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February 01, 2015

ウィンナーリート雑感

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早いもので、2015年も1ヵ月が過ぎました。年齢を重ねると時間の流れが速く感じると言いますが、本当ですね。2014年の2月は、確か関東地方が大雪に見舞われた大変な事態になったというニュースが入ってきましたが、もう1年も前の話なのですね。

以前、友人の森野由みさんとホイリゲで雑談をしている時、ウィーンで古くから歌い継がれているウィンナーリートには、地名を織り込んだ歌が沢山ありますね‥という話になりました。

確かに、言われてみればその通りです。特にウィーンでの土地勘があると、地名が織り込まれたウィーンナーリートを聴くたびに、その周辺の情景が目に浮かびます。

レオポルディが作曲した「ヘルナルスの小さなカフェで」という歌があります。Feriが以前、住んでいた17区のヘルナルス(Hernals)がテーマ。さて、レオポルディは、どのあたりのCaféをイメージしながら作曲をしたのでしょうね。都心に近いElterieinPlatz付近でしょうか。それともSバーンのHernalsあたりでしょうか。

ヨハンシュトラウスⅡ世が作曲した「スィーファリングにて」(日本では「スィーファリングのリラの花」という題名が一般的ですが)に出てくるスィーファリング(Sievering)は、今では19区(Döbling)に組み込まれていますが、ワイン造りが盛んなエリア。

当然、2番の歌詞にはホイリゲでの一時が織り込まれています。シュトラウスⅡ世も、スィーファリングのホイリゲに足繁く通ったのでしょうか。さて、どこのホイリゲがお気に入りだったのでしょうね。

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また、映画「会議は踊る」で使われた有名な主題歌「ここはまさに天国だ」(日本では、意訳されて「新しい酒の歌」というタイトルですが‥)では、Feriの好きなワインが歌詞に出てきます。

“世界の中心にあるその街で、ほろ酔い気分に身を浸すと ほらわかるでしょう。天国から地上にこぼれ落ちたもの ウィーンの街とワイン 両方には天国のような魅力が潜んでいるので、この世のものとは思えない‥”。

今から200年前に実際のウィーン会議が行われた場所は、皆さま、ご存じのシェーンブルン宮殿。映画では、アレクサンドルⅠ世とクリステルは、お忍びでホイリゲに繰り出すのは、皆さま、ご存じのとおり。

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このホイリゲで歌手が歌うのが「ここはまさに天国だ」ですね。ウィーンの魅力を存分に表現した歌詞だと思います。さて、2人は、どのあたりのホイリゲに繰り出したのでしょうか。そんなことに思いを馳せながら、寒い冬の晩、ホイリゲで冷えたGRÜNER VELTLINERをいただくのは、これまた乙なものです。

ご当地プロモーション・ソングの走りとも言えるのが、かの有名なルドルフ・ジーチンスキー作曲の「ウィーン、我が夢の街」(Wien,du Stadt meiner Träume)です。ウィーン生まれのウィーン子らしく、ウィーンの魅力を存分に表現しています。

この曲が書かれた1910年代はじめは、第一次世界大戦の真っ最中でした。そのため、ほとんど歌われることのない4番には、1番から3番までとはちょっと異なる愛国的なフレーズが織り込まれています。

ただ、Feriが好きなのは3番の歌詞です。

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“否が応でもいつか なるべく遅くがいいけれど 私もこの世を去らねばならない その時は 恋とも ワインともお別れだ<中略> 天国で腰をおろして、ウィーンを見おろすんだ。シュテファンの塔が挨拶してくれるだろう。その時、私には遠くから歌が聞こえてくるだろう。あの歌が・・響き 歌い 誘い そして引き寄せる‥ウィーンよ、唯一の私の夢の街よ・・”。

自分の死を織り込んだ歌というのは珍しいですが、あえて家族との別れではなく、“恋ともワインともお別れだ”というフレーズがウィーン子の心情をよく表現していると思います。

しかも家族との別れではなく、恋とワインというのは、ある意味、粋ですね。

さぁ、ウィーンでは2月は舞踏会シーズン。今年のオペラ座舞踏会(Opernball)は2月12日。ご存じのように、最近では、反対運動も起こっていますが、まぁ、冬の風物詩ということで、あまり騒ぎが大きくならないことを祈るばかりです。

一方、昨夜は極右翼系団体主催の舞踏会が王宮で開催されました。去年は左翼団体などによる反対デモがあり、一部の過激グループが旧市街で大暴れしました。

今年は多数の警察官が配備されたことにより、大きな混乱もなく終了したようです。大規模なデモが行われるときは、近づかないのが一番です。

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Comments

Feriさん、こんにちは。

『会議は踊る』で忘れられない、
というかウィーンを歩いていて口ずさむのは、
「ただ一度だけ」(Das gibt's nur einmal)  
でしょうか。

まだ十代の頃、『天井桟敷の人々』などと同じく
昔の映画のテレビ放送で見て、自分にもきっと、
ロシア皇帝のような人が現れると本気で信じた
のだと思います。

その憧れのウィーンに、ただ一度だけ、ではなく
今年5度目の滞在をするのは、本当に夢のようです。
ぷいい


Posted by: ぷいい | February 01, 2015 at 11:57 AM

ぷいいさま、こんにちは。

私も「ただ一度だけ」(Das gibt's nur einmal) は好きな曲です。

その昔、大学生の頃、カネもないのに楽団が入る東京の某ビアホールに仲間と通って、よく歌ったものです。

Posted by: Feri | February 01, 2015 at 07:53 PM

私は、定番すぎるのかもしれませんが『ウィーン、我が夢の街』を聞くと、心はウィーンに飛んでしまいますlovely
数十年前の、初めての海外旅行がウィーンでした。
グリンツィングのホイリゲで、シュランメルの楽団の演奏に合わせて、お客さん皆が肩を組んで合唱していた様子を思い出します。

Posted by: necchi | February 01, 2015 at 08:01 PM

necchiさま、こんにちは。

「ウィーン、我が夢の街」は名曲ですよね。以前からFeriも好きでしたが、ウィーンで生活するようになって、改めて歌詞の奥深さを感じるようになりました。

Posted by: Feri | February 01, 2015 at 09:36 PM

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