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October 02, 2014

2014/15シーズンの「ヴェネチアの一夜」

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新シーズンが始まってもオペレッタの話題が出ない「オペレッタにはまっている男のオーストリアこぼれ話」。それもそのはず。ホームグラウンドのフォルクスオーパーでは、ほとんどオペレッタを上演していないのですから‥

そんな中、9月から10月上旬にかけては、昨年、プルミエがあった「ヴェネチアの一夜」が上演されました。という訳で、9月28日に行ってきました。

この日は、16時30分開演だったので、最近お客さまの入りが良くないフォルクスオーパーとしては、ご年配のお客さまや子供さんも含めて、結構、入っていました。

指揮はAlfred Eschwéさん。主なキャストは、以下のとおりです。

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-ウルビノ公爵:Thomas Paulさん(Vincent Schirrmacherさんから変更)
-ヴェネチア元老院議員デラクア:Wolfgang Hübschさん(プルミエと一緒)
-ヴェネチア元老院議員バルバルッチョ:Gerhard Ernstさん(プルミエと一緒)
-ヴェネチア元老院議員ジョルジオ・テスタッチョ:Franz Suhradaさん(プルミエと一緒)
-バルバラ:Manuela Leonhartsbergerさん(Sera Göschさんから変更)
-バルバルッチョの妻アグリコラ:Regula Rosinさん(プルミエと一緒)
-テツタッチョの妻コンスタンシア: Susanne Litschauerさん(プルミエと一緒)
-アンニーナ:Mara Mastalirさん(プルミエと一緒)
-理髪師カラメッロ:Garrie Davislimさん(Jörg Schneiderさんから変更)
-パスタ料理人パパコーダ:Roman Martinさん(Michael Havlicekさんから変更)
-チボレッタ:Claudia Goeblさん(Johanna Arrouasさん変更)
-エンリコ・ピセッリ:Martin Fischerauerさん(プルミエと一緒)

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演出は前シーズンと同じなので、なかなか楽しめるプロダクションです。舞台や衣装もきれいなので、皆さん、楽しんでいました。

2013/14シーズンのプルミエではウルビノ公爵が「青いサングラス」をかけていましたが、2014/15シーズンでは全シーンでサングラスを使っていませんでした。Feri、個人としては「青いサングラス」をかけた方が、怪しげな雰囲気が強調されていて気にいっていたのですがね。

しかし、事実上の主役である理髪師カラメッロのGarrie Davislimさんが最悪。声に伸びがなく、聞かせどころのアリアの魅力が半減。プルミエに起用されたJörg Schneiderさんと比べると、明らかに力不足を感じます。

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この起用には、Feriは納得できません。考えてみるとJörg Schneideさんの歌唱力とお茶目な演技が、この作品を魅力的にしていたと思います(とくに後半のアリアは聴かせましたからねぇ)。それだけに、作品の魅力が半減したと言っても良いでしょう。ちなみにFeriは、Garrie Davislimさんをフォルクスオーパーで観たのは始めてだと思います。

また、ウルビノ公爵のThomas Paulさんも、今ひとつといった感じ。最初に登場した時は、オーケストラの演奏と明らかに合っていませんでした。Vincent Schirrmacherさんのように常時、声を張り上げて歌うタイプではない点は良いのですが、お芝居では、全体的に女好きの公爵という感じが弱い感じ。

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「ルーナ夫人」の流星王子や「ワルツの夢」のニキ中尉に比べると、明らかに仕上がりが悪いでしたね。お客さまからは、拍手が出ていましたが、プルミエのVincent Schirrmacherさんに比べると、稽古不足のような感じがしてなりません。

パパコーダはRoman Martinさんですが、「チャールダーシュの女王」のボニ、「メリーウィドウ」のラウル・ド・サン・ブリオシュ、「キス・ミー、ケイト」のグレミオなどに起用されている歌役者さん。こちらは、歌も含めて合格点という仕上がりでした。

プルミエと同じだったアンニーナのMara Mastalirさんは、相変わらず良い出来でした。また、チボレッタのClaudia Goeblさんは、昨シーズンからJohanna Arrouasさんとのダブルキャスト。Johanna Arrouasさんとは違うタイプですが、こちらも良い仕上がりでした。

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全体的にソプラノ陣の仕上がりが良かったのに比べて、テノールの出来が‥という感じです。

常連として一つ気になったのは、同じ演目を続けて上演しているためか、お芝居がこなれてきている反面、良い意味での緊張感が少なくなっており、舞台がだれているような印象があること。とくにギャグの部分が、先シーズンほど、面白くないのです。

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今シーズンから、同じ演目を、期間を区切り上演する方式になったため、上演慣れによるダレが生じているような気がします。この困った傾向が、他の作品に伝搬しないことを祈るばかりです。

当日は、初めてのお客さまが多かったようで、それなりに皆さん満足していたようですが、Feriとしては数が少ないオペレッタが、この仕上がりでは先が思いやられる気がします。

子供さんに対する大幅割引の導入など、色々な観客動員策を図っていますが、まず、良い歌役者さんを適材適所で起用することなくして、オペレッタの復権は考えられないと思っています。

もし、この後のオペレッタ公演も、慣れによる油断が増えてくるなど、オペレッタ・ファンをなめると、とんでもないしっぺ返しをくらうと思うのですが‥


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