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May 22, 2015

わが街に難民受け入れ施設がやってくる?

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今日は「難民受け入れの話題」をお届けしましょう。

日本でも報道されているようにEUでは、急造する難民に対応するため、加盟諸国に「受け入れ割当制度」を提案しています。

現在、EU諸国では難民申請の70%以上が、ドイツとスウェーデン、イタリア、フランスに集中しており、これらの国々からEU域内で移民・難民受け入れの公平な負担を求める声が上がったことから、今回の提案に至ったようです。

割り当てについては、国内総生産や失業率、総人口、難民受け入れ実績を踏まえて決められるようですが、加盟国からはすでに反発が上がっており、実現に向けては、色々ともめそうです。

さて、オーストリアでも難民の問題は深刻で、受け入れる施設が不足しているようです。先日、Feriが毎夏、訪問しているLungau地方のTamswegという街にある連邦軍駐屯地を難民受け入れ施設にしようというプランがGerald Klug国防大臣から発表されました。

Tamswegはザルツブルク州とシュタイヤマルク州の州境にある中核都市で、連邦軍(陸軍)の駐屯地があります。ちなみにトップ写真の右側が駐屯地で、奥に見える建物が駐屯地の施設です。

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駐屯地には、現在、ケルンテン州Spittal an der Drau(シュピッタル・アン・デア・ドラウ)に司令部を持つ第26歩兵大隊(Jägerbataillon 26)隷下の3. hochgebirgsbewegliche Jägerkompanie(山岳歩兵部隊)が駐留しています(2006年に駐屯地開設20周年を迎えています。2枚目の写真はTamswegのマルクトプラッツで行われた式典の模様)。

山岳歩兵部隊なので、戦車や装甲車といった重装備は保有していませんが、山岳地区では高い能力を発揮する部隊です。実際、オーストリアの山間部で自然災害が発生した場合など、災害派遣でも活躍しているようです。

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オーストリア政府は、財政健全化の一環として、国防軍の装備削減や基地・駐屯地の統廃合を計画していますが、その中にTamswegの駐屯地廃止も含まれていました。

つまり、部隊をTamswegの駐屯地から撤収させて、その施設を難民受け入れ施設に転用しようとするアイデアです。
Tamswegは、冬はオーストリアで最も寒い街と言われていますが、設備が完備している兵舎を難民受け入れ施設に転用するので、寒さ対策は万全‥というわけです。

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確かに一石二鳥のアイデアですが、Lungauは観光客は別にすると、ほとんどオーストリア人が住んでいる地域だけに、難民受け入れ施設については、抵抗が強いようで、さっそくTamswegの町長が反対意見を表明しています。

実際、Tamsweg周辺は酪農と林業が中心で、大きな産業はありません。連邦軍は産業ではありませんが、駐屯地はは経済効果があるだけでなく、治安の維持にも大きく寄与しているだけに、部隊の撤収と駐屯地の難民受け入れ施設転用は、住民にとって大変なニュースと言えるでしょう。

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4枚目の写真は、奥が駐屯地になっています。よく見ると連邦軍の駐屯地なので、オーストリアの国旗が掲揚されています。また、最後の写真ですが、線路の右側が駐屯地です。

Feriも、今夏、Lungauを訪問する予定ですが、果たして、どのような結論になっているか、心配なところです。それにしても、このような話題でTamswegの名前を耳にするとは思いませんでした。


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