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September 23, 2014

今日はお父さんがLokführerだ!

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日本では、今日は「秋分の日」で、お休みですね。ウィーンも、急に秋が深まったようで、気温が下がってきました。

さて、今日は「鉄道趣味の話題」をお届けしましょう。

鉄道趣味も最近では、乗り歩き、写真撮影、模型、各種コレクション、文献調査など多岐にわたるようになりました。また、「鉄ちゃん」という言葉も一般的になってきましたが、実は、この言葉を最初に使ったのはFeriの大先輩にあたる方です。

そんな鉄道ファンの多くが憧れるのが、「実物の車両を自分の手で運転すること」ではないでしょうか。日本の場合、国交省の規制が厳しいため、資格を持たないアマチュアに鉄道車両を運転させるのは非常に難易度が高く、車両基地や専用線など本線と切り離された場所でしか実現できないようです。

さて、オーストリアでは、資格を持たないアマチュアが、何と本物の蒸気機関車を本線上で運転できる場所があります。「Amateurlokfahrten」というプログラムを展開しているのは、今年、開業120周年を迎えたムールタールバーンです。

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狭軌鉄道とは言え、普通に営業している本線で蒸気機関車を運転できるというのは驚きですが、よく当局が認可しているものです。

ディーゼル機関車やディーゼルカー、電車などと異なり、蒸気機関車の運転は三種類のハンドルを使い分けるという難しいものなので、本職の機関士(ドイツ語ではLokführerと言います)による簡単な講習やアシストはありますが、かなり魅力的なプログラムです。

ちなみに2014年は、Murauを午後出発するDampfbummelzugが運転される木曜日に実施されています。ただ、さすがにMurau-Tamsweg間では距離が長すぎるため、Murau-St. Lorenzen間(約8km)の往復です。

もちろん機関車単独ではなく、小型の客車も2両連結された立派な臨時列車で運行されます。折り返し駅のSt. Lorenzenには機関車を付け替えるために必要な機回し線はありますが、転車台がないため、Murauへ戻る時はバック運転になります。トップの写真はMurauへ戻る臨時列車ですが、運転台に写っている方が今回のLokführer。そして、客車のデッキではご家族が写真撮影中です。

そして、体験運転に挑戦すると、写真のような立派な「Amateur-Lokführerbescheinigung」(アマチュア機関士証明書)がプレゼントされます。なお、対象者は15歳以上の健康な方だそうです。

Amateurlokfahrten

Feriが、たまたま見たときは、お父さんが家族を客車に乗せて機関士になっていました。こちらでは鉄道趣味に理解がある人が多いので、こういったイベントに家族揃って参加するのが一般的。

St. LorenzenからMurauへ戻り、機関車からさっそうと降りたお父さん。家族に証明書を見せて自慢していましたが、嬉しそうな表情が印象的でした。ちなみに2枚目の写真で、右側に写っている皆さまが、今回、体験されたご家族です。

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このアマチュア機関士体験ですが、現在はTUI Reisecenter Murauという旅行会社がパッケージツアーの形で実施しています。

パッケージツアーと言ってもMurau集合・解散で、お値段はMuruのホテル2泊(日曜日イン、火曜日アウト)がついて一人250Euro。また、ご同伴の家族は一人79Euroです(臨時列車の客車に乗車できます)。ホテルが2泊ついて、この値段というのは、正直、オトクですよね。なお、月曜日については、市内の自由観光となっています。

この体験運転ツアーですが、ご本人が申し込むほか、記念日に家族がプレゼントするケースも多いようです。鉄道ファンのお父さんには、最高のプレゼントでしょうね。

ちなみに日本では信越線で廃止になった碓氷峠の一部を使ってEF63型という電気機関車の体験運転ができますが、こちらは学科講習料が30000円、その後の体験運転が1回5000円だそうですから、ムールタールバーンの方がかなりオトクです。何しろ本線ですから。

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