“SMS-PISTOLE”が登場か?
今日は「警察の取り締まり」にまつわる話題をお伝えしましょう。
日本では、自動車運転中の携帯電話使用はハンズフリー方式以外は禁止されていますが、こちらでも同様。また、日本でも運転中に携帯電話やスマートフォンを使ってメールのやり取りをする人がいますが、こちらでもSMSと呼ばれるショートメールを使う人が後を絶ちません。
当然、運転中は危険を伴うので、取り締まり対象なのですが、このほど、新しい装備「SIM-PISTOLE」がアメリカで開発されました。
この装置は、アメリカ・バージニア州にあるComSonics 社が開発したもので、正式名称は「 Sniffer Sleuth II」。携帯電話やスマートフォンから発信される電波を受信して、運転中に使用しているかどうかを判定するものです。
ただ、通話についてはハンズフリーで使用していれば問題はないので、使用する周波数によって通話とSMSを区別するような仕組みになっています。さらに「通信内容の秘密」は担保されているそうです。つまり、使っているかどうかを判定するだけの装置です。
写真ではスピードガンのような形状ですが、実際に使うときには、左側の写真のように、本体に内蔵されているアンテナを広げるため、T字型になります。
同社では、現在、アメリカ政府関係機関から製造・販売(および使用)の承認を待っているところだそうです。
仮に製造・使用が承認された場合、オーストリア警察が採用するかどうかは未定ですが、こちらのマスメディアに大きく取り上げられているところを見ると、こちらの警察も関心を寄せているのでしょう。
日本でも、歩きながらスマートフォンを使用してのトラブルが増えていますから、この手の装置が必要になる日が来るかもしれません。
さて、せっかくですから、現在、ウィーン警察でスピード違反を摘発するために使用されている装置もご紹介しましょう。
これは先日行われた「ウィーン警察の日」の会場に展示されていたもので、「Tru Speed」というピストルタイプのもの。
やはりアメリカ・コロラド州にあるLaser Technology社の製品です。従来のものは電波を使っていたため、レーダー検知装置で事前にスピード違反の取り締まりを発見することができました。しかし、Tru Speed」はレーザー光線を使って計測するため、従来のレーダー検知装置は役に立ちません。
ちなみに、この装置ですが、本体に記載されている使用によると、測定距離が10メートルから1000メートル、計測速度が10kmから250kmだそうです。同社はレーザー光線を活用した測距装置などの民生品も販売しています。
Feriも、この装置に引っかかって、後日、スピード違反の罰金請求を受けたことがあります。それだけに、間近で実物を見たときは、複雑な感じでしたね。
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