« 変わったお店シリーズ95 店舗が増えた「ハートのお店」 | Main | 地下鉄の車外スピーカー »

April 22, 2015

謎のピクトグラムシリーズ 75周年を迎えたザルツブルクのトロリーバス

Img_2014_08_5677_001

今日は「謎のピクトグラムシリーズ」をお届けしましょう。

ピクトグラムは、基本的に言葉による説明が不要な絵文字なので、外国人の皆さんが多いエリアで有効です。実際、日本では1964年の東京オリンピックを機会に本格的にピクトグラムが採用された経緯があります。

さて、ピクトグラムによる案内が多いのは空港や鉄道駅でしょう。その場所に不案内な旅行者も多いので、ピクトグラムは頼りになる存在です。

今日、ご紹介するのはザルツブルク空港で見かけた「トロリーバス乗り場のピクトグラム」です。

その昔、東京でもトロリーバスが路面電車とともに走っていた時期があります。Feriも、子供の頃に乗った記憶があります(歳がわかりますね‥)。しかし、トロリーバスは軌道上を走る路面電車よりは自由度はあるものの、架線から電気を取り入れる関係で、通常のバスに比べで道路上での移動に制限があります。

そのため、日本では立山黒部アルペンルートの一部区間で見られるだけになったのは、皆さまご存じのとおりです。

Img_2014_08_5678_001

ヨーロッパの場合、旧東欧圏では、トロリーバスは路面電車とともに比較的広く使われていますが、オーストリアではザルツブルクとインスブルックの2都市だけで使用されています。

ちなみに東欧圏でトロリーバスが普及していた理由ですが、東西冷戦時、石油を節約するための施策だったようです。実際、石油が不足した時期、東ドイツでは蒸気機関車が復活したこともありましたので‥

インスブルックは通常の路面電車も運行されていますが、ザルツブルクは街の規模が小さいためか、現在ではトロリーバスと通常のバスだけが使用されている「珍しい都市」と言えるでしょう。

最近では「普通のバス」でもハイブリッドタイプなどが増えており、省エネ特性が向上していますが、ザルツブルクがトロリーバスにこだわっているのは、水力発電による豊富な電力が関係しているような気がします。

また、街が狭いこともあり、路面電車よりも取り回しの面で有利なトロリーバスがフィットしているのでしょう。

Obuss_001

しかも、空港と市内を結ぶアクセスにトロリーバス(路線バス)が使用されているのもポイント。空路、ザルブルクに入ったツーリストの方が公共交通機関で市内へ向かう場合、最初にお世話になるのがトロリーバスということになります。

トロリーバスはO-busという名称で親しまれており、1940年10月に最初の路線が開業しました。現在、市内で11系統が運航されており、路線距離は113キロにも及びます。

トロリーバスの車両は連節式で、架線電圧は600V、最高速度は65km/hです。年間400万人以上のお客さまが利用する重要な市内交通となっています。

トップの写真は、到着ロビーに設置されていたピクトグラム。そして、2枚目は停留所付近のものです。

Obus_101

ピクトグラムは連節式にはなっていませんが、到着ロビーのものは、トロリーバスを初めて見るお客さま向けなのか、ちゃんと屋根の上に電気を取り入れるトロリーポールと架線が描かれているのがポイント。

ただし、停留所付近のものは、トロリーポールだけで、架線は描かれていませんでした。まぁ、どうでも良いことですが‥ この「統一性に無頓着」なところが、ある意味、オーストリアらしいところで、Feriも好きなのですが‥

このピクトグラムですが、到着ロビーをはじめ、停留所付近でも見ることができます。しかし、トロリーバス自体が少なくなっていることもあり、「トロリーバスのピクトグラム」も珍しいと思います。

Sn00227

何となく「過去の交通機関」といったイメージがあるトロリーバスですが、ザルツブルクでは2012年から流線型の新型車両Trollino 18AC Metrostyleを導入しています。

最近の路面電車を彷彿させる斬新なデザインが特長となっています。興味深いのは製造会社で、旧東欧圏の会社(車体はポーランド、電気品はチェコ)が製造を担当していることでしょうか。

さて、ザルツブルクのトロリーバスですが、2015年(今年)、「開業75周年」を迎え、各種の記念行事が行われています。その一環として、最新のTrollinoにスペシャルマーキングを施しました。

単に色を変えただけでなく、LEDによる電飾が付いているのがポイント。一昔前に日本で流行った「デコトラ」を思わせる斬新な装飾です。渋いザルツブルクの街に、この記念トロリーバスが似合うかどうかは、意見が分かれるところでしょうが、お祭りですからご容赦ください。

O-busの公式サイトに動画が紹介されていたので、ご覧ください。


※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_c_3246_1gif

ピクトグラム |

« 変わったお店シリーズ95 店舗が増えた「ハートのお店」 | Main | 地下鉄の車外スピーカー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 変わったお店シリーズ95 店舗が増えた「ハートのお店」 | Main | 地下鉄の車外スピーカー »