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October 15, 2014

グルベローヴァさん復活「ロベルト・デビュリュー」

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最近は国立歌劇場でのオペラへの出演が減っているエディタ・グルベローヴァさんですが、2014/15シーズンは「ロベルト・デビュリュー」に登場します。10月に3公演と少ない上演回数。これもお歳の関係でしょうか。

実は、Feriは「ロベルト・デビュリュー」とは縁が深いのです。というのは、最初にウィーン国立歌劇場でグルベローヴァさんの演目を観たのが「ロベルト・デビュリュー」。2001年1月のことでした。

当時は「ロベルト・デビュリュー」が、どのようなオペラなのかも十分に知らずに見たのですが、エリザベッタを演じたグルベローヴァさんの鬼気迫る演技に圧倒されてしまいました。これで、完全にグルベローヴァさんの虜に‥

それ以降、ウィーン国立歌劇場では2001年5月、2001年9月、2006年9月、2012年6月に都合、6回、観ています。このほかバイエルン国立歌劇場でも観ていますが、あちらの演出はどうも好きになれません。

このブログの読者の方はご存じのように、2012年6月公演では、当時、国立歌劇場のアンサンブルとして活躍していた甲斐 栄次郎さんがノッティンガム候を演じたのは記憶に新しいところです。

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また、昨シーズン、国立歌劇場で「ノルマ」への出演が予定されていましたが、ご本人の怪我で降板されただけに、今シーズンの登板が気がかりでした。一応、チューリヒなどではオペラに出演していたので、大丈夫だろうと思っていましたが‥

さて、13日の指揮は、Andriy Yurkevychさん。主なキャストは以下の通りです。

-エリザベッタ:Edita Gruberovaさん
-ノッティンガム候:Paolo Rumetzさん(9日はPaolo Rumetzさん)
-サーラ:Monika Bohinecさん
―エセックス伯ロベルト・デビュリュー:Celso Albeloさん
―シルク卿:Jinxu Xiahouさん
―グヮルティエーロ・ラレイグ卿:Mihail Dogotariさん

2012年6月公演ではロベルト・デビュリューにはグルベローヴァさんとの共演が多いJosé Brosさんが起用されるなど、バランスのとれたキャスティングだったのですが、今回は、グルベローヴァさん以外、「出演者が小粒」という感じが否めません。メイヤー総裁の考え方なのでしょうかね。

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ところで、「ロベルト・デビュリュー」ですが、当面、エリザベッタを演じることができそうな歌手がいないので、もしかすると演目自体が、プログラムから外れる可能性がありますね。

演出や舞台装置は基本的に2011/12シーズンのものと同じなので、評判が悪かったオープニングの蝋人形のような像が姿を消しているバージョンです。また、エンディングに、建物が奈落に下りて、バックに登場する巨大な「騎士の亡霊」は健在。

さて、タイトルロールのロベルト・デビュリューのCelso Albeloさんですが、歌いぶりはまずまずなのですが、José Brosさんと比べると華が弱い感じ。ちょっとグルベローヴァさんの相手としては、荷が重かったかもしれません。

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ノッティンガム候のPaolo Rumetzさんは、存在感のある歌手で、見事な歌いぶりでした。妻のサーラが友人のロベルトと浮気をしていることを知り、苦悩する役を見事に演じきっていた。ただ、個人的には2012年に観た甲斐 栄次郎さんのノッティンガム候は、最高でしたが‥

サーラのMonika Bohinecさんは、本演目ではエリザベッタ以外で出てくる唯一の女性ソロ。メゾソプラノですが、声がよく出ており、歌唱力も高く、お芝居もまずまずの仕上がりでした。今後、期待できる歌手の一人かもしれません。

さて、皆さまお目当てのグルベローヴァさん。2公演目なので、だいぶ調子を上げている感じがしました。例によって音域の広さと細かい歌唱技術には脱帽です。また、後半、フィナーレに向けたお芝居は例によって迫真の演技。憎らしい女王の感情をむき出しにしている部分に鬼気迫るものがありました‥ このあたり、歌とお芝居が一体となった見事なエリザベッタでした。

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フィナーレのアリアですが、2001年の公演当時は突き抜けるような高音で、エリザベッタの感情を見事に表現していましたが、今回は2012年と同様、完全に突き抜けるまでには至らず。

これは年齢を考えた本人の意思によるものなのかは、演出上の都合なのか、部外者の私には知るよしもありません。信頼関係の深い指揮者だと、歌手の実力を極限まで引き出すと言われていますが、このあたり、難しいところです。

まぁ、お歳を考えると、現在のエリザベッタも凄まじい出来であるのは言うまでもありません。実際、新聞評でも絶賛の嵐でした。

例によって公演終了後、お疲れにもかかわらず、熱心なファンに一人ひとりていねいに対応する姿には頭が下がります。

久しぶりにオペラを堪能した一夜でしたが、Feri、個人としては甲斐 栄次郎さんが出演した2011/12シーズンの「ロベルト・デビュリュー」が最も印象に残っている公演です。もちろん、これは個人的な感想ですが‥それにしてもグルベローヴァさんの怪演をいつまで、観ることができるのか‥気になる今日この頃です。


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Comments

Feriさん、楽しく拝見しております。グルベローヴァのロベルト・デビュリュー出演、まだまだお元気の様で嬉しく思います。14年の間に5シーズンの登場が多いのか少ないのか内輪の事に疎い私には分りませんが、再び観劇できるのは何よりです。2001年のマルチェロ・ヴィオティが指揮を務めた時の感激も、2006年の印象も忘れ難いものです。今回は観劇する事が叶わず残念ですが、Feriさんの文を読ませて頂いて行った気分を味わえて嬉しく思います。これからも貴重な体験を聞かせてくっださいませ。

Posted by: ハンドルネーム:ウィーン | October 15, 2014 10:41

ハンドルネーム:ウィーン様、コメント、ありがとうございます。

>2001年のマルチェロ・ヴィオティが指揮を務めた時
正直、私も背筋に電気が走る思いでした。ヴィオッティさんとグルベローヴァさんの信頼関係なのだと思いますが、フィナーレでの突き抜ける高音を引き出した指揮ぶりは脱帽です。

Posted by: Feri | October 15, 2014 14:54

ヴィオティは次世代を担うムーティに続くマエストロと期待していたのに大変残念でした。初めて国立歌劇場で聞たのが1995年登場の時だったのですがその時の素晴らしい指揮ぶりはこれからが楽しみな指揮者の最右翼でした。若すぎる死だったと思います。悲しいですね。

Posted by: ハンドルネーム:ウィーン | October 16, 2014 20:19

ハンドルネーム:ウィーン様

確かヴィオティさん、最後の指揮が国立歌劇場の「ノルマ」だったと記憶しております。

この時はグルベローヴァさんに加えてガランチャさんの仕上がりも素晴らしく、Feri、生涯で最高の演目の一つだったと思っています。

ご存命だったら、色々と素晴らしい演奏を聴かせてくれたと思います。

Posted by: Feri | October 17, 2014 04:52

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