1回の出演で2度美味しい?「Opernball im Taschenformat」
2月16日、フォルクスオーパーで「Opernball im Taschenformat」というちょっと変わったプログラムが上演されました。
今回のプログラムは、2015年2月12日に行われた「オペラ座舞踏会」(OpernBall2015)のORFテレビ中継に、コメンテーターとしてChristoph Wagner-Trenkwitzさんが出演したことにちなんで、今年に限らず、オペラ座舞踏会の裏話をChristoph Wagner-Trenkwitzさんが披露するというトークショーです。しかし、タイトルが一ひねりしてありますね。
2月12日は、会場内をインタビューするスタッフとは別に、ORFの専用ブースに陣取り、アナウンサーといっしょに出演者や演奏曲目の解説、さらには会場で提供されるお菓子の説明まで、八面六臂の大活躍でした。フォルクスオーパーのお偉いさんですが、多芸な方です。
トークショーと行っても、そこはフォルクスオーパーなのでランナーやシュトラウスのワルツ演奏などが途中で入るため、小編成の楽団が入っています。
出演はChristoph Wagner-Trenkwitzさん、演奏はStreichquartett Sonare Linz(ヴァイオリン:Peter Gillmayr さんとKathrin Lenzenwegerさん、ヴィオラ:Christoph Lenzさん、チェロ:Judith Bikさん)の皆さん。また、ゲスト歌手としてAnita Götzさんが出演しました。
当たり前ですが、Christoph Wagner-Trenkwitzさんのお話は、地元受けするものばかり。音楽評論家としても活躍する同氏ですが、幅広い知識をもっているため、まさにこういったお話の主役にはピッタリと行った感じです。今年に限らず、オペラ座舞踏会に出演した有名人に関するゴシップネタなども満載でした。
後半、ホイベルガーの「オペラ舞踏会」にまつわる話になり、そこでAnita Götzさんが登場して「オペラ舞踏会」からアリア“Im Chambre separée”を一曲披露。
しかし、実際のOpenBallでもオペレッタ「オペラ舞踏会」みたいな話が、時々起こるみたいですね。正にオペレッタ国家です。
アンコールの演奏はヨハン・シュトラウスの「こうもり」でした。しかし、テレビに出演したネタで、もう一回稼いでしまうのだから、しっかりしていますね。
休憩無しの1時間30分の公演で、21時にお開きとなりましたが、ネタがネタだけに地元のお客さまが大多数。ご年配者も多かったのですが、客席の埋まり具合は、全体の半分ほどでしょうか。
とろで、当日、フォルクスオーパーからアパートへ戻って、ふとテレビを付けたところ3SATでオペレッタを放送していました。途中からだったので、最初は何だか全くわからなかったのですが、何とFeriが好きなKurt Schreibmayerさんのお姿が‥
結局、最後まで観てしまったのですが、エンドロールを見て、これまたびっくり。何と2013/14シーズンにバーデン歌劇場で上演された「Das Feuerwerk」という作品でした。
Feriは、残念ながら、その公演は観ていなかったので、思わぬところで鑑賞が実現。Kurt Schreibmayerさんが粋なオヤジの役で、良い雰囲気を出していました。
サーカスを舞台としたオペレッタで、ミュージカルに近いものがあるためか、バーデンでしたが、全員がマイクを使っていました。
しかし、バーデンの」オペレッタ公演をテレビで見ることができるのは、結構なことです。
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