Steyrを訪ねて
今日は1000年の歴史を持つ中世都市Steyr(シュタイヤー)をご紹介しましょう。
Feriは、今まで夏のドライブで、何回かSteyr付近を通ったことがあるのですが、タイミングが悪く駐車場が満車であることが多く、ゆっくりと街の中を散策したことがありませんでした。
まぁ、鉄道で行けば良いのですが、夏は、移動に便利な車を使うことが多いもので‥
今夏、シュタイヤー音楽祭(Musik Festival Steyr)で上演されている「白馬亭にて」を観るため、市内にホテルを確保したので、ゆっくりと市内を散策することができました。
シュタイヤー(Steyr)は、オーストリアのオーバーエスターライヒ州の都市で、行政的には郡に属さない憲章都市(Statutarstadt)ですが、人口は4万人弱という小さな街。
エンス川とシュタイヤー川 の合流地点に位置しているため、頻繁に水害に見舞われています。ただ、それでも日本のようにコンクリートの高い堤防を構築しないのは、考え方の違いなのでしょうね。
山間部の小さな街ですが、製造業の中心都市として長い歴史があり、シュタイヤー・マンリヒャー社の本社などがあります。
また、フランツ・シューベルトは、休暇で訪れた際に当地でピアノ五重奏曲“鱒”を作曲したことでも知られています。実際、シュタットプラッツにはシューベルトが滞在していた住まいが残っています。
旧市街の中心はシュタットプラッツ(Stadplatz)。彫刻で美しく飾られたゴシップレオポルディブルンネンという泉を挟んで、ゴシック様式のブルメンハウスと、高い塔が特徴のロココ様式の市庁舎があります。
旧市街は東西300メートル、南北800メートルの範囲内にあり、昔の街並みが、そのまま保存されています。そのため、シュタットプラッツは景観を重視しており、スーパーマーケットのBILLAや銀行なども、通常の街とは看板、装飾ともに大きく異なっています。
また、商店には中世風の鋳鉄細工の看板が掲げられているのが特長。
旧市街の南端には、街を囲んでいた城壁の名残であるノイトア門があります。この城門に接している中世風の建物がインナーベルガー・シュターデル(Innerberger-Stadel)。現在は郷土博物館になっています。最も隣は警察署ですが‥
旧市街は絵になる街なのですが、旧市街には駐車場が少なく、タイミングが悪いと、旧市街から離れた駐車場を利用することになってしまいます。
Felは、幸い午前中に到着したので、旧市街の川沿いにある駐車場を利用することができました。
また、旧市街は一方通行、車両通行禁止の道路も多く、正直、初めて来るまで乗り入れると戸惑うことばかり。危うく進入禁止の道路に入りそうになってしまいました。
しかし、徒歩で旧市街を歩いてみると、保存されているとは言え、なかなか見事な街並みです。
ただ、実際に営業している店舗は、必ずしも歴史的なお店ばかりではなく、最近どこでも見かけるチェーン店も増えています。ただ、外観をある程度、統一している点がポイントでしょうか。
なお、最後のお目にかける写真は、Open Air im Schlossgraben von Schloss Lambergの会場を上から見たものです。
手前が舞台で、左側には舞台装置の一部であるSt.Wolfgang教会の尖塔がちょっと見えます。
案内所でもらった地図には、ご丁寧にフォトポイントが示されていましたが、確かに絵になる場所でした。
鉄道利用の場合、対岸にある駅からシュタットプラッツまで、30分間隔でバスが運行されており、これを利用すると楽に移動することができます。
音楽祭のお陰で、ゆっくりと街を楽しむことができたのですが、Feriにとってはサプライズが待っていたのです。それは後日。
※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります
Comments