« Dampfbetriebstageの Strasshof鉄道博物館を訪ねて(上) | Main | “Dampfbetriebstage”の Strasshof鉄道博物館を訪ねて(下) »

July 15, 2015

“Dampfbetriebstage”の Strasshof鉄道博物館を訪ねて(中)

Img_2015_06_5955_001

日本でも報道されていますが、ウィーン在住の音楽評論家 山崎 睦氏がウィーンのご自宅で亡くなっているのが発見されました。Feriとは面識はありませんが、劇場のプルミエなどで、お見かけしたことが、あります。ご冥福をお祈りいたします。

さて、昨日に続き、Strasshof鉄道博物館(Eisenbahnmuseum Strasshof)で開催された “Dampfbetriebstage”(蒸気機関車運転の日)と博物館の近況をお伝えしましょう。

Dampfbetriebstageでは、蒸気機関車が単独で鉄道博物館の構内を往復するのですが、お客さまがキャブ(運転台)に乗ることができます。ただし有料で、1人4Euro。

この試乗ですが、蒸気機関車のキャブに乗ることができるため、意外と人気があり、子供さんだけでなく、大人も含めて家族全員で乗る方が多く、昼頃には行列ができていました。

梅小路蒸気機関車館の「スチーム号」に近い行事なのですが、客車を連結するのではなく、機関車単独で運転するのがポイントと言えるでしょう。

気になる客層ですが、いわゆるコアな鉄道愛好家は少なく、家族連れが圧倒的に多かったですね。最も当日、運転される機関車がKkStB 30型だということがわかっている愛好家は、来場を見送った可能性は考えられます。これが310型だったら、大変な人出になっていたことでしょう。

当然、罵声が飛び交うような光景は皆無で、のんびりとした雰囲気でした。

Img_2015_06_5894_001

蒸気機関車の運転ですが、12時過ぎまで行われ、その後、休憩(スタッフの昼食時間)。内緒の話ですが、昼食休憩中、蒸気機関車を運転していたスタッフも、しっかりビアを飲んでいました。何しろ、瓶を持って機関車のところに戻ってきたほどです。お好きなのですね(人のことは言えませんが‥)。

13時過ぎから、機関車の点検が始まり、その後、運転が再開されました。1往復の時間は10分程度なので、かなり頻繁に運転されています。

Img_2015_06_0696_001

Feriは、14時前に撤収したので、何時まで運転していたのかは確認できませんでしたが、恐らく閉館時間近くまで走っていたと思います。

また、久しぶりに訪問したところディーゼルカーなどの新しい保存車両が増えていました。ただし、保存のための予算が厳しいようで、募金箱が設置されていました。

ところで、こちらの考え方として、リバースエンジニアリングの手法を活用し、保存されている機関車や車両の一部を活用して「事実上の新製」を行うことが多々あります。

そのため、とりあえず形が残っていれば、将来的に復元する可能性がある‥と考えているフシがあります。

実際、現在は動態保存になっている52 100 という貨物列車用蒸気機関車も、2010年に本格的な修復工事をへて復活したものです。その際、ボイラーに修復には4年間かかったと説明されていました(もっとも新製したのかもしれませんが)。

Img_2015_06_0695_001

今回、お目にかける52 100は2012年12月、クリスマスの特別列車を引いて本線を走ったときのものです。

保存されている蒸気機関車は、Epoche I、Epoche II、Epoche IIIという三つのカテゴリーに分類され、39両が(動態保存は10両)保存されています。この他、ディーゼル機関車・ディーゼルカーが9両(動態保存は7両)、電気機関車が7両(動態保存は2両)、それぞれ保存されています。

Img_100_12_0545_001

今回、動態展示された3033はEpoche Iのカテゴリーに含まれる機関車です。

動態保存機に関しては、整備工場を兼ねた車庫(機関庫)に格納されていますので、状態は良いですが、それ以外は屋外に事実上、放置されています。

そのため、状態は極めて悪く、このままだと、いずれ朽ち果ててしまうのでは‥という心配があります。

博物館の説明を見ると、保存車両は、その状態により、いくつかのジャンルに分けられています。

Img_2015_06_5898_001

-Schaustück:静態保存(展示)

-nicht betriebsfähig:非動態保存(展示よりも状態がよくありません)

-nicht aufgearbeitet:働いていない(動態復元後、静態保存に格下げとなったもの)

-Betriebsfähig:動態保存

-in Aufarbeitung:復元工事中

Img_2015_06_5895_101

ちなみに2012年、博物館に搬入された写真の78606が「in Aufarbeitung(復元工事中)」という状況です。そしてターンテーブルの周囲に展示されている機関車群は、nicht aufgearbeitetやnicht betriebsfähigに指定されている機関車群です。

電気機関車やディーゼル機関車も保存・展示されていますが、動態となっているのは、原則として車庫に格納されている車両だけです。

Img_2015_06_5943_101

もちろん、車庫に格納されていても静態保存の車両も存在します。博物館が公開している正式な保存車リストに記載されていない車両も多いのが特徴です。

なお、今日はKkStB 30型蒸気機関車の構内運転の模様を動画でお伝えしましょう。

それでは、続きは、明日、お伝えしましょう。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_201105_b_3

鉄道のお話 |

« Dampfbetriebstageの Strasshof鉄道博物館を訪ねて(上) | Main | “Dampfbetriebstage”の Strasshof鉄道博物館を訪ねて(下) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« Dampfbetriebstageの Strasshof鉄道博物館を訪ねて(上) | Main | “Dampfbetriebstage”の Strasshof鉄道博物館を訪ねて(下) »