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March 09, 2015

“青いRailjet”に乗りました

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今日は、2014年12月のダイヤ改正からÖBB南鉄道を走るようになった「青いRailjetの話題」をお届けします。

すでに、このブログでご紹介したように2014年12月にダイヤ改正から、Wien Hbf-Graz Hbf間を走るRailjetは、原則としてチェコのPrahaとの直通列車に変更されました。

これに伴いチェコ鉄道株式会社(ČD, České dráhy, a.s.)も「青いRailjet」を導入し、同区間に投入されているのは、すでにご紹介したとおりです(客車のみ自社発注、機関車はÖBBからのレンタル)。

ちなみに、現在、この区間でÖBBのRailjetが使われているのはRailjet77/76(Praha-Graz Hbf間)、Railjet373/70(Praha-Wien Hbf間)の2往復だけで、その他の5往復はチェコ鉄道の車両が使用されています。

今回、Grazへ行く際、Feriも初めて「青いRailjet」に乗車しました。編成は21号車から27号車までの7両編成で、仕様は基本的にÖBBのものに準じていますが、チェコ側の事情で、等級の比率や仕様が変更されているところがあります。

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まず、機関車次位に連結されている21号車(2等車)では、自転車搭載スペースが最初から設けられています(写真はパンフレットのものです)。そのため定員が100名に減っています。

なお、2015年中にはÖBBのRailjetにも自転車搭載スペースが設置されますが、改造で設置される関係でスペースはチェコ鉄道のものより狭くなります。

この21号車には、子供連れのお客さま用スペース、子供用ビデオルームも設置されています。

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22号車から25号車までの4両が2等車で、基本的にはÖBBの2等車と同一仕様です。ただ、ÖBBは22号車から24号車までの3両の3両が2等車となっている点が異なります。

ちなみに25号車の仕様は24号車と同一。このうち、23号車がサイレントカー(Ruhebereich)です。

26号車は1等・食堂合造車で、仕様はÖBBの25号車と同じです。車いす対応席がある関係で、1等の定員は8名です。また、オープンカウンター方式の車掌室が設置されています。

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そして運転室の付いた27号車が1等車です。ただ、1等車が1両少ないため、ÖBBとは仕様が異なります。

具体的にはBusinessが独立したコンパートメットになっておらず、1等客室の一部に割り当てられています。運転室側の6席がBusinessになっており、その他は1等(定員42名)です。

座席配置はBusinessが1-1、1等が1-2です。ÖBBの27号車と比べると、Businessと1等のスペースが逆転している感じです。

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なお、ÖBBでは27号車の1等はサイレントカーになっていますが、チェコの場合、サイレントカーには指定されていません。これは1等の総定員が少ないためでしょう。

客室の仕様については、基本的には同一で、革製シートを使用しているBusinessと1等については、全く同一仕様です。2等については、モケットの色が青に変更されていますが、座席の仕様は同じようです。

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天井には案内モニターが付いており、列車番号、行き先、次駅、現在速度などが順に表示されます。ただ、ÖBBにあった地図によるマッピングシステムは省略されていました。

各座席にはパソコン用電源が装備されているのですが、現在は残念ながらオーストリア国内でも無料Wi-Fiは使用できません。これは残念。ただ、チェコ鉄道側でも無料Wi-Fiの準備は進めており、「2015年中には使用可能になる」と車内の案内には記載されていました。

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あと、興味深かったのは車内放送。もちろんオーストリア国内はÖBBの乗務員が乗務している訳ですが、Railjetは自動案内放送が装備されている関係で、最初にチェコ語の放送が入ります。その後、ドイツ語、英語と続きます。チェコ語の案内放送が入ると、一瞬、戸惑います。

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食堂車に関しては、チェコ側の会社が運営しているようで、1等車の場合、乗車後、ミネラルウォーターとソフトドリンクが無料で配布されます(ちなみに普段ウィーンでは見慣れないチェコ製のミネラルウォーターです)。今回、食堂車もご紹介したかったのですが、あいにく、満席で写真撮影は遠慮しました。

Businessと1等車に関しては、食堂車から座席まで食事のケータリングサービスを行っているのは、従来どおりです。

ところで、機関車はÖBBからチェコ鉄道にレンタルされた青い1216型が使用されるのが普通ですが、Feriが乗ったときは、何と赤いÖBBの1216型が先頭に立っていました。という訳で、冒頭のWien Hbfで撮影したRailjetの先頭には赤い機関車が写っている訳です。

予備の機関車までレンタルしていないので、故障や検査などが発生すると、このようにÖBBの機関車が投入されることもありようです。まぁ、乗ってしまえば関係ありませんが。

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初めて利用したチェコ鉄道のRailjetですが、快適性はÖBBのものとかわりません。ただ、無料Wi-Fiが使えなかったのが誤算でしたが、これも2015年中には解消するようなので、それを待つことにしましょう。

皆さまもGrazへお出かけの際には、是非、新しいチェコ鉄道のRailjetをご利用になったらいかがでしょうか。

ところで、ÖBBでは乗車日・列車指定で格安のチケットを販売しています。このチケットはインターネット経由で購入が可能で、気になるお値段はWein Hbf-Graz Hbf間が、2等で9Euro、1等でも19Euroです。Wiener Linienの72時間チケットが、現在、16.5Euroですから、いかに安いかがわかります。

変更はききませんが、予定が決まっている場合は、非常にお徳です。何しろ通常の2等料金以下の金額で1等に乗車できる訳ですから。

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Comments

今晩は。いよいよ、チェコ鉄道版のレイルジェットが登場したとは言え、まだ一部の列車に限られていますし、今後のダイヤ改正でドイツ~チェコ~ハンガリーもしくはオーストリアを結ぶECを置き換える事になれば、本格的に変わっていくのかも知れません。一時はペンドリーノ型になると思ったのですが、オーストリア同様のレイルジェット導入で、コスト削減を図れるという思惑があったからでしょうか・・・まぁ、高速新線を作ると金と時間が掛かるし、かと言って何もしないと自動車や航空機に客が奪われると言う危機感がありますので、何とかしないといけないという事なのかしれませんが、チェコ側が今後どういう未来予想図を描いていくのか、気になる所です。

Posted by: おざきとしふみ | March 10, 2015 23:06

おざきとしふみさま

実際にはオーストリア内の運行区間が長いですから、それを考えるとRailjetにしたのは正解かと思います。

実際、今回、電気機関車がÖBBの車両に変更になりましたが、こういった柔軟な運用も可能だと思います。

また、将来、グラーツ-クラーゲンフルト間の短絡新線が開通すると、恐らくグラーツからクラーゲンフルトまで、延長されると思われます。

Posted by: Feri | March 10, 2015 23:53

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