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December 17, 2014

バーデン市劇場「チャールダーシュの女王」(上)

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このところ、オペレッタが低調なフォルクスオーパーの穴を埋める存在になりつつあるバーデン市劇場。今シーズン、Feriが期待する演目は何と言ってもカールマンの「チャールダーシュの女王」です。

「チャールダーシュの女王」の演出はフォルクスオーパーでも活躍するSebastian Reinthallerさん。それだけに期待が持てます。

制作陣ですが、振付はMichael Kropfさん、衣装はManfred WabaさんとFriederike Freidrichさん、舞台装置がManfred Wabaさんという面々。

指揮は、Franz Josef Breznikさんである。主なキャストは、次のとおりです。

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-レオポルト・マリア伯爵:Wilhelm Seledecさん
-レオポルト夫人アンヒルデ:Andrea Zsadonさん
-エドウィン:Reinhard Alessandriさん
-アナスタシア:Andreja Zidaricさん
-ボニ:Christoph Fillerさん
-シルヴァ:Jennifer Davisonさん
-オイゲン男爵(2幕ではMcGrave大使、3幕ではホテルの支配人):Robert R.Herzlさん
-フェリ・バチ:Tibor Szolnokiさん
-オルフェウム劇場のボーイ長(2幕ではリッペルト邸の執事、3幕ではホテルの従業員):Robert Sadilさん
-公証人:Daniel Ferlinさん
―舞台上のジプシー楽団ヴァイオリン:Flórián Kónyaiさん
―舞台上のジプシー楽団コントラバス:Lajos Bara Nyaiさん
―舞台上のジプシー楽団ヴィオラ:Tamás Orsosさん

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○なかなか良い演出
まず、演出は「ワルツの夢」と同じくオープニングとエンディングを、ちょっとひねっています。

退役してニューヨークに移住したレオポルト・マリアが背景に摩天楼が見える公園を散策していると、アメリカ人のサクソフォン奏者が「チャールダーシュの女王」の音楽を演奏しています。

レオポルト・マリアは、懐かしいメロディが心に響くのですが、サクソフォン奏者は英語しかできないので、この人物が誰かわかりません。そこへアンヒルデがやってきて、2人揃って昔を懐かしがりながら公園を散策するところで、本編のオルフェウム劇場へ場面転換となります。そして前奏曲が演奏へ。

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その後、本編は非常にオーソドックスな演出です。吊し物や小道具を上手に使い場面転換も頻繁に行われます。

バーデンは舞台が狭いのですが、それを感じさせない見事な舞台装置と演出でした。シンプルなフォルクスオーパー版も良いですが、今回の舞台装置は気がきいている感じがします。やはりアイデア勝負ですね。

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特に各幕の最初は劇場、邸宅、ホテルの外観を吊し物で投影し、場所の設定を明確にしていました。このアイデアは成功と言えるでしょう。

一幕のオルフェウム劇場は中央に大階段を設置したスタイルで、楽屋と劇場ロビーが吊し物で設定されていました。

楽屋は比較的シンプルですが、シルヴァの公演ポスターが貼ってあるなど、雰囲気がよく出ています。物語の展開もオリジナルどおりで楽しい展開です。

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ボニと踊り子が掛け合いで、踊って歌う場面では、背景が庭のようになり、奥行きが感じられる舞台装置でした。

公証人を立てての婚約式、そしてメンデルスゾーンの曲に合わせて、皆で踊る場面もなかなか良い仕上がりで、雰囲気が盛り上がります。

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エドウィンとオイゲンがウィーンへ立ったあと、ボニがエドウィンとアナスタシアの婚約がウィーンで行われる知らせを持ってきて、シルヴァが再びアメリカ行きを決意しますが、このあたり、シルヴァは怒りの感情を前面に出すような演出ではありませんでした。

一幕の最後、エドウィンに裏切られたシルヴァが去って行く場面で、フェリ・バチが劇場に一人残りますが、ここでジプシーのヴァイオリニストが登場、その伴奏で歌を披露します。これは、なかなか良い演出。

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場面がウィーンにリッペルト伯爵の邸宅前になり、オイゲンがレオポルト・マリア伯爵に報告をするところで、1幕がお開きとなります。ここまで1時間。テンポの良い展開です。

Feriの好きなオペレッタなので、長くなりました。続きは明日、お伝えします。

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