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January 05, 2015

まもなく始まるU4の大規模改修工事

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本編の前に、「昨年末に発生した痛ましいニュース」をご紹介します。なお、クリスマスからお正月に掛けては明るい話題を心がけていたので、ご紹介が遅れたことをお詫びします。

2014年12月26日未明、ウィーンの地下鉄フォルクステアター駅構内にあるリフト(エレベーター)内で、58歳の男性が心臓発作で倒れたものの、誰からも助けられず、5時間余りリフトの中に横たわっていたそうです。

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リフトの中には緊急連絡用ボタンがありますが、リフトを利用したお客さまは誰一人として横たわっている男性を見ても、緊急連絡用ボタンを操作しませんでした。

27日の午前7時前、地下鉄構内の掃除にきた職員がリフト内エで倒れている男性を見つけ、応急処置をすると共に救急車を呼びましたが、男性は病院に行く途上、死亡したそうです。

このニュースは、クリスマスで華やかな雰囲気に包まれていたウィーンの皆さまにもショックを与えました。

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こちらの報道によると、当局がリフト内に設置された監視カメラを検証した結果、男性が倒れて識不明状況になった後、リフトを利用したお客さまが、倒れた男性の上をまたぎながら通過していくシーンが写っていたそうです。そして、誰一人、倒れている男性に声を掛けなかったことが明らかになったのです。

ただ、倒れていた男性はいわゆるホームレスらしく、“汚い身なりをしていたため、お客さまも声をかけるのを敬遠してしまったようだ”と分析しています。

なお、Wiener Linienでは、夜中でも定期的に駅構内をチェックすることが義務づけていますが、当日は担当職員がチェックを怠ったことが判明し、職務不履行を理由に即刻、解雇されたそうです。マスコミで大きく取り上げられたため、職員の処分も速やかに行ったようだとマスコミは報じています。

Feriは、ウィーンには親切な人が多いという印象を持っていたので、ちょっとショッキングな出来事でした。

さて、今日は「2015年から本格的に始まるU4の改修工事」についてお伝えしましょう。

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昨年、「45周年を迎えたウィーン地下鉄」でもご紹介したように、ウィーンで最初の開業した地下鉄は、1978年2月25日のU4、Heiligenstadt-Friedensbrücke間です。その後、徐々に路線が延長され、1981年12月にHeiligenstadt-Hütteldorf間が全線開業しました。

着工から開通まで工事期間が比較的短かった理由は、シュタットバーン(Stadtbahn)の路線を転用したため、都心部の地下深く新たにトンネルを掘る必要がなかったからです。

このシュタットバーンですが、建設当時、蒸気機関車で運転されており、その後、電化された経緯がありますが、問題は、その建設時期です。

例えばHütteldorf-Meidling Hauptstraße間が開業したのは1898年6月、Meidling Hauptstraße-Landstraße間が開業したのは1899年6月、Landstraße-Heiligenstadt間が1901年8月なのです。

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もちろん、地下鉄に転用するに当たって様々な改修工事が行われていますが、路盤などに関しては、100年以上前に完成したインフラを使っている訳です。すごいですよね。

地震などの自然災害がない国らしい長持ちぶりなのですが、さすがに最近になってインフラの老朽化が顕著になってきたため、今年からU4の抜本的な改修工事が開始されました。

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2014年はOber St.Veit-Schönbrunn間、Schönbrunn駅などの設備改修工事が行われています。この工事は、通常の運行を続けながら行われました。

また、本年2015年にはSchönbrunn-Längenfeldgasse間、Stdtpark駅の設備改修工事が行われる予定になっています。

その後、2016年5月から9月にかけてHütteldorf-Schönbrunn間でトンネルや壁、軌道の大規模改修工事が行われる予定になっています。

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現時点では詳細な計画は発表になっていませんが、路線の部分閉鎖を含む大規模な工事になるようです。当然、代替え交通機関も設定されるようです。

さらに、2017年7月から8月末にかけて、Margaretengürtel-Kettenbrückengassse間で路線の部分閉鎖を含むトンネルや駅、軌道の大規模改修工事が行われます。

総工費は3.35億Euroだそうで、最終的に工事が完了するのは2020年賀予定されています。改修工事が完了すると信頼性が大幅に向上することに加えて、非常時の使用線路変更といった対応も柔軟にできるようになるそうです。

しかし、工事中は、U4が正常運行されない訳ですから、地域の皆さまにとっては、正直、迷惑なところでしょう。

下の図は、Wiener Linienが公開しているU4工事計画の概要です。

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