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January 21, 2015

謎のゴミ箱“BigBelly Solar”

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今日は「一風変わったゴミ箱」のご紹介です。

どこの国でもゴミ処理に関しては色々と問題がありますね。量が増えるとゴミの回収も時間がかかります。そう言えば、ウィーン市内では、いつもゴミ収集車が走っているような気がします。

さて、以前、SalzburgにあるRedBullの博物館「ハンガー7」を訪れた際、駐車場で一風変わったゴミ箱を見つけました。

ポイントは上部についているソーラーパネルです。正直、Feriは、最初、このソーラーパネルで発生する電力を何に使うのかが全くわかりませんでした。

単純に発電して、売電するにしては、パネルの規模が小さすぎます。では、ゴミ箱に電力を供給して何をするのか‥まったく予測がつきませんでした。

残飯に代表される生ゴミでしたら、コンポストにするための特殊ゴミ箱という見方もできますが、如何せん、公共の場所に設置してある汎用ゴミ箱ですから、その可能性はゼロ‥

頼りは、ゴミ箱に書かれていた「BigBelly」という商品名です。このテーマは、しばらく忘れていたのですが、デジタル写真を整理しているうちに、たまたま出てきて、思い出しました。

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で、調べたところ名前からもわかるようにアメリカにあるBigBelly Solar社(本社はマサチューセッツ州ニュートン市)で開発された製品であることがわかりました。

「Big Belly」は、上部に取り付けられたソーラーパネル(発電量30ワット)で発電した電力で、圧縮機を動かし、ゴミをコンパクト化するハイテクゴミ箱でした。上部のソーラーパネル前には作動状況を表示するLEDが埋め込まれています。

ゴミを圧縮するため、収納効率が通常のゴミ箱の4~8倍に向上しており、結果的にゴミの回収頻度を下げることができるというのが「ウリ」だそうです。

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つまりゴミ回収にかかわる人件費やゴミ収集車の運転頻度の削減を通じて、コストを下げることができるというものです。当然、ゴミ収集車の運転頻度が減れば、温暖化ガスの排出量も削減できます。

しかも、この「Big Belly」というハイテクゴミ箱を核とした「Smart Belly」というシステムがあるのです。「Smart Belly」は、「Big Belly」に通信機能を搭載し、ゴミの蓄積状況を、携帯電話ネットワークを介して発信。個々のゴミ箱の状況をスマートフォンなどで随時把握し、その情報を元に最適な収集ルートを管理できるシステムになっていることです(同社のフローチャートをご覧ください)。

つまり、ゴミ箱単体で機能するだけでなく、システム化することで、ゴミ箱設置場所の最適化や回収の効率化も行えるようになっているのです。これにはびっくり仰天。まぁ、なんでもスマートを付ける風潮には、Feriは疑問がありますが‥

ゴミ箱の電力供給にソーラーパネルを使って発電するようにしたのは、設置場所の自由度を増すためだとか‥確かに配線不要というのは、便利ですし、運用状況に応じて場所を移動させることも楽に行うことができます。

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ソーラーパネルを使っているので、動作期間が気になりますが、公式には1時間の充電で1ヵ月間稼働できるそうです(ちょっと信じられませんが‥)。

アメリカでは、「Big Belly」の平均的な初期投資額は4000$だそうです。ちなみにオーストリアでは、REWIN Austria GmbH(Austrian Recycling Solutions)という会社が販売代理店となっているようです。

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また、日本でも2014年にNSW(日本システムウエア株式会社)が、独占的販売代理店契約を締結し、自治体や教育機関などの公共エリアや大型商業施設向けに「BigBelly Solar」の販売を行っています。ちなみに日本での販売価格ですが、導入規模等に応じて1台あたり25~45万円程度を想定しているようです。

現在、アメリカではフィラデルフィア市(500台以上)やボストン市(600台以上)などの自治体、ジョージア大学やハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などの教育機関で広く導入されているほか、世界45か国以上で、販売されているようです。

オーストリアでは、まだ大規模に導入している例は少ないようですが、REWIN Austria GmbHのホームページでは、Schwechat市の例が、動画(同市の広報番組)で紹介されています。

また、Feriは、その後、Salzburg州のLungau地域にあるSt.Michaelでも、「Big Belly」を見かけました。St.Michaelでは、バス停横に設置されていましたね(最後の写真)。


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街角の話題 |

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Comments

私の住む場所(都内)では、
各家庭ビニール袋に入れた物を収集場所に置き、ネットを被せておく、というシステムです。
例に漏れず、カラスに荒らされる事もあり、輪番で掃除する事になってはいるのですが、
単身者の学生や社会人も多く、
週3回、収集後10時頃の清掃は不可能という場合が多々あります。
今回紹介されたシステムであれば、それらの問題は解消されますね。

Posted by: necchi | January 21, 2015 at 08:53 AM

necchiさま、コメント、ありがとうございます。

オーストリアでは、通常、家庭やオフィスから出るゴミは分別収集になります(ゴミ箱も別れています)。ただ、この例のように、街中にある公共ゴミ箱の場合、分別収集ではないケースも多く、量だけが問題になっているのでしょう。

Posted by: Feri | January 21, 2015 at 03:40 PM

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