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September 06, 2014

プライベートジェットで大儲け? ザルツブルク・モーツァルト空港

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今日は「飛行場の話題」をお届けしましょう。

オーストリアの空港はウィーンのシュヴェヒャート空港が最も規模が大きいのですが、それでも他国のハブ空港と比べると、かなり小規模ですよね。当然、その他の空港も規模は小さく、こぢんまりとしています。

ザルツブルク中心部から4Km、路線バスで15分ほどの場所にあり、利便性も高いのが特徴です。実際、ターミナルビルから滑走路方向を見ると、レッドブルのハンガー7越しにホーエンザルツブルク城を見ることができます。

ところでザルツブルク空港はドイツ国境から2kmと近いため、実はザルツブルクに隣接したドイツのフライラッシングにお住まいの方が利用することが多いという点も興味深いですね。確かにフライラッシングからミュンヘンまで出るよりも、格段に近くて便利ですから‥ 

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ただ、フライラッシングはザルツブルク空港への飛行コースの真下に位置するため、騒音が問題になっているという話を聞いたことがあります。ただ、自分たちもザルツブルク空港を利用しているため、余り強く主張はしていないとか‥

当然、国際線が就航していますが、滑走路は2750mの一本、エプロンの駐機スペースは14機分です。そのため定期便として飛来するのはエアバス320シリーズやボーイングB737シリーズ、フォッカーF100、Dhc-8-400といった中型機、小型機が中心です。

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1930年代に開港したザルツブルク空港ですが、本格的な民間空港として使用されるようになったのは、1960年代になってからです。1996年、Salzburg W. A. Mozart空港に名称が変更され、現在は年間160~170万人程度が利用しているようです(利用人数はシュヴェヒャート空港に次いで第2位です)。

ザルツブルク空港の場合、ビジネス需要よりもレジャーでの利用が多く、季節による変動が激しいのが特徴です。夏はご存じ、ザルツブルク音楽祭や避暑、冬はスキーなどのお客さまが多いようです。

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また、定期便とは別にチャーター便の利用が多いのも特徴。そこで、現在は、通常のターミナルの隣に、イベントホール兼用のチャーター便専用のターミナル2が稼働しています。ここはチャーター便が多数飛来する繁忙期(主にスキー客で賑わう冬期)以外は、各種のイベントに使用できるハイブリッドターミナルです。

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なお、チャーター便だけで乗り入れている航空会社もあり、使用機材も小型機から大型機まで多種多様で、ボーイング747などが飛来したこともあります。

ちなみにチャーター便ですが、2013年のデーターによると3615便、利用者は52445人でした。利用者数で見ると、全体の3%といったところでしょうか。ただ、チャーター便は景気などに左右されやすいようで、年によるバラツキも大きいとか‥

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このほか、場所柄、VIPの利用も多く、過去にはエアフォースワンが飛来したこともあります。

また変わった飛行機としては、The Flying Bullsに所属する同隊保存機が、時々、テスト飛行やデモフライトに出発するため、ザルツブルク空港を利用しています。写真は旧米軍の爆撃機ノースアメリカンB-25J「ミッチェル」です(余談ですが、米軍による日本本土初空襲に投入された中型爆撃機です)。

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実はシュヴェヒャート空港も同じなのですが、ザルツブルク空港はプライベートジェットの飛来が多いのも見逃せません。

というのはザルツカンマーグートに別荘を持っている海外のVIPがプライベートジェットでザルツブルク空港に直接、やってくるからです。たしか、ドイツの元首相コールさんの別荘も、この近くにあるという話を聞いたことがあります。

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当然、プライベートジェットなので、基本的に駐機している時間も長くなりますから、空港としては離着陸料金に加えて駐機料金も入りますから、結構、大きな利益になると思います。

ただ、プライベートジェットが、どの程度、飛来しているのかというデーターは見つけることができませんでした。ただ、定期便、チャーター便以外の旅客数というデーターを見ると2013年は547便、4750人でしたので、これがヒントになるかもしれません。

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なお、2012年は3908便、10152人だったので、やはり社会情勢の変化の影響を強く受けるような気がします。一時はウィーンでもロシアの富豪がプライベートジェットで乗り付けてきたという話をよく耳にしましたが、今年あたりはウクライナ情勢もあり、ロシアからのプライベートジェットは、激減していることでしょう。

いずれにしても、ザルツブルク空港の場合、チャーター便やプライベートジェットが、空港の収入に大きな影響を与えているような気がします。

さて、トップの写真ですが、ザルツブルク空港内に保存されているDC-3。左側の建物が昔のターミナルをイメージしたもののようです。


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