謎のピクトグラム デザインをお借りしました
今日は「謎のピクトグラムシリーズ」をお届けしましょう。
Wiener Linienの地下鉄や路面電車に乗ると、優先席には対象者となるお客さまを示したピクトグラムが表示されています。
対象となるお客さまは妊娠中の方、小さい子供さんを連れた方、体の不自由な方、高齢者の方などですが、このブログでもご紹介したことがありますが、以前は、この内、三つが男性のシルエットでした。しかし、女性のお客さまも多いことから、最近では三つのシルエットが女性というピクトグラムも登場しています。
さて、以前、地下鉄U2の某駅で、このピクトグラムをモチーフにした広告を見かけました。写真のように丸が四つ連なった形は同じですが、中の人物が優先席バージョンとは大きく異なっているのがポイントです。
ピクトグラムなので、Feriの解説は不要ですが、左側からノートパソコンを開いている女性、スケッチブックを持っている男性(車いすを使っているようにも見えます)、子供をだっこしている女性、DMなどを配布している青年という感じです。どうも社会に出てからの学びを支援する趣旨のようです。
この広告を地下鉄駅に出すというアイデアを考えた人物は、なかなかのアイデアマンですね。ただ、通常の広告ではなく、意見広告のような内容のようです。
Wiener Linienから、何か言われそうな気がしますが、現実に地下鉄駅に出ているところを見ると、問題はなかったのでしょう。また、広告の内容についても、公共性が高い点が加味されているのかもしれません。
ちなみに優先席のピクトグラムについては、Wiener Linien自身も、2014年の「Tramwaytag」をPRする際に、デザインを活用しています。こちらは、ピクトグラムの人物が全部、お留守‥というパターン。“皆さん、Tramwaytagへお出かけ”というメッセージなのでしょう。こちらも、なかなか面白いデザインでした。
余談になりますが、この優先席のピクトグラム、意外と人気があるのか、昨年、新装開館した「Verkehrsmuseum der Wiener Linien remise」のスーベニアショプではピクトグラムをデザインしたTシャツを販売しています。
白地に優先席ピクトグラムを描いたシンプルなデザインですが、正直、目立ちます。お値段は24.90Euroでした。ちなみに優先席のピクトグラムですが、妊婦さんと子供さんを抱いているのは女性、体の不自由な方と高齢者は男性というオリジナルバージョンです。
これを著て、ウィーン市内を歩いたら目立つこと、間違いありません。
※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります
Comments