地下鉄の上に公園を作ります
今日は「5区の公園建設にまつわる話題」をお届けしましょう。
5区(Margareten)はウィーンの行政区でも、面積が狭い方です。しかも都心部のため、建物が多く、相対的に公園が少なくなっています。もちろん、そこはウィーンですから、日本よりは公園が確保されていますが‥
さて、そこで生まれたアイデアが、川沿いの堀割を通る地下鉄U4の上を公園にしてしまおうというもの。確かに現状では地下鉄U4の上は空いていますから、有効活用できれば、それに越したことはありません。
新聞の報道によると、公園が計画されている場所は、Feriの最寄り駅であるPilgramgasse駅とMargaretengürtel駅間で、Pilgramgasse駅にほど近い川沿いの公園(Bruno-Kreisky-Park)を、U4の路線上に拡張する形で建設します。
ただ、新聞のイラストを見る限りでは、川の上までは拡張しないようです。このあたり自然保護も配慮しているのでしょう。
さらに公園の整備に関連して、川を渡る新しい橋がPilgramgasse駅のHutteldorf側に建設されることになりました。
というのはPilgramgasse駅には両側に駅舎がありますが、川を跨ぐ橋があるのはKarlsplatz側だけでした(この橋は13Aなどが通る主要道路です)。ところがこちら側の駅舎は古いため、バリアフリー対策がなされていません。
リフトはMargaretengürtel側の新しい駅舎にしかないため、6区に方がリフトを利用する際は、遠回りを強いられていました。そのため、この橋ができることで、6区側からも公園だけでなく、U4も手軽に利用できるようになります。
今回の計画実施に当たっては、川を挟んだ反対側が6区(Mariahilf)になるので、両区で公園建設についての合意もなされたようです。
2枚目の写真は6区側から撮影したPilgramgasse駅ですが、奥に見えるガラス張り駅舎の向こう側に、橋と公園の建設が行われます。
このプランですが、環境保護に熱心な「緑の党」が、区長(Susanne Schaefer-Wieryという女性です。SPÖの所属)に働きかけて、実現の運びになったようです。ちなみに「緑の党」は、例のMariahilfer Straßeの歩行者化を強力に推進している政党です。
なお、工事は2015年から開始される予定で、建設にかかる費用概算は450万Euroと見込まれています。
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