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October 26, 2014

「青いRailJet」がウィーンに‥

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今日、26日は「Nationalfeiertag」でした。ヘルデンプラッツでは、恒例のオーストリア連邦軍の兵器展示などが行われ、大勢の人が集まりました。ただ、防衛予算の削減で、規模は例年よりも小さくなったようです。

さて、先日、2014年12月14日に行われる「ダイヤ改正概要」をお伝えしましたが、その際、コメント欄でチェコ方面の列車についてのご質問がありました。その答えになるような車両を、先日、目撃しました。それが写真の「青いRailJet」です。

チェコの国鉄もご多分に漏れず、上下分割方式で民営化(政府が株式を100%保有)されており、チェコ鉄道株式会社(ČD, České dráhy, a.s.)が、旅客列車の運行を担当しています。

2010年冬ダイヤまで、プラハ-ウィーン南駅間には、イタリア・フィアット社製の振り子式電車680系を使用した「スーパーシティ」(Super City)と呼ばれる特急列車が、1日2往復、運転されていました。

その後、Wine Hauptbahnhof工事に伴う南駅廃止により、2009年12月からWr.Neustadt Hbf(ウィーナー・ノイシュタット)まで延長され、ウィーンでの停車駅もBahnhof Wien Meidlingに変更されています。

さて、先日、ウィーナー・ノイシュタットの友人と落ち合うため、Meidring駅へ出かけました。実は59Aというバスに乗ると5区から一本。便利です。

ちょっと早く駅に着いてしまったのですが、あいにくの雨だったので、駅構内で待っていました。すると、そこへÖBBの真っ赤なディーゼル機関車に引かれた見たこともない青い車両がやってきました。

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すると、そこへÖBBのディーゼル機関車に引かれた見たこともない青い車両がやってきました。

車両の形はÖBBのRailJetなのですが、どうもマークを見るとチェコ鉄道の所属のようです。短い停車時間の後、Hbf方面へ向かっていきました。そのため、十分観察する時間がなかったのが、残念無念。

その後、写真を分析してみたところ、車両そのものの仕様は、ほぼÖBBのRailJetと同様の7両編成で、客車はチェコ鉄道の所有でした。

ただ、チェコ鉄道の場合、編成が若干異なり運転室を持つ先頭車については、ÖBB車両おりファーストクラス席がおよそ3倍に増え、ビジネスクラス席が減らされているようです。また、その隣が1等・食堂合造車、残り5両は2等車になっています。ÖBBのRailJetより1等車が1両少なくなっているのが特徴でしょうか。

一方、チェコ鉄道乗り入れに対応した1216型電気機関車(交流15kV 16 2/3Hz・交流25kV 50Hz・直流3000Vの3電源に対応)は、何とÖBB所属でした。機関車はÖBBからチェコ鉄道へ貸し出しているようです。

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真偽の程は確かではありませんが、ドイツ語版Wikipediaによれば、チェコ鉄道では当面、7編成を準備し、チェコ-オーストリア間で7往復程度、運転するようです。

ところで、チェコ鉄道が、今回のWine Hauptbahnhof開業に合わせて680系電車を増備せず、ÖBBのRailJetの導入に踏み切った背景ですが、これはÖBB内の運用区間拡大にあると思います。

実際、Wine Hauptbahnhofから先、グラーツ方面(南鉄道)にも乗り入れる訳ですから、車両の基本仕様が統一されていないと、ダイヤが組みにくくなりますからね‥

また、機関車をÖBBが貸し出している背景は、オーストリア内の運用区間が長いことも影響していると思います。このほか、財政的に厳しいチェコ鉄道を支援する意味もあると思います。

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今回は、最後に南駅が閉鎖になった2009年12月に撮影したチェコ鉄道の380系電車をお目にかけましょう。ちなみに列車はEC14(ウィーン南-プラハ間)でした。

また、余談になりますが、この年はオーストリア-チェコ間(Wien-Brno間)の鉄道が開通して170周年だったようで、680系電車にはスペシャルマーキングが施されていました。

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さて、突如、Meidring駅に現れた青いRailJetですが、メーカーで落成した新車を、チェコに運ぶ途中だったのかもしれません。

12月14日のダイヤ改正からは、この「青いRailJet」がプラハ-ウィーン-グラーツ間を走ることになるのでしょう。赤と青の共演が楽しみですね。

ところで、ドイツ語版Wikipediaを見ると、2014年12月ダイヤ改正時のRailJet運行予定が掲載されているのですが、これを見ると、ついにFrankfurt(Main)Hbfまで乗り入れるようです。

また、Wien Westbahnhof発着のRailJetが大幅に減り、西鉄道からプラハやブダペスト方面に直通運転される列車が増えるようです。この列車に関しては、Wien WestbahnhofとWine Hauptbahnhofの両方に停車する模様です。

そして、西鉄道のRailJetでウィーン止まりの列車は、Wine Hauptbahnhofまで来ず、Wien Westbahnhof発着となるようです。

ただ、Wikipediaの情報なので、裏がとれている訳ではありません。いずれ、正式発表があるでしょうから、そのタイミングで確認をしてみましょう。


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鉄道のお話 |

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Comments

フランクフルト乗り入れに関しては、週末(フランクフルト着が金土、ウィーン+ブダペスト行が土日)だけ1往復やっていましたけど、いよいよ本格的に本数拡大するのでしょうか?青いチェコ国鉄バージョンのレイルジェットと併せて、正式発表が待たれる所です。

結局、ペンドリーノ型列車のチェコ国鉄680系再乗り入れは果たせなかったのは残念ですが、オーストリア国鉄との列車の統一や路線の大規模改良工事の事を考えると、これも止む無しなのかなぁ・・・と思ってしまいます。

Posted by: おざきとしふみ | November 03, 2014 22:09

おざきとしふみ様、こんにちは。

今回のダイヤ改正でチェコ-ウィーン-グラーツ間というルートが設定されたのが、正直、信じられません。

直通で乗車する人は少ないような気がしますが、オーストリアでも広域運用が始まるのは大きな変化だと思います。

なお、フランクフルトですが、現時点ではRJ63とRJ66がミュンヘン経由で乗り入れるようです。ドイツ鉄道もICEより速度が遅いRailJetが、ICEのネットワークに割り込んでくるのは、正直、迷惑かもしれません。

また、何かわかりましたら、ご紹介します。

Posted by: Feri | November 03, 2014 23:26

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