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January 03, 2015

番外編 サントリーホール・シルヴァスターコンサート2014

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クリスマスからウィーンに来ていたFeriの友人一家も、予定通り、2日にアメリカへ旅立っていきました。楽しい一時になったようです。

さて、入れ替わりにFeriの友人から12月31日にサントリーホールで行われたウィーンフォルクスオーパー交響楽団のシルヴェスターコンサートに行ってきてというメールが届きました。

今回、久しぶりのルドルフ・ビーブルさん指揮である上に、ソリストとしてアンドレア・ロスト(Andrea Rost)さん、メルファード・モンタッゼーリ(Mehrzad Montazeri)さんが登場するということで、出かけたようです。ちなみに友人はアンドレア・ロストさんのファンでもありますが‥

ご存じの方も多いと思いますが、サントリーホールとフォルクスオーパー交響楽団によるシルヴェスターコンサートは、日本におけるシルヴェスターコンサートの先駆けで、今から20年以上前に始まったものです。

21時開場だったので、友人はその時間に合わせてサントリーホールへ出かけたそうですが、何と期待していたソリストのアンドレア・ロストさんが急病のため、出演できなくなったとのお知らせが‥ さすがにショックだったそうです。カバーには天羽明恵さんが起用されました。

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ソプラノの交代にともない、プログラムの一部も変更されたそうです。アンドレア・ロストさんは突然の降板だったようで、冊子の修正が間に合わず、二つ折りのプログラムが挟み込まれたそうです。

今年はロビーでフォルクスオーパー交響楽団の一部メンバーが販売しているDVDにサインを行っていたようなので、聞いたところ、ロストさんの降板は30日に決まったとか‥ 

そのため、カバーに入った天羽さんとの調整などが大変だったそうです。例年、オーケストラメンバーの来日は直前になるので、曲目の変更もやむを得ないところでしょう。

ところで、ご存じの方も多いと思いますが、日本におけるシルヴェスターコンサートの先駆けとなったのが、このサントリーホール・シルヴェスターコンサートで、20年以上前に始まったものです。

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公演は、ヨハン・シュトラウスⅡ世のオペレッタ「ヴェネチアの一夜」序曲から始まり、ワルツ、ポルカ、オペレッタのアリアなどが織り込まれた楽しいプログラムに仕上がっていました。

唯一残念だったのはソプラノがカバーになったことから、当初、予定されていたツィーラーのオペレッタ「観光案内人」の「大好きな美しいドナウの古都」がキャンセルになってしまったことです(代わりに「こうもり」の定番、「伯爵様、あなたのようなお方は」でした)。

例によってバレエが入った曲もあり、シルヴェスターにふさわしい華やかな雰囲気だったそうです。また、ちょっと変わった曲としては、ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲のロマンス第2番(チェロのソロはリカルド・ブルさん)が演奏されました。短調により作曲された作品で、シュトラウスの他の曲とはイメージが異なりますね。

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本編の最後はレハールのワルツ「金と銀」。この演奏が終わったのが23時55分。ここで舞台上に台車に乗ったスケッチボードが登場。ここには和紙が貼ってあります。何と、ルドルフ・ビーブルさんにカウントダウンに合わせて、書をお願いするという趣向。

ビーブルさんが書いたのは2015年の干支「」。比較的、簡単な漢字ですが、ビーブルさんも初めての体験だったそうです。

その後、2015年になってからアンコールとして「美しき青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」が演奏されました。

今回のシルヴェスターコンサートですが、プログラム構成も良く、演奏もなかなかのレベルに仕上がっていました。旅の疲れを感じさせない、見事なものだったようです。

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なお、友人の予想通り、ルドルフ・ビーブルさんがフォルクスオーパー交響楽団を率いて来日するのは、今回が最後とのこと。そういう意味では、記念すべきシルヴェスターコンサートになったようです。

お開きになってから、ホワイエにはビーブルさんの「書」が展示されており、多くの方が写真を撮影していたそうです。「書」の写真も送ってもらいましたが、なかなかの腕前。さすが芸術家です。

私事で恐縮ですが、Feriは2015年が年男。この写真を見て、何かオペレッタの神様が、ビーブルさんを使ってFeriにプレゼントをしてくれたような気持ちになりました。

なお、1月3日までは、サントリーホールで、このメンバーによるニューイヤーコンサートが行われますが、その後、大阪(5日)、長崎(6日)、名古屋(9日)、岩国(10日)、札幌(14日)など、今年は地方公演も多いようです。そして、日本を離れて韓国のソウル公演を経て、ウィーンへ戻る予定になっているそうです。

余談ですが、日本では1月29日から新国立劇場で「こうもり」が上演されます。演出はハインツ・ツェドニックさんなので、以前、上演された作品のレパートリーになります。

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今回注目されるのは、現在、フォルクスオーパーで怪演ぶりが光るボリス・エダー(Boris Eder)さんがフロッシュに起用されることでしょうか。

その他、ロザリンデにはアレクサンドラ・ラインプレヒトさん、アイゼンシュタインにはアドリアン・エレートさんなどが起用されており、なかなか魅力的なプログラムになっているようです。日本で上演されるオペレッタでは、数少ない公演なので、皆さまもお出かけになってはいかがでしょうか?


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