夏のリゾートでの楽しみ方は‥
Feriの夏休みも終わってしばらくたちますが、8月最後の話題は、夏休み中、リゾート地で感じた「こちらの皆さまの楽しみ方」について、まとめてみます。
昔のFeriもそうでしたが、短期間の休みしかとれない日本人は、期間内に多くの場所を見て回る傾向が強いと思います。
それは、それで意義のある旅だと思いますが、その昔、ザルツカンマーグートの某ロープウェイで一緒になったドイツ人家族と話をした時、各地を1泊で回るという話をしたところ、“そのような日程は信じられない”とあきれられてしまったことがあります。
その後、Feriも、だんだん現地の方に発想が近くなったのか、同じ場所に1週間程度滞在するようにプランを組み替えるようになりました。
最近は、Lungauの某街をベースにすることが多くなっています。個人的には「Feriの第二の故郷」と思っています。
さて、一つの場所に滞在して、こちらの皆さんの楽しみ方を見ていると、色々と気づくことがあります。
まず、Lungauは、平地でも標高が1000メートルほどある高原リゾートなので、基本的なアクティビティはアウトドアスポーツです。
平地で最も多く見かけるのはサイクリングです。ほとんどの方は自分専用の自転車を自動車で運んできて、利用しています。そのため、ユニフォームも含めて、装備は本格的です。これは、子供さんを連れているケースでも同様ですね。
また、Lungauにはサイクリングコースが整備されているため、色々なコースを回りながら楽しむ方も多いようです。自転車を見ていると、場所柄、マウンテンバイクの方が多いような気がします。
面白いのは、MurtalBahnやTaurachbahnのDampfbummelzugに片道だけ乗車して、帰りはサイクリングという家族連れが意外と多いことです。そのため、以前も、このブログでご紹介したことがありますが、Dampfbummelzugには自転車を運ぶための貨車が連結されています。
また、有名なリゾートではないにもかかわらず、ビジター歓迎の乗馬クラブがあります。
日本では、乗馬というと、特殊なスポーツというイメージがありますが、こちらでは、かなりポピュラーなスポーツのようで、インストラクターが先頭に立って、隊列を組んでライディングをしている光景を目にすることがあります。
先日もFeriが、Taurachbahnの蒸気機関車を撮影するため、農道のようなところに車を止めていたら、向かいから乗馬グループがやってきました。子供さんが乗っているケースもあり、馬も、色々な種類を用意しているようです。
Lungauには、乗馬用のコースも用意されているところもあります。この乗馬用コースでは、馬が驚かないように、愛犬を散歩させる際、リートを付けるように指示されています。
逆に乗馬が禁止されている道路も設定されています。このあたり、棲み分けが細かいですね。
ハイキングも一般的なアクティビティですが、ウィーンのように平地で、散歩感覚でハイキングをする方は少ないようです。
ところが、さらに高い場所であるトゥラッハヘーエ(Turracher Höhe)、プレーバーゼー(Prebersee)などに行くと、状況は一変します。
サイクリング派は極端に少なくなり、ハイキング派が圧倒的に多くなります。こちらの皆さんは、自動車でサイクリングコースの近くまで来て、そこからリフトなどで、更に上に登り、ハイキングを始めるのが一般的です。
もちろん、下から登っていく人もいますが、下りオンリーもしくは山頂付近を歩くという人が多い印象です。
実際、ホテルの館内にも、写真のようにハイキングコースを紹介したパネルが張り出されており、自分たちに合ったコースを選択できるようになっています。
皆さん、本格的な靴を用意しており、駐車場で、靴を履き替えてからハイキングを始める人が多いですね。
このほか、ゴルフやラフティングなどを楽しんでいる人もいます。最近では、このブログでも何回か紹介したスキー場に建設されたAlpine-Coasterも人気を集めています。
とにかく“リゾートに来たら、自然と楽しむ”というのが、オーストリア人のみならず、ドイツ人、イタリア人共通の価値観のようです。
そのため、多少天気が悪くても、アウトドアでのアクティビティを決行している人が多いのにも驚かされます。
都会の中で生活している人にとって、自然が豊かなリゾートに来て、アウトドアでのアクティビティを楽しまないというのは、考えられないのでしょうね。
さて、Feriは、どうやって過ごしているかと言うと、ブログのネタ集めが目的ではありませんが、周辺をドライブして、お気に入りの場所で写真撮影。
そして、早めにホテルのある街に戻ってビアタイムというパターンです。ドライブ後のビアは、本当に美味しいので‥たまりません。
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Comments
最近、日本人でもクルーズ旅行等、ゆったり旅を楽しむ方々もいらっしゃいますよね。
私が30年近く前、初めてウィーンで6連泊した際、ホテルスタッフに、ビジネスで来ていると思われた事がありました😅
最近でも《ヨーロッパ8都市6日の旅》😨というパンフレットを見かける事もあります。
旅の楽しみかたは人其々、と言う事でしょうか😄
Posted by: necchi | August 31, 2015 03:12
necchさま、コメント、ありがとうございます。
日本のお客さまも、個人旅行の方は同じ場所に比較的長く滞在するケースも増えているようです。
逆にこちらでも、バスを使った団体旅行(ご年配のお客さまが多いですが)の場合は、周遊型の旅行もあります。
ただ、ドイツなどは法律で長期の夏休みが義務づけられているため、必然的に家族単位での長期滞在型になるようです。
Posted by: Feri | August 31, 2015 08:03