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June 06, 2015

交通機関の案内表示雑感

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今日は「交通機関の案内表示にまつわる話題」をお届けしましょう。

最近、日本では外国人観光客の増加に合わせて、交通機関の案内表示が多国籍化されているという話を友人から聞きました。

空港アクセスに利用できる鉄道では、駅の列車案内や車内の行き先・停車駅案内が多言語化されているという訳です。

具体的には、日本語、英語に加えて、中国語やハングルなどが入っているとか‥日本へいらっしゃる観光客で数が多いのは中国や韓国の方らしいので、そういった皆さまへのサービス‥ということなのでしょう。

また、昔は機械式の表示器が使われていましたが、現在では液晶モニター方式が主流になり、プログラムの書き換えで比較的容易の多言語化が可能になったことも追い風になっているのでしょう。

また、一部では案内放送も多言語化されているそうです。これも自動放送のお陰でしょうね。また、この手の多国籍化に熱心なのは、関東では京浜急行、京成といった民鉄だという話を聞いたことがあります。Feriは詳しく調べた訳ではないので、何とも言えませんが‥

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恐らく鉄道会社独自の施策というより、来日観光客の誘致に力を入れ血得る国交省当たりが多言語化を推奨しているような気がします。

ただ、駅頭の大型案内表示が、全て中国語やハングルになっている場面を見ると、正直、ちょっと不思議(異様な)感じはしますね。

また、多言語表示になると、必然的に日本のお客さまにはわからない表示が出てくる時間が長くなり、逆に不便な気もします。

このほか、最近では駅名表示や車内の各種案内(優先席など)にも中国語やハングルの表記が加えられている会社もあるようです。

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ところで、観光立国であるオーストリアの場合は、どうでしょうか? 日本よりもはるかに多くの国から観光客の皆さまがいらっしゃるオーストリア。しかも陸続きなので、比較的簡単に来ることも可能です。

イタリアの人はウィーンが好きなので、よくいらっしゃるようですが、それ以外にもドイツ、スペイン、アメリカ、イギリス、ロシア、日本、中国など色々な国のお客さまがいらっしゃいます。一時期、ロシアからのお客さまが増えたこともありましたね。また、中国からのお客さまもご多分に漏れず急増しています。

では、こういった多くの国からお客さまが来るオーストリアの場合、交通機関の案内はどうなっているかというと、母国語のドイツ語と英語の2種類だけ。ウィーンの場合、地下鉄の案内放送で英語が入るようになったのは、ごく最近のこと。しかも外国人観光客が比較的多く利用する駅に限定されています。

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日本のようにマルチディスプレイの導入例が少ないこともあり、車内表示はドイツ語だけというケースも圧倒的に多いのが実態です。

そして、各種の案内については、このブログでもカテゴリーに入れている「ピクトグラム」が大活躍。ピクトグラムは、絵文字ですから、言語表示よりも対応できる幅が広がります。 日本でもピクトグラムは導入されていますが、なぜか優先席の例のように「解説付き」が多いですね。

まぁ、考えてみれば多くの国からお客さまがいらっしゃるので、案内に、どの言語を採用するかと考えれば、ドイツ語と世界標準になっている英語という結論になるのは当然かもしれません。

何しろHbfの観光案内所の表示が「Tourist-Info  Zimmer Wien-Karte」となっている程ですから‥(もちろんカウンターの係員は英語で対応してくれます。またマルチリンガルの方が多いので、他の言語にも精通している係員が勤務している可能性もあります)。

鉄道だけでなく、道路標識や各種案内も、基本的にドイツ語で、一部、英語が入っている場合があるという状況です。

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実際、地名や通りの名称などは、ドイツ語表示でないと、場所を探すのが大変です。不思議なのは、日本では、なぜ、日本語と英語の表示だけにしなかったのだろうか‥ということです。

実際、日本にもアメリカやヨーロッパからもお客さまがいらっしゃる訳で、今後、ドイツやオーストリアからのお客さまが増えたら、ドイツ語の表示も考えてくれるのでしょうかね。

ちなみに、日本の鉄道で始まった多国籍言語表示を「日本の国際化の象徴」という見方をしている方もいらっしゃるようですが、そうなると外国から多くの観光客が訪れるオーストリアは、国際化が遅れている国になってしまいます。

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Feriの個人的な考えですが、日本でも観光立国であるオーストリアのように母国語意外は英語だけで良いような気がします。

もちろんオーストリアには、観光や仕事でいらっしゃるお客さま以外に、外国出身の定住者も多数存在します。でも、別にトルコ語などの表示を設けるという動きはありません。

それは、ドイツ語圏に住む以上、その国の言語を理解することが大前提になっているためでしょうね。日本で国際標準ではない特定の国の言語を表示するようになったのは、何か「大人の事情」があるのでしょうかね。

余談になりますが、チェコから乗り入れているRailJetについては、以前、ご紹介したように車内放送は「チェコ語、ドイツ語、英語」の三カ国語対応(ただし、自動放送)になっています。ドイツ語が加わっているのは、オーストリア内の運転区間が長いためだと思います。もっとも、こちらは航空便の国際線みたいなものですから‥

なお、こちらでもレストランなどでは、各国の言語に対応したメニューを用意しているところがありますが、これは個別のお客さまに合わせたサービスですから、別に考えた方が良いと思います。

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Comments

こんにちは
またまたホイリゲ・ネタ以外で出てきてしまいました。
私もFeriさん同様外国語は英語だけでいいのでは派なのですが、オーストリアと日本では観光客事情もかなり違うようです。
恐らくオーストリアではヨーロッパ各国からの観光客が多いうえに、ドイツ語はヨーロッパでは英語に次ぐ共通語です。理解される外国の方も多くいます。ドイツ語に加え英語が書かれていれば十分という感じですよね。それに公共交通機関の自動発券機等はフランス語やイタリア語もに切り替えられると思います。(うろ覚えですが)
日本の場合は近隣の韓国、中国、台湾、香港で来日観光客のほぼ半数です。しかも、日本語が理解出来る外国の方はかなりの少数派、多い地域の言語だけでもというのは仕方ないかもしれませんね。車内放送とかで日本語、英語、ハングル、中国語と案内されると、全部終わる頃には次の駅に着いちゃいますけどね。
日本でも観光客向けとは違い病院とかではブラジル・ポルトガル語が追加されています。一頃よりは少なくなりましたが、まだまだ必要とされている様です。

それにしてもオーストリアのドイツ語が聞きたいですね。日本ではドイツのドイツ語は聞けても、オーストリアはなかなかありません。

Posted by: Kino_San | June 06, 2015 at 01:50 PM

Kino_Sanさま、こんにちは。

私も市内を歩いていると観光客の方から色々とたずねられることがありますが、だいたい、英語ですね。

私は自動車運転中は、地名を記号として捉えているので、現地表示でないとかえって不便な気がします。

余談ですが、オーストリアのドイツ語を楽しみたい場合、ORFのインターネットラジオを聞くと雰囲気は味わえると思います。

Posted by: Feri | June 08, 2015 at 10:33 AM

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