÖBB自慢のRailJetではなく、ドイツ鉄道(DB)のICE T(411型8両編成)が使用されるようです。

これは、現在、Wien Westbahnhof(ウィーン西駅)からリンツ経由でドイツのNürnbergやFrankfurt方面に運行されているICEを、新線の開業にともないシュベヒャート空港駅始発に変更する形をとるためです。

現在、関連する詳細なダイヤは発表されていませんが、ウィーン市内駅を経由しないことは考えられません。恐らく、現在、建設中の新線を活用して、Wien Hbf(ウィーン中央駅)を経由する形になると思われます。

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今回、掲載した時刻表はオーストリア航空から発表されたものですが、航空便と鉄道が一緒に掲載されているのが、興味深いところです。

現時点では、航空便が5往復、鉄道が7.5往復(シュヴェヒャート空港-リンツ中央駅間が8便、リンツ中央駅-シュヴェヒャート空港間が7便)設定されています。ところでAIRailのロゴを見ると列車はICE TではなくRailJetになっていますが、これはご愛敬。

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実は、シュヴェヒャート空港地下にあるÖBB駅の改修工事が現在進められていますが、プラットホームが非常に長い点が気になっていました。

特に現在、CAT(City Air Terminal)が使っている専用ホームが列車の長さに比べて長いのです。恐らく、このホームにAIRailが発着することになるのでしょう。ちなみに左下の写真が、ホームが長くなったシュヴェヒャート空港駅です。

なお、2015年12月にはAIRailの運行本数が大幅に増えて、30分間隔になる予定です。合わせて、所要時間も1時間42分に短縮される予定です。

オーストリア航空では、AIRailを実質的に自社の航空便と同じ扱いにしており、オースオトリア航空のWebサイトや代理店で通常の航空便としてチケットを購入することができます。

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そして、リンツ中央駅でシュヴェヒャート空港からの乗り継ぎ便のチェックインもできるようになっています(いわゆるスルー・チェックイン)。

ただ、預け入れ荷物については、セキュリティ上の問題があるため、自分でピックアップして、シュヴェヒャート空港で預ける必要があります(ポーターが手伝ってくれるそうです)。また、AIRailは航空便扱いなので、Miles&Moreのエアマイルも獲得できます。

さらにMiles&More の上級会員であるHONメンバー、セネターおよびスターアライアンスゴールドカードをお持ちのお客様は、 AIRailを利用する際は、リンツ中央駅のÖBBラウンジが無料で利用できるそうです。なお、車内サービスはÖBBの乗務員が行います。

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ただ、車内で食事をしたいお客さまには、利用クラスにかかわらずICEのBord Restaurant(食堂車)のクーポンが配布される予定です。

このニュースに接して、Feriは、その昔、ルフトハンザドイツ航空とドイツ国鉄が共同で運行していたルフトハンザ・エアポートエクスプレス(Lufthansa Airport Express)を思い出しました。

当初はDB自慢のオール1等の特急電車ET403を特別塗装にして、フランクフルト・アム・マイン空港地下駅-デュッセルドルフ中央駅間で、1日4往復、運転されていました。

この列車の特徴は、運行はDBが行っていましたが、車内サービスはルフトハンザの客室乗務員が担当していた点です。

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その後、このサービスは発展的に解消されて、現在ではフランクフルトやパリなどの国際空港には、長距離列車が直接乗り入れるようになり、空と陸の連携が強化されました。ウィーン・シュヴェヒャート空港も、いよいよこれらの空港の仲間入り‥ということになるのでしょうか。

将来的には、AIRailだけでなく、ÖBBの長距離特急列車がシュヴェヒャート空港発着になることを期待したいですね。今回、AIRail運行開始のニュースがいち早く飛び込んできましたが、2014年冬ダイヤではÖBBの運行系統が大きく変わる可能性がありますね。

ところで、日本では「国際空港に新幹線を乗り入れさせる」という発想がないのが本当に残念です。幻となった成田新幹線も、結局は東京-成田空港間の路線で、東海道新幹線などとの乗り入れは考慮されていませんでした。

仮に成田空港に東海道新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線などが乗り入れていたら、海外からのお客さまだけでなく、日本国内にお住まいの皆さまの利便性が大幅に向上したことでしょう。縦割り行政の弊害でしょうかね。


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