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January 19, 2015

食堂車の思い出、そして今は‥(下)

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今日も昨日に引き続き「食堂車の思い出話と“今”」をご紹介しましょう。

ÖBBでも、RailJetの前身にあたる4010系特急電車にも食堂車または半室食堂車(Halbspeisewagen)が連結されていました。

食堂車の座席は、通路を挟んで2人席と4人席です。Feriは、何回か4010系使用のICに乗車していますが、残念ながら時間帯が悪かったため、食堂車で食事を楽しんだ経験はありません。ビアは飲んだことはありますが‥ 

比較的古い電車なので、昨日のトップ写真のように、車内のデザインも落ち着いており、なかなか良い雰囲気でした。

なお、4010系については、車両の引退前、1990年代に入ってから食堂車の連結が中止されたようです。そして2008年には運用が終了しています。

また、ÖBBの食堂車(客車)は、テーブルの上に丸いシェードが付いたランプが置かれているのが特徴でした。そのため、夕方から夜にかけて表から食堂車を見ると、そのランプが良い雰囲気を醸し出していました。

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2003年にウィーンからブダペストにオペレッタ遠征する際、ベオグラード行きのICに乗車したことがあります。国際列車なので食堂車も連結されていましたが、今まで乗ったことがない、ユーゴスラビア国鉄の食堂車でした。

車両はヨーロッパ標準のユーロフィマと呼ばれるタイプですが、内装などはお国柄が出ています(4枚目の写真が食堂車の車内です)。

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この時は、ビアだけ飲みましたが、初めてのユーゴスラビア産でした(右の写真)。最も、その後、乗車した際は、地元産のビアが売り切れてしまったのか、ドイツのBitburgerでした。

ご利用になった方はご存じだと思いますが、国際列車の場合でも食堂車の運営会社は、車両が食属する国の会社です。そのため、食堂車では、意外な国のビアやワインなどが楽しむことができるケースもあります。

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さて、2014年9月、Wien-Nuremberg間でドイツ鉄道のICE-Tに乗りましたが、ウィーンに戻る際、久しぶりに食堂車(BordBistro)に立ち寄ってみました。ICE-Tは振り子構造なので、車体上部が絞ってあるのが特徴です。

さすがにドイツだけあって、ビアにはこだわりがあり、食堂車内では生を提供していました。しかし、食事に関しては、厨房設備が簡素化され、地上で準備したチルド製品を電子レンジで加熱する方式に変更されていました。

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これは食堂車の運営費用を抑えるための方策だと思います。当然、食堂車の乗務している従業員の数もずいぶん少なくなりました。また、メニューも少なく、ちょっと寂しかったですね。

ウィーンに戻る際は、ちょうど昼食時だったので、混んでいるかと思ったのですが、拍子抜けするくらい空いていました。また、食堂車の一角には車内販売カウンターもあり、ここで飲み物や食事を買って、自席へ持ち帰る人が多かったですね。

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ÖBBのRailJetにもRestaurantという名称の食堂車(1等車との合造)が連結されいます。客席数は14席とこぢんまりしていますが、以前はBistroという名称で、立食形式だったのですが、クラスの再編成に伴ってテーブル席が設けられ、名称も変更されました。

しかし、メニューをご覧いただくとわかるように、基本的に軽食が中心になっており、本格的な食事を楽しむことはできません。こちらも利用者は少なくなっているようです。

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RailJetは運行当初、premium(現在はビジネスクラス “business”)では、航空機のように飲み物を含む食事が無料で提供されていました。

しかし、その分、座席指定料金が高かったため、乗客に敬遠されてしまいました。そこで、食事のサービスを廃止し、ビジネスクラスに名称も変更されました。ただ、今でもウェルカムドリンクのサービスは行われているようです。

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なお、RailJetの場合、1等車については、オーダーすると食堂車から食事を自席まで運んでくれるサービスがあるので、こちらを利用している人は時々見かけます。

RailJetの1等車は大きなテーブルが付いている席もあるので、食事を楽しむのには最適かもしれません。この場合でも、本格的な陶器の食器が使われています。何か飛行機みたいですが‥

ちなみにÖBBの食堂車運営ですが、2012年4月からDo & Co が請け負っており、“Henry am Zug”という愛称が付けられています。

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Feriは利用したことがないのですが、WestBahnの電車には食堂車は連結されていませんが、軽食を販売するカウンターや自販機が車端部分に設置されています。また、列車によっては車内販売も行われているようです。

そう言えば、ウィーンでも長距離列車が発着するWestbahnhofやHbfではフードコートが充実しており、色々な種類の温かい食事や飲み物などのテイクアウトが可能になりました。

日本と同じく、乗車前に車内で食べるものを調達する人が増えているようなので、今後、食堂車がどのようになるか、ちょっと心配なところです。

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鉄道のお話 |

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Comments

うーん、かつての様に駅の中のレストランや長距離列車の食堂車でゆっくりと食事をするという事は古き良き時代の思い出になりつつあるという事でしょうか・・・

とにかく、時間に追われ1分1秒も無駄に出来ない今の時代ではサービスの簡素化や省略化が当然ですので、食堂車のメニューの簡素化やフードコートの充実による選択肢の幅を広げる事であらゆる客層のニーズに応えているとはいえ、どこか寂しいと思えるのはなぜなのでしょうか?

ICEもRailjetもあらかじめ調理された食品を温めるだけになると、味気無いと思いますが、食品の無駄を最小限にしなければならない昨今では致し方ないのかもしれません。

そうなると、オリエント急行の様なクルーズ列車でしか、本格的な食堂車が楽しめなくなるのかもしれません。

Posted by: おざきとしふみ | January 21, 2015 18:55

おざきとしふみ様、コメント、ありがとうございます。

食堂車の場合、人件費も影響しているのかもしれません。また、食堂車の運営は別会社ですが、各国の国鉄が民営化されたことで、より効率的な運営が求められるようになったことも影響しているような気がします。

日本でも定期列車内の供食サービスが、どんどん廃止される反面、クルーズトレインや食事をすることを目的としたイベント列車が多数登場しているようですが、ヨーロッパも、日本と同じ道を歩むかもしれませんね。

しかし、斜陽と言われた鉄道が復権したことで、逆に効率優先になってしまったのは、皮肉なことです。

Posted by: Feri | January 21, 2015 19:30

昼間はともかく、夜行列車はどうなのかな?と思って調べてみると、食堂車に関してはかなり減少していました。
まず、ドイツと周辺国を結ぶCNLことシティ・ナイト・ラインに関しては昨年より食堂車の連結を廃止して、一部寝台利用者の朝食サービスのみになりましたし、スペインとポルトガルを結ぶトレンホテルは食堂車は廃止になり、バー車両のみになりました。しかも、朝食サービスもありません。
まだ、存続しているのはロシアとフランスを結ぶ国際列車とか、パリとヴェネツィアを結ぶユーロナイト・テロくらいでしょうか・・・本当に数えるくらいになりました。もっとも、夜行列車自体もこの間のダイヤ改正でCNLのパリ発着便とコペンハーゲン発着便がすべて廃止になりましたので、今後も削減されるのか気になる所です。

Posted by: おざきとしふみ | January 25, 2015 17:37

おざきとしふみさま、こんにちは。

夜行列車の食堂車は運転時間の関係から、昼行列車以上に需要が少ないような気がします。

そう言えば、その昔、Feriも夜行列車の一等寝台車で朝食を食べたことがありました。

日本と同じく、昼行列車の高速化により、夜行列車の需要が減っているようです。

Posted by: Feri | January 26, 2015 14:45

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