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March 05, 2015

珍演出炸裂 グラーツ歌劇場「メリーウィドウ」(上)

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毎シーズン、グラーツ歌劇場では、1演目はオペレッタが上演されますが、2014/15シーズンは、Feriがオペレッタにはまったきっかけになった「Die Lusting Vitwe」。

ただ、2014年11月8日のプルミエ後、歌劇場のwebサイトを見たら、グラーツらしい「怪しげさ爆発」の演出のようです。しかし、グラーツの場合、レパートリーという概念がないので、来シーズンは当然、オペレッタは別の作品になってしまい、継続上演は行われません。そこで、都合をつけて最終公演に行ってきました。

今日から、ちょっと遅くなってしまいましたが、最終公演の模様を2回に分けてお伝えしましょう。

今回の「メリーウィドウ」ですが、演出はOlivier Tambosiさん、振付はStephan Brauerさん、セットデザインはAndreas Wilkensさん、衣装はCarla Caminatiさん、照明はSeverin Mahrerさん、脚本はBernd Krispinさん、指揮はMarius Burkertさん、合唱指揮はGeorgi Mladenovさん。

主なキャストは、以下のとおりなのですが、ダニロが当日、カバーになりました。が、何とビックリ、カバーには、フォルクスオーパーでご活躍のMarco Di Sapiaさんが起用。OperGraz初登場です(プログラムには、急急きょ、バイオグラフィーが挟み込まれました)。Feriは、どこへ行ってもフォルクスオーパーとはご縁があること‥

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-ツェータ男爵:Götz Zemannさん
-ヴェランシェンヌ:Sieglinde Feldhoferさん
-ハンナ:Margareta Klobučarさん
-ダニロ:Marco Di Sapiaさん(本来はIvan Oreščaninさん)
-カミーユ・ド・ロション:Mark Milhoferさん
-カスカーダ子爵:Ivan Naumovskiさん
-ラウル・ド・サン・ブリオシュ:Martin Fournierさん
-ボグダノヴィッチ:Dietmar Hirzbergerさん
-シルヴィアーヌ:Fran Lubahnさん
-クロモア:István Szecsiさん
-オルガ:Uschi Plautzさん
-プリチッチ:Umut Tingürさん
-プラスコヴィア:Hana Batinicさん
-ニグシュ:János Mischuretzさん

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珍演出では定評のあるグラーツ歌劇場。しかし、今回、一番驚いたのは、オーケストラピットがなく、舞台と客席がフラットになっている点。実際にはオーケストラピットの上が階段状になっており、本来の舞台につながっているのですが‥

オーケストラは、どこに陣取るのか、最初はわかりませんでした。まさか舞台下ということは無いとは思いましたが‥
おなじみの前奏曲が始まって、オーケストラが舞台上の後ろに控えたいたことがわかりました。

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ただ、コンサート形式の場合と異なり、手前の舞台が広いため、かなり奥に陣取っている感じ。また、前奏曲も途中で突然、演奏が切れるというパターンでした(これはお芝居の進行に合わせたものです)。

しかし、冒頭からびっくり。男性陣が下着姿で登場します。恐らく母国が経済危機のため、こんな格好をしているのでしょうか。ハンナがやってくるという報が入り、全員が舞台前に用意してあった服を着ることに。ここで、本格的に演奏開始。

なお、ヴァランシェンヌは客席中央から舞台に上がりますが、白いコートの下は下着姿。とにかく、すぐに脱ぎたがる演出。

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ヴェランシェンヌとカミーユ・ド・ロションのデュエットシーンでは、何とオーケストラが乗った舞台が回転。回り舞台の上にオーケストラを乗せていたのです。弾く方も大変だったことでしょう。

また、舞台と客席が事実上、つながっているため、客席と一体になった演出が多いのが特長。特に、最初の国王誕生日の舞踏会の際、ダンスシーンでキャストが平土間制前列のお客さまに声をかけて、一緒に踊っている場面がありました。

最初はサクラかと思ったが、どうも違うようです。まぁ、こちらの方は簡単な社交ダンスは教養の一つですから、対応できるのでしょうね。

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ハンナは男性陣にリフトアップされながら歌って舞台へ。声はあまりきれいではありませんが、声量は十分。ただ、衣装が黒のパンツルックで華やかさに欠けるのが難点。

普通、ハンナが登場するとツェータ男爵がヴァランシェンヌを紹介しますが、その場面はなし。基本的に前半は女性陣の出演が少ない印象です。

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ダニロはグリゼッティンを引き連れて机の上に乗って登場します。大使館に到着すると、さっそく服を脱ぎ、下着姿になって机の上で仮眠。気配り上手のニグシュが枕と掛け布団を用意していました。そこへハンナがやってきて、布団に潜り込みダニロと再会。

その後、おなじみの展開ですが、ハンナにまとわりつく男性陣を遠のけるためのダンサーは客席から登場し、そのまま舞台上に上がる展開でした。この時は通常通り、男女とも盛装をしていました。ダンサーのドレスが原色系なので、舞台に彩りを添えています。

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途中、ダニロとハンナがデュエットで歌う場面では、オーケストラと舞台に間にカーテンが下りて雰囲気を盛り上げていました。

第1幕は45分ほど。そのまま第2幕に入ります。舞台右側に大きな木のセットが登場。木には色々なものがぶら下がっています。

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故郷を思い起こしてのパーティという想定ですが、参加者の服装はチロル風にも見えますが、色使いは派手。

ここでびっくり仰天だったのは、「ヴァリアの歌」の前に演奏される民族舞踊の伴奏は電気ピアノにドラムセット、ベースというジャズ仕様。当然、ダンスもストリートダンス風。

ただ、「ヴァリアの歌」は通常のフルオーケストラでした。その対比がグラーツらしいところ。

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ダニロが扇子の持ち主を探すため、参加している女性陣に直接確かめる演出が多いのですが、グラーツ版では木の下でダニロとニグシュが客席方向に対象の女性がいるという想定で、“誰が危ない”“いぁ、この女性だろう”といった噂話をする展開でした。

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その後、男性陣が登場して、自分の妻が浮気をしているのではないかと険悪な雰囲気になり、通常通り、「女、女、女のマーチ」が歌われます。ただ、この時はリフレインはなし。1回、歌って舞台袖に引き上げて、休憩となります。

この時は舞台の回りに昔のメルビッシュを思わせる電飾(電光掲示板)があり、そこにWEIEBRという文字が回っていました。前半が1時間15分でしたが、結構、展開が賑やかなので短く感じましたね。


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