« 駐輪場にRadlerの広告が‥ | Main | 番外編 メルビッシュ湖上音楽祭ジャパン・ツアー2015 »

April 27, 2015

トラム運転士ヨーロッパ選手権(最終成績・報道映像付き)

Sn00235

今日は「ユニークなイベント」のご紹介です。

例年、秋に行われるWiener Linien主催の「Tramwaytag(路面電車の日)」ですが、今年は、先週末の4月25日、Hauptwerkstätte der Wiener Linien(中央修理工場)で行われました。

「Tramwaytag」は、Wiener Linienが開催するオープンハウスで、開催場所によって行事内容は異なりますが、保存路面電車の体験乗車や車両や設備の見学といった鉄道ファン向けの内容に加えて、バンド演奏や各種ゲームなど、家族で楽しむことができるプログラムになっています。

今年の目玉行事は、何と「トラム運転士ヨーロッパ選手権」(European Tramdriver Championship)。ヨーロッパ各国の路面電車事業体から23チーム名が参加し、運転技量を競うという大会です。

オーストリアからは主催都市のウィーンの他、グラーツからもチームが参加しています。「トラム運転士ヨーロッパ選手権」ですが、各国(都市)持ち回りで、大会を開催しているようです(ユーロヴィジョンコンテストみたいですね)。

Tramem_001

Feriも見学に行きたかったのですが、どうしても外せない仕事の都合で参加できず、Wiener Linienの発表資料を基にした記事になることをお許しください(オペレッタのプルミエ並みに見たかった‥)。また、競技会の模様はインターネットでライブ配信されていました。

優勝を狙う地元のWiener LinienをTram-EMを結成(まるで自動車のF-1レースみたいですね)。

Tram-EMにはWiener Linienの部内予選を勝ち抜いたNicole Vanekさん(女性)、Markus Fiedlerさん(男性)という2名の運転士が加わっています。

Tramem_003

Nicole Vanekさんはユニークな経歴の持ち主で、美容師見習いから地下鉄運転士を経て、路面電車運転士に転職した方です。美容師見習い出身だけに、紫に染めたヘアがポイント。

両者のプロフィールには、好きな路面電車の車種が記載されていました。ちなみにNicole VanekさんはE2、Markus FiedlerさんはE1がお好きだとか。

いずれも運転士さんも、ULFではなく、自分の腕を生かしやすい旧型車を選んでいるところに運転士としての自信の程がうかがわれます。

Tramem_002

競技内容ですが、Wiener Linienのライブ映像などを見ると、パートナーの運転士が軌道脇にマネキンを設置し、そこへ仲間の運転士が乗った路面電車がやってきて、マネキンとの距離を競う競技(車両感覚を競う競技。距離が短いほど高得点。接触すると減点)、路面電車で巨大なボールを飛ばして、4本のピンを倒す「Tram Bowlling」(実は倒したピンの数だけではなく、ボールを飛ばした路面電車の停車位置が重要な採点対象)など、意外と楽しそうな協議内容が準備されていたようです。

Sn00236

ただし、競技そのものは一般のお客さまにも楽しんでもらう仕掛けになっていますが、採点は厳格に行われており、競技終了後、係員がゲージを使って距離などを測定している場面がビデオに流れていました。

ただ、各競技の詳しい採点基準などは見つけることができませんでした。Feriとしては各競技の得点基準を知りたかったのですが‥

Sn00238

気になるのは競技に使用された車両ですが、Wiener LinienのULF。当然、他のチームに所属する運転士さんは、日常的にULFの操縦をする訳ではないので、ハンディキャップがあります。つまり「地元有利」な設定になっている訳です。

Feriが、仕事から戻り、ライブ配信を見たら、ちょうど、競技終わったところで、16時過ぎから行われた表彰式の場面からでした。

Sn00233

さて、結果ですが、

-1位:Rotterdam(ロッテルダム、オランダ)
-2位:Wien
-3位:Ostrava(オストラヴァ、チェコ)

となりました。ロッテルダムは5種類の競技で1位を獲得したようです。また、グラーツは8位でした。トロフィーが路面電車とレールを模ったものなのが、ご愛敬。

慣れない車両を使って高い成績を上げてロッテルダムの運転士(Will Breur さんとOrlando Cairoさん)は、たいしたものです。それだけに表彰式では、喜びを爆発させていました。

Sn00231

ウィーンも堂々の2位でしたが、本音では優勝を狙っていたと思うので、表彰式では、満面の笑顔の関係者とは対照的に、運転士2名の残念そうな表情が印象的でした(右側の公式写真をご覧ください)。

さて、4月25日は好天に恵まれたため、「Tramwaytag2015」には15000人の来場者があったと発表されています。「トラム運転士ヨーロッパ選手権」以外にも、様々な行事が行われ、来場した皆さんは、楽しい一時を過ごしたようです。

2015_tramem

日本でもJRなどが、定期的に運転競技会を開催しているという話を聞いたことがありますが、正直、車両の自動化が進み、昔ほど「腕」を活かすのが難しくなっているようです。

また、国際大会というのがヨーロッパらしいところですね。そして、このように一般のお客さまが観覧する中で競技を行うというのも、ある意味、お客さまとの距離を縮める意味で、良い企画だと思います。

また、下のリンクから最終的な採点結果をダウンロードすることができます。

「tramem2015_endstand_150204.pdf」採点結果をダウンロード

なお、YouTubeに当日の模様を紹介するORFニュース映像が載っていたので、ご紹介します。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_201105_b_3

鉄道のお話 |

« 駐輪場にRadlerの広告が‥ | Main | 番外編 メルビッシュ湖上音楽祭ジャパン・ツアー2015 »

Comments

楽しそうな大会ですね🎵

日本国内でも開かれると良いですね。
でも、競技内容は、あくまでも通常の《運転技術》を競うだけの『技能大会』になってしまいそうですね
Tram Bowllingは、競技種目はないでしょうね。

YouTubeにUPされると嬉しいです🎵

Posted by: norinecchi | April 27, 2015 14:44

Feriさん、こんにちは。

昨日、9月に河口湖で行われる「メルビッシュ湖上音楽祭」の
チケット販売の広告が新聞に掲載されていました。
愛知から広島、静岡、福岡と回って、
10日、11日に河口湖だそうです。
http://www.sankei.com/region/news/150219/rgn1502190064-n1.html

河口湖とメルビッシュ湖、似ているんでしょうか?

Posted by: ぷいい | April 27, 2015 14:45

norinecchiさま、コメント、ありがとうございます。

私も企画段階の情報では「まじめな競技会」かと思ったのですが、実際に配信された映像を見てびっくりしました。

ある意味、遊び心がある競技会というのはヨーロッパらしい気もします。

なお、最終的な採点結果がWiener LinienのWebサイトで公開されていますが、1位のロッテルダムが 4550ポイント、2位のウィーンが4400ポイントでした。2人の運転士が交代で同じ競技を行うため、2人ともレベルが高いことが求められるようです(採点結果をダウンロードできるようにしました)。

ある意味、ロッテルダムの圧勝ですね。

Posted by: Feri | April 28, 2015 08:36

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 駐輪場にRadlerの広告が‥ | Main | 番外編 メルビッシュ湖上音楽祭ジャパン・ツアー2015 »