「ドルチェグスト・マシン」はKRUPS製
今日は「調理家電の話題」をお伝えしましょう。
家電大国の日本では、海外から入ってくる調理家電は、日本で需要が比較的少ない物に限られているような気がします。その代表例がエスプレッソマシンでしょうか。
日本でもイタリアのデロンギをはじめとするヨーロッパ製のマシンが正規ルートで輸入されており、一部、熱心なファンには人気を集めていますよね。
また、時々、興味深い調理家電を日本で販売するのがPHILIPS。友人からは、最近ではノンフライヤーやヌードルメーカーが発売され、話題になっているという話を聞きました。
さて、スイスの本社があるネスレ(Nestlé AG)と言えば、日本ではコーヒーが有名ですが、実は世界最大の食品・飲料会社だそうです。
このネスレが発売しているカプセル式コーヒーマシンには、高級路線のNespressoと大衆路線のドルチェグスト(Nescafé Dolce Gusto)があるのは、皆さま、ご存じのとおり。
Feriは、ウィーンでは待望のNespressoマシンを「特売」で購入しましたが、日本の実家ではドルチェグストを使っています。
どちらもカプセル式のコーヒーマシンですが、カプセルの構造が若干、違います。素人が見ても違いがはっきりわかるのは、カプセルの素材。Nespressoが金属製であるのに対し、ドルチェグストは樹脂製です。
また、カプセル自体の大きさも異なっています(Nespressoの方が小型)。さらに、Nespressoがコーヒーの銘柄に強いこだわりを魅せているのに対し、ドルチェグストはマメの種類による選択肢はないようです。
また、一番の違いは、カプセルの販売方法で、Nespressoに関してはNespressoBoutiqueでしか購入することができません。それに対し、ドルチェグストは、ウィーンでもBILLAをはじめとするスーパーマーケットの店頭で購入することが可能です。
“どちらが美味しいのか”については、ネット上でも意見が分かれているようです。まぁ、嗜好品ですから、お好きな方が召し上がればよろしいかと思いますが‥
ところで、日本では、食品メーカーが販売しているコーヒーマシンについては、製造会社が表示されていませんが、こちらでは食品メーカー経由で販売されている商品についても、製造会社名が大きく表示される仕組みになっています。詳しく調べた訳ではないのですが、何か法令上の制約があるのかもしれません。
先日、BILLAでドルチェグストのマシンを販売していたのですが、箱に表示されていたメーカーはKrups(クラップス)という名前でした。
日本では、あまり馴染みのないメーカー名ですが、ドイツの有名なキッチン家電ブランドだそうで、世界で初めて電動コーヒーミルを開発したメーカーです。
コーヒーマシンやエスプレッソマシンが有名ですが、ミキサー、フードプロセッサー、ワッフルメーカー、トースター、エッグクッカー、電気ケトル、サンドウィッチトースター、缶オープナーなどを製造・販売している会社で、本社はゾーリンゲン。
ただ、現在は、小型家電や家庭用品の総合メーカーであるフランスのSEB SA(セブ・グループ)の傘下に入っています。
ちなみに最後の写真は、Krups製のエッグクッカー(Eierkocher Ovomat)です。7個の卵を同時に調理することができます。電気を使いタイマーがついているので、ゆで卵や半熟卵などが簡単に作れる‥というものです。忙しい朝には最適な商品と言えるでしょう。
ところで興味深いのは、Krupsは、ドルチェグストのマシンだけではなく、Nespressoマシンも製造していることです。
なお、こちらでもNespressoマシンは家電量販店でも販売しています。また、ドルチェグスト・マシンに関しては家電量販店以外でも大きなスーパーマーケットで販売しており、ドルチェグストの方が、販売経路が広いようです。
日本ではカプセル式コーヒーマシンは種類が少ないですが、こちらでは独自にカプセルを販売している会社も多く、その関係でマシンも色々な種類が販売されています。
ただ、基本的に、カプセルに互換性がないため、マシンを買ってしまうと、必然的に特定のメーカーが発売しているカプセルを使わざるを得ない‥という問題がありますね。
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