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March 16, 2015

バーデン歌劇場「パガニーニ」(下)

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今日は、昨日に引き続きバーデン歌劇場の「パガニーニ」の後編をお伝えしましょう。

暗転で第3幕になります。第3幕は「ルッカ公国国境近く。密輸業者の集まる盗人宿」。幕が上がる前に客席から盗人が舞台上に駆け上がります。今までとは異なり、暗く、怪しげな盗人宿らしい雰囲気がイメージにピッタリ。

密輸業者と娼婦達がナポリ風の歌を歌い踊っているところへ、ベッラとピンピネッリが現れます。さらにパガニーニが現れ、“国境を越えて密出国したいのだが‥”と案内を頼みます。

密輸業者ベッポは、“国境パトロールが行ったあとでなけりや無理だ、まず酒でも飲め”と「酒の唄」を歌うのですが、そこへ警察関係者と間違われたバルトゥッチが引きずり込まれてきます。このあたりは暗い舞台に大勢の人が入り乱れる場面も多く、怪しげな雰囲気を盛り上げます。

ベッラはパガニーニに“一緒に連れて逃げて‥”と頼みますが、彼は“美人との逃亡は危険だ”と断り、結果としてベッラはピンピネッリと結婚することに。ピンピネッリとベッラの二重唱は聴きどころでしたね。

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フィナーレは、アンナ・エリーザが旅の芸人に変装して現れ、パガニーニと再会します。アンナ・エリーザが歌うアリア「私が何処で生れたか」を聴いて、パガニーニは、その人が誰かがわかり、踊る彼女の手をとります。

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最後にアンナ・エリーザは、“そう、たとえ何人の女性を抱いても、その人ひとりのものとはならず、必ず芸術の世界にその身を捧げて下さい、貴方を愛していました、さようなら”と別れを告げ、パガニーニはヴァイオリンをかかえ、バルトゥッチと共に、新たなる世界へと去っていく場面で幕となります。なかなか印象的なエンディングですね。

上演時間は2時間30分(休憩を含む)と、比較的短くまとめられていました。

さて、パガニーニのJevgenij Taruntsovさんと、アンナ・エリーザのMonika Rebholzさんは、歌、お芝居ともに見事な仕上がりでした。劇場が狭いというプラスの要素もありますが、声量も申し分ありませんでした。また、その他の共演者も、なかなか良い仕上がりでした。

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とくにMonika Rebholzさんは、公爵夫人の雰囲気にピッタリでした。

また、ダンスシーンの入れ方も適切で、不自然さがありません。このあたり、「大人の事情」でダンスシーンを増やさざるを得ないフォルクスオーパーと違う点かもしれません。

レハールらしい美しいメロディが耳に残る作品。バーデンらしい仕上がりと言っても良いでしょう。

ただ、こういった演出を「古くさい」「時代がかっている」と捉える向きもあるようですが、Feri個人としては、時代設定も含めて、当時の雰囲気を再現してくれるオペレッタの方が好きです。設定を現代に置き換えたフォルクスオーパーの「パリの生活」とは好対照でした。という訳でFeriとしては合格点でした。

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なお、この前にバーデンの「チャールダーシュの女王」最終公演を見に行ったのですが、12月に良いところがなかったシルヴァのJennifer Davisonさんが、見事にレベルアップしていました。オマケとして「ヤイ、ママン」の場面をお目にかけましょう。

最終公演の仕上がりを見ると、キャスティングは失敗ではなかったことがわかりますね。12月に観た状態で終わってしまったら、彼女に対するイメージが悪いままだったと思うので、最終公演に足を運んで良かったと思います。

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オペレッタ |

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