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June 23, 2015

ウィーンの人口事情

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今日は「ウィーンの人口事情」をお届けしましょう。

日本では、すでに総人口の減少が始まっており、ある調査によると関東地方でも、東京都を除く各県は2020年には2010年よりも減少するというデーターがあるそうです。また、2010年と2025年を比較すると、関東地区で140万人も人口が減少するという予測も出ています。

さて、こちらウィーンの人口動向はどうでしょうか。先日、市当局が最新のデーターを発表しています(Wien Wächst‥)。

それによると2014年の時点で、2000年から25万人も人口が増加しているそうです。25万人という数字ですが、何とグラーツ市の人口と同じ(とウィーン市当局も発表していました)。

ちなみにウィーン市の人口は2014年の時点で、1774829人です。ウィーン市当局は、今後も人口増加が見込まれ、2014年にはプラス10%の195万人、2034年にはプラス15%の200万人になると予想しています。

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ウィーンで新しく生まれた子供の数は、1980年代は年間1万5000人前後でしたが、その後増加に転じて2011年には年間2万人弱に快復しています。また、今後は2万人台をキープすると予測しています。

一方、亡くなる方については、1971年頃は年間3万人ほどだったようですが、現在は年間1万5000人程度に減少。こちらも今後、同水準を確保すると予測しています。

ちなみにグラフをご覧になるとわかりますが、ウィーンも2001年位までは、生まれてくる子供数より、亡くなる方が多かったようです。この傾向が続けば、平均年齢も若くなることが予想されます。実際、市当局も、2015年には平均年齢が、オーストリアの州でもウィーンが最も若くなる可能性があると予測しています。

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このように見ると、少子高齢化が急速に進んでいる日本よりも、良いように見えますが、実は、出生率の上昇と人口増加は「移民の増加」が要因になっているのです。

なお、オーストリア全体で見ても、10代から30代の年齢では、外国生まれの方が圧倒的に多くなっています。

古くからウィーンを訪ねていらっしゃる皆さまは、実感されているかと思いますが、最近は街中でも、市内交通の中でも、オーストリアのドイツ語会話を耳にすることが減ってきました。

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レポートにはウィーン市全体だけでなく、各区の人口動向も紹介されていますが、区による差は大きいものの、全体的に外国人が増加していることがよくわかります。

とくに外国生まれの方が多く住んでいるのは15区(RUDOLFSHEIM-FÜNFHAUS、外国人比率45.3%)、20区(BRIGITTENAU、外国人比率41.4%)、5区(MARGARETEN、外国人比率41.0%)、16区(Ottalring、外国人比率39.7%)などです。ちなみに外国人比率が10%台の区はなく、最低が21.2%の23区(LIESING)でした。外国人比率は30%台の区が多いようですね。

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ただ、人口分布(人口ピラミッド)を見ると、日本よりも若年人口が多いのは、ある意味、うらやましいところでしょうか。ちなみにFeriがお借りしているアパートがある5区の年齢分布図をご紹介しますが、男女とも30台が最も多いことがわかります(濃い色の部分が外国生まれの人、薄い色の部分がオーストリア生まれの人)。

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2014年を元に2024年の人口増加を予測した図が掲載されていましたが、オーストリア人の人口が増加するエリアが限定的なのに対し、外国人の人口増加は、ほぼ市内全域に及んでいることがわかります。

図の赤いエリアが2014年を基準とした場合、120%以上、人口が増加すると予想されるエリアです。上がオーストリア人、下が外国人(外国生まれの人)です。

人口増加予測については、年齢別のデーターも公開されていますが、乳幼児が増えるエリアは、オーストリア人、外国人ともにほぼ、同じエリアになっているのが興味深いですね。当たり前ですが、高級住宅地がある18区あたりは、乳幼児の数は少ないようです。

まぁ、いずれにしても、EU拡大などもあり、外国人の比率はどんどん高くなっていくでしょうが、それに伴ってウィーン情緒がなくなっていくのは、ちょっと残念な気がします。

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