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October 06, 2014

3回目の予防接種体験記

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2013年7月3日の記事で「ダニ媒介性脳炎(英語ではTBE、ドイツ語ではFSME:Frühsommer-Meningoenzephalitis)の予防接種」の話題をご紹介しましたが、先日、3回目の接種を受けました。

ハイキングが盛んなオーストリアでは、子供から大人までダニ媒介性脳炎に感染する危険性があるため、ハイキングシーズンの初夏になるとオーストリアでは保健省が予防接種を受けるように公共広告でアピールしています。

ダニ媒介性脳炎というのは、ヨーロッパからアジアまでの温帯地域で、標高1,400mまでの地域で流行している病気です。基本的にマダニが生息しているエリアが危険地帯なので、「ウィーンの森」などもレッドゾーンです。

このFSMEの予防接種ですが、実はちょっと面倒な仕組みになっており、オーソドックスな方法では、最初の接種から1ヵ月~3ヵ月後に2回目、さらに2回目の接種から1年後に3回目の接種を行い、はじめて有効性が100%になるのです(このほか短期バージョンも準備されていますが‥)。

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Feriは、昨年、6月に1回目、9月に2回目を、それぞれ接種したので、先月、ちょうど3回目の接種になりました。以前、2回は友人にアテンドをお願いしたのですが、申し込み方法も含めて方法がわかったので、今回は単独で行ってきました。

ウィーン市内では地域の保健所をはじめ何箇所かで、FSMEの予防接種を受けることができますが、毎日実施しているのは、3区のThomas-Klestil-Platzにある予防接種センターです(TownTownという再開発地域にあります)。
ここでは、FSMEの他にも海外へ渡航する人に対するマラリアなどの各種予防接種なども行っています。

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すでにイエローカード(国際予防接種証明書)を持っているので、予防接種センターの受付でFSMEの3回目の予防接種を受けたいと申し出ると、申込用紙を兼ねた問診票と順番待ちカードが手渡されます(住民登録している人は健康保険で予防接種の料金が割引になるので、そのカードも手渡されます)。

問診票に記入して、待合室で待機。2回目の時は、結構、待ったのですが、今回の受付番号は8番で、問診票を書き終わったタイミングで7番の人が診察室に入っていきましたので、10分ほどで順番が回ってきました。なお、診察室内は携帯電話の電源は切るように指示されます。

診察室に入るとドクターに問診票を渡して、内容の確認に移ります。偶然ですが、今回のドクターは1回目の方(相手は覚えていたかどうかは知りませんが‥)。このドクターはダニの専門家だそうで、Feriが日本人だとわかると、世界地図を指し示しながら、“日本でも北海道が生息エリアだからね”という説明をしてくれました(これも2回目)。

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その間に看護師さんが注射の準備をしており、後はドクターが普通に注射。興味があったので、どんなワクチンを使っているのかを確認したら、前回とは異なるENCEPUR(0.5ml)というワクチンでした。Feriは医薬品には詳しくありませんが、どうも3回目からワクチンの種類が変わるようです(自分で注射中の写真は撮影できないので、これはホームページからお借りしました)。

3回目なので、注意書きのシートは手渡されませんでしたが、ドクターから“次は3年後の接種だ”という説明がありました。

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今後の接種スケジュールは、3年後以降は、5年毎だそうです。ただし、60歳を過ぎると、免疫力が低下するためなのか、3年毎になります。

予防接種が終わると会計へ。そこで自分の名前を伝えると、予防接種の料金が提示されます。今回は20.8Euro(前は20.5Euro)でした。会計が済む予防接種証明のステッカーが貼られた自分のイエローカードが手渡され、無事、すべてが終了。

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なお、予防接種による万が一の体調不良を考慮して、接種後、20分間は予防接種センター内に留まるように案内されます。

ところで、FSMEのワクチンですが、実はオーストリアで開発されたものだそうです。オーストリアは林業が盛んですが、1920年代にウィーナーノイシュタットの近くで森林作業員が、謎の脳炎にかかったことから、感染ルートの研究が始まりました。

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その後、謎の脳炎の要因がマダニであることがわかり、ワクチンの開発が始まりました。そして、今から35年ほど前にワクチンが完成し、以後、接種が始まったそうです。

成人もさることながら、屋外で遊ぶことが多い、子供さんへの接種も推奨されており、子供さん向けの啓蒙サイトも準備されています。なかなか面白いですよ(こちらから)。

これからはマダニが活躍するシーズンではなくなりますが、これで安心して「ウィーンの森」での散歩を楽しむことができます。


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