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September 07, 2014

番外編 森野由み ソプラノリサイタルリサイタル 東欧への誘い

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2014/15シーズンが始まりましたが、大変なニュースが‥ 国立オペラ座音楽総監督のFranz Welser-Möst(ヴェルサー=メスト)さんが、9月5日、突然、辞任を表明しました。理由ですが、「メイヤーさんは立派な劇場支配人だが、自分との芸術上の見解の違いが大きすぎる」とのこと‥ とにかく、こちらでは大騒ぎです。

このブログではお伝えしませんでしたが、オーストリアでは8月末に財務相が突然、辞任したばかり(こちらは後任がすぐに決まりましたが)。トップの辞任が相次ぐ、オーストリアです。

さて、Feriの友人の一人である森野由みさんが、9月4日に東京・銀座の王子ホールでリサイタルを行いました。

残念ながらFeriは行くことができませんでしたが、森野さんがウィーンを立つ前にご案内を頂いたので、東京の友人に行ってもらいました。当日の様子を主催者からお預かりした写真とともにお伝えしましょう。

森野由みさんは、今までも「ウィーンからの贈り物」と題してリサイタルを毎年、開催していますが、今回は「東欧への誘い」という副題がついているように、今回はスペシャルゲストとしてテノール歌手のペーター・ベルゲルさんが参加されました。

王子ホールは王子製紙本社内にある定員300名ほどのこぢんまりとしたホールですが、非常に音響効果が良く、歌手のリサイタルや室内楽の演奏会などに利用されています。

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Feriも、王子ホールには、昔、何回か行ったことがあります。そう言えば、NHK-BSプレミアムで放送中の「クラシック倶楽部」という番組では、王子ホールで収録されたリサイタルが良く放送されるようですね。

ペーター・ベルゲル(Peter Berger)さんは、スロヴァキアのご出身で、プラハ、ブルノ、ブラティスラヴァなどの歌劇場でご活躍。

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また、2012年には日本の新国立劇場の「ルサルカ」で王子役としても出演しているテノール歌手です。森野さんとは、数年前、コシツェで上演された「マダム・バタフライ」で共演しています。

日本へ出発前、森野さんにうかがったところ、今回、翌週、サントリーホールで開催されるコンサート(Bouquet of Flowers)に出演するため、ペーター・ベルゲルさんが来日することがわかり、ゲスト出演が実現したとのことでした。

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その関係もあり、今回はオーストリア・ハンガリー帝国時代の曲を中心に、ドヴォルザークやスメタナの曲を盛り込んでプログラムを構成したようです。今回のピアノ伴奏は、森野さんのご友人でもある高木由雅さんが務めました。

当日の曲目は、以下のとおりです。

○第一部
-ドヴォルザーク作曲「ジプシーの歌」(森野)
-カールマン作曲オペレッタ「チャールダーシュの女王」から「幸せを遙かかなたに求めないで」(森野、ベルゲル)
-ヴェルディ作曲オペラ「椿姫」からアルルレードのアリア「燃える心を」(ベルゲル)
-チャイコフスキー作曲オペラ「エフゲーニ・オネーギ」からレスキーのアリア「我が青春の輝ける日々よ」(ベルゲル)
-レハール作曲オペレッタ「ジュディッタ」からジュディッタのアリア「私の接吻は熱く」(森野)

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○第二部
-ドヴォルザーク作曲オペラ「売られた花嫁」からハンスのアリア「うまくいくに違いない」(ベルゲル)
-ドヴォルザーク作曲オペラ「売られた花嫁」からマジュンカのアリア「とうとう一人になって」(森野)
-ドヴォルザーク作曲オペラ「売られた花嫁」からハンストマジュンカの二重唱「よく聞いておくれ」(森野・ベルゲル)
-スメタナ作曲オペラ「ルサルカ」から王子のアリア「この世のものとは思えぬ美しい姿よ」(ベルゲル)
-スメタナ作曲オペラ「ルサルカ」よりルサルカのアリア「白銀の月よ」(森野)

なお、アンコールはコルンゴルトのオペラ「死の都」から「マリエッタのアリア」(森野)と、レハールのオペレッタ「メリーウィドウ」から「唇は語らずとも」をベルゲルさんと森野さんのデュエットにより日本語版で演奏されました。

友人の話によると、ベルゲルさんは、「チャールダーシュの女王」の「幸せを遙かかなたに求めないで」の後半、客席後方から登場し、舞台へ。シルヴァとエドウィンの出会いを再現したようです。これは、お客さまからの反応も上々。

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また、第二部の「売られた花嫁」での森野さんとベルゲルさんの掛け合いなどが楽しかったようです。バラエティに富んだプログラムなので、お集まりになったお客さまにも好評だったとか‥ 

このブログでも時々紹介していますが、森野さんは、ウィーン生活ではFeriの大先輩。ウィーンの社会にも溶け込んでおり、地元のお客さまが集まるコンサートなどでも大変好評です。実は、一番うるさいのは、ウィーン訛りのドイツ語を厳しくチェックしている地元のおばさまなのですよね。それだけに日本でも、もっと多くの方に知っていただきたい歌手だと思っています。

また、森野さんのお人柄を反映して、当日は遠方からも多くのご友人が集まり、旧交を温めていた場面が印象的だったそうです。

森野さんも今週あたりウィーンに戻ってくるようですから、今度、ホイリゲにでもお誘いして、リサイタルの労をねぎらうとともに、当日の模様をうかがってみようと思います。

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Comments

Feriさん、毎日更新の素晴らしいブログをありがとうございます。ウェルザー・メストが辞任ですか!やはり国立歌劇場は常人にはうかがい知れないあれやこれがあるのでしょうね。メストのファンにはレンガを投げつけられるでしょうが、メストの演奏に格別な感慨があまりなかったので
そんなものかなと言う感じです。言葉が過ぎたらごめんなさい。それでも、メストをどう思うかは別にして国立歌劇場のいざこざに正直辟易している身では又かと言う気分の悪さしかこみ上げて来ませんが。
それとは反対に法人演奏家の活躍が嬉しい話題ですね。

Posted by: ハンドルネーム:ウィーン | September 07, 2014 at 06:53 PM

ハンドルネーム:ウィーン様

私もウェルザー・メストの辞任には驚きましたが、劇場内から漏れ伝わってくるウワサ話などを耳にすると、何となくわかるような気がします。

とくにメイヤー総裁になってから歌手の起用法法などが大きく変わったことも遠因かもしれません。

いずれにしても後任選びが気になります。

Posted by: Feri | September 07, 2014 at 11:14 PM

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