« 不思議なペントハウス色々 | Main | 懐かしのÖBB時刻表 »

August 08, 2014

新装開店Schutzhaus

Img_2014_05_3765_001

今日は「飲食店の新装開店にまつわる話題」をお届けしましょう。

ウィーンには様々な飲食店がありますが、オーストリア料理を提供するお店も、その名称は様々です。

いわゆるレストランという名称以外で、耳にするのはガストホフ(Gasthof)バイスル(Beisl)があります。ウィーン市内のガストホフ(Gasthof)は、今は普通の飲食店になっているところが大多数ですが、地方へ行くと飲食店の上が宿泊施設になっている小規模なホテルを指すのが一般的です。

また、バイスルは、気軽な大衆食堂(フランスのビストロ、イタリアのトラットリアに近い間隔でしょうか)で、伝統的なオーストリア料理を提供しています。ただ、最近では格が上がってしまって、今では気軽に利用できるお店だけではなくなりました。

それぞれ、開店当初の趣旨に沿った名称のようですが、レストランを名乗っていても、実質的にはバイスルというお店もあります。

さて、もう一つ、このブログでもご紹介した飲食店にSchutzhausがあります。中心部では見られないお店で、Feriのアパートがある17区や16区など周辺部に存在します。

Schutzhausですが、言葉を直訳すると「避難小屋」となります。何で街の真ん中に避難小屋が‥と思われるかもしれませんが、実は、その昔、今は住宅地になっている場所も森林や農地でした。森林や農地で働いている人が、天候の急変などの際、一時的に避難する家がSchutzhausだったのです。

Img_2014_05_3259_001

ただ、緊急避難のためだけの小屋だと不便なので、人が常駐して食事などを提供していたようです。山にあるヒュッテに近いイメージでしょうか。

ところがウィーンの場合、都市開発が急速に進み、回りはほとんど住宅に‥今では「住宅街の中にある飲食店」になってしまっていますが、名称だけはオープン当初の趣旨に則ってSchutzhausを名乗っている‥という訳です。

Schutzhaus_am_predigtstuhl001

その後、住宅が増えてきてからは本来の「避難小屋」としての機能は失われましたが、逆に地元の皆さんがパーティなどで利用する施設に変わってきました。パーティに対応した宴会場を持っているSchutzhausは、比較的広いお店が多いような気がします。

なお、お店の名前ですが、「○○地区の避難小屋」といった感じで、多くは地名を関したものが多いようです。
Feriのアパートにほど近いところにもSchutzhausが数軒ありますが、リッチな方がお住まいになっている地域なので、お料理などのお値段はちょっと高めです。

Img_2014_05_3744_002

さて、先日、アパートから一番近いSchutzhaus am Predigtstuhlが改装され、新装オープンを迎えました。

正直、改装前は、失礼ながら「本当に営業しているのかな‥」という雰囲気の寂れたお店だったのですが、改装に当たっては看板のロゴマークも一新。なかなか良い感じのお店に変わりました。なお、ここのお料理ですが、Shweinsschnitzelが8.8Euro、Rindesgulaschが8.0Euroと比較的リーズナブルなお値段です。

小さいテーブルの上にお料理とワインが載った新しいロゴマーク‥Feriは、このお店の性格をよく表していると思うので気にいっています。ちなみに下が改装前の看板です。

Img_2014_05_3258_001

余談ですが、ウィーンでは日本のファミリーレストランなのでよく見られるポールに乗った看板は少ないのですが、ここは住宅地で目立たないためなのか、改装前からポール型の看板が使われています。

なお、このSchutzhausは、その創立経緯がちょっと変わっていて、第一次世界大戦当時、食糧難から、この地域に戦時農園組合が開設されたのに合わせて、できたそうです。

その戦時農園は、今では住宅団地に変わっています。
ただ、表にはSchutzhausと書かれているのですが、Webサイトなどを見るとGasthaus am Predigtstuhl となっているので、海草に合わせて名称も変えたのかもしれません。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_201105_b_3

街角の話題 |

« 不思議なペントハウス色々 | Main | 懐かしのÖBB時刻表 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 不思議なペントハウス色々 | Main | 懐かしのÖBB時刻表 »