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January 22, 2015

中央駅周辺の再開発工事が本格化しました

Img_2014_12_9701_001

今日は、昨年12月に本格営業を開始した「ウィーン中央駅周辺の話題」をお伝えしましょう。

このブログでも、何回か取り上げていますが、ウィーン中央駅に関するプロジェクトは駅施設の建設や交通網の整備だけでなく、周辺部の再開発も含めた大規模なものです。

Wien HauptBahnhofの完成を受けて、周辺部の再開発事業が本格的にスタートしています。工事現場に一般人は入ることはできませんが、2014年12月で営業を終了した展望タワーbahnoramaからは、再開発エリアの工事状況を見学することができました。

2014年12月に登った時には、以前は見かけなかったアパートなども姿を現していました。ちなみにトップの写真は、建設が進むアパートです。また、2枚目は、すでにオープンしているÖBB本社裏の状況です。

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郊外を除くとウィーンでは久しぶりの大規模再開発となる訳ですが、ウィーンらしいのは、商業施設やオフィス関連施設だけではなく、隣接したエリアにアパートを建設することでしょうか。いわゆる「住職接近」というものですね。

地図で左側の部分(ピンク色のエリア)、駅を挟んだ両側が「BahnhofCity und im unmittelbar angrenzenden Büro- und Wohnpark」(バンホフ・シティとオフィス街、アパート)というエリアです。

Sn00141

現在のところ、中央駅の開業に合わせてÖBB本社ビルがオープンしただけですが、今後、同等の巨大な高層ビルディングが数棟建設されることになっています。

すでに旧南駅の駅舎があった付近には、斬新なデザインのオフィスビルが姿を現していますが、全ての建物できあがると本当のBahnhofCityになりますね。

Img_2014_10_7473_001

ちなみに2014年には外側ができあがった建物ですが、当局が公開している公式写真を見てびっくり仰天。何と上空から見ると、曲線を多用した不思議な形になっています。

高い耐震性を担保しなくてはならない日本では、まずお目にかかれないようなデザインだと思います。

この建物ですが、調べたところFeriもお世話になっている銀行ErsteのCampusだそうです。

2014_03_hbf_001

Campusという名称ですが、別に大学などではなく、本社機能と市内に分散している同行のオフィスが入るそうで、2016年から使用を開始する予定になっています。交通の便がよい場所に建設されていますが、600台分の駐車場も設けられる予定です。

現在、このエリアの建物はErste Campusしかありませんが、最終的には完成予想イラストのように手前や奥にも高層ビルディングが建設されます。ちなみに道路を挟んだ手前は、ご存じ、軍事史博物館があるエリアです。

次に地図の右側、鉄道施設の下(緑色のエリア)がGewerbeと呼ばれる中小企業向けのビジネスエリアです。

Immorent_erste_campus

中規模なオフィスなどが入る中層のビルディングが建設されるようですが、住宅エリアと鉄道施設の間にあるので、騒音などの緩衝も狙っているようです。

そして地図の真ん中(水色のエリア)が、中央に公園を配した「Wohnen im Sonnwendviertel」と呼ばれる住宅エリアで、3.9ヘクタールの土地に5000戸の公営住宅(アパート)が建設されます。右下Sのイラストが住宅エリアの完成予想です。

すでに一部のアパートは形を現しています。完成後は13000人が住むことになるそうですが、ここから都心までは、わずか2.5km、所要時間10分。素晴らしい立地条件ですね。

Vis_projektgebietvomsueden

ちなみに2012年12月に中央駅の暫定開業に合わせて、路面電車のD系統がAlfred-Adler- Straßeまで延伸されましたが、この住宅が完成すると都心への有力なアクセス手段となります。

再開発エリア中心部が公園(緑色のエリア)です。土地の有効活用を効率優先ではなく、広大な公園を中心とした街づくりを計画するところが、ウィーンらしいところです。ちなみに公園の面積は8ヘクタールです。完成すると10区でも最大規模の公園になる予定です。


そして、地図の下(紫色のエリア)には、学校や幼稚園などの公共施設が建設されることになっています。

Hbf_park

最後に、地図の右端(ベージュ色のエリア)は、オフィスと住宅の両方が入る複合施設になるそうです。

なお、当初は地下鉄のU2が、このエリアまで延伸される計画も検討されましたが、市議会で否決され、地下鉄の乗り入れは幻となりました。プロジェクトのサイトを見ると、「このエリアにはU2の駅が建設される」と、今でも書かれています。
Trassenverlauf

ただ、U5がKarlsplatzまで開通した暁には、将来、このあたりまで延伸される可能性は残っているような気もします。ただ、かなり先の話だとは思いますが‥

今の日本では、このようなオフィスと住宅を総合して行う巨大再開発というのは、見かけなくなりましたね。ウィーンも、この計画が完成する頃には、人の流れも含めて、大きく変貌することでしょう。

ちなみにプロジェクトの完成は、2019年頃が予定されています。ということは、東京でオリンピックが開催される頃にはできあがるという訳ですね。2020年頃は、ウィーンも東京も大きく変わりそうな気がします。

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