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May 10, 2015

“日本人が大好き?”なランキング雑感

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5月8日は、1945年にドイツが降伏文書に調印し、ヨーロッパでは第2次世界大戦が終戦を迎えた日でした。

今年は第二次世界大戦が終結して70年を迎えるのを記念して、様々な行事が行われていますが、ウィーンでも5月8日には王宮の広場で記念演奏会などが行われています。

そう言えば、来週、5月14日は、恒例のシェーンブルン宮殿でウィーンフィル・サマーコンサートが行われますね。

さて、今日は、マスコミなどで発表される「ランキングの話題」をお届けしましょう。

日本では、特にその傾向が顕著なような気がしますが、各種の国際機関が発表するランキングが、良く報道されますよね。日本での論調は、必ず「日本は○○位でした、東京は○○位に上がりました」というものです。

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最近では5月10日の「母の日」にちなんで、「母に優しい国ランキング」というのも出ていたと友人が教えてくれました。ちなみに日本は、32位だったそうです。

この手のランキングですが、色々な調査があるので、どんなものがあるのかすらFeriは詳しく知りませんが、「世界の住みやすい都市ランキング」、「世界幸福度ランキング」などは話題になりますね。

誰しも自分が住んでいる国や都市が上位にランキングされると悪い気はしないと思います。

ところで、ランキングの基となる「この手の調査」ですが、国連の付属機関や民間のシンクタンクが行っているケースなど、様々ですが、基本的に調査する側の「意思」(というか意図)がかなり入っているような気がします。実際、様々な調査結果を見ると、全般的に良い評価は「ヨーロッパの小国」に集まる傾向がありますね。

また、実際に対象となっている国などでも、住んでいる人が皆さん、実感しているかどうかというと、これは正直なところ「別」だと思います。

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ウィーンも、外部の調査では「住みやすい国」の上位にランキングされることが多いですが、実際に長期間お住まいの友人に聞くと、必ずしも評価結果と一致しているとは限りませんね。

例えば、オーストリアは社会保障が充実していることで知られていますが、その反面、社会保障のための個人負担(要するに税金)が非常に高額であるということです。

Feriの友人には、オーストリアの給与所得者(いわゆるサラリーマン)もいますが、よく給与の4割近くが社会保障費で天引きされてしまう‥と嘆いています。

しかし、“医療などは原則無料だから安心ででしょう?”という話になると、“実は個人で費用負担がない病院は、混雑が激しくて、何時も待つこともが多いので大変。それから予約を入れようにも、かなり先になってしまって話にならない”という話も聞きます。

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さらに、保険で診療を受けることができる公立病院には、日本ではポピュラーになっている最新の医療機器が入っていないことがあり、胆石などでもすぐ手術を進められるケースもあるとか‥

結局、皆さま、個人負担を承知の上で、民間の病院を利用するケースも多いようです(こちらは、診療までの待ち時間も短く、看護師さんなどの対応も良いそうです)。もちろん、治療費の一部は保険から支払われますが、どの程度、戻ってくるかは申請してみないとわからないそうです。

冗談みたいな話ですが、航空運賃が安い時期だったら日本へ一時帰国して、保険で歯科治療をした方が、トータルの経費が安いというケースもあるそうです。

ですから「住みやすい国」と言われても、生活実感が伴わないと言っている友人も‥ もっとも、それでもオーストリアやウィーンが好きな友人は多い訳ですが‥

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また、日本でも話題になることが多い消費税に近い付加価値税も20%と、高い税率です。食料品でも、現行の日本よりも高い10%ですから、税負担はそうとうなものです。

最も日本の場合、酒税や揮発油税といった目的税が掛かっている製品に消費税がさらに掛かりますから、最終的な税負担は20%になるという見方もあるようですが‥

他にもオーストリアでは日曜・祝日は、スーパーマーケットなどが原則として休みになりますから、日本のように、いつでも食料品が簡単に変える方が便利で、生活しやすいという見方もできるかもしれません。24時間営業しているコンビニエンスストアもありませんしね‥

このように考えると、この手のランキングというのは、生活している住民の実感とは、必ずしも一致していないような気もします。

恐らく、オーストリア人にランキングの結果をたずねても“だから、何?”といった答えが返ってきそうです。

まぁ、あくまでも「一つの見方」といった程度のものなのかもしれませんが、調査結果に一喜一憂するのは、日本人の特長(というか記事にして盛り上げるマスコミ)なのかもしれませんね。

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