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September 15, 2015

「26. Wiener Feuerwehrfest 2015」がありました

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今日はウィーン市消防本部で開催された「26. Wiener Feuerwehrfest 2015」(第26回ウィーン消防まつり)の話題をお届けしましょう。

毎年、9月上旬に開催される「Wiener Feuerwehrfest」。会場はam Hof plazと消防本部です。ここは消防博物館も兼ねており、古い消防車や消防設備なども保存されています。今年は9月11日から13日の3日間、開催されました。

ところで、地方の「消防署まつり」が消防署構内をBiergarten状態にして、単純に飲んで食べて、乗りの良い音楽に耳を傾けて盛り上がる‥という行事です。

それに対して、首都ウィーンの消防本部で開催される「Wiener Feuerwehrfest」は、ある意味、まじめな催事です。

というのは、吹奏楽の演奏などはありますが、各種車両の展示、はしご車の試乗、各種のデモンストレーションなどがふんだんに盛り込まれているのです。

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もちろん、am Hof plazにはテントが張られ、消防士の皆さんがBiergartenを運営しているのは、「消防署まつり」のお約束どおり。ただ、ウィーンは、ワインにも力を入れていましたね。

11日は金曜日ということもあって、学校の生徒さんを主体にしたデモンストレーションが午前中に行われ、夕方からオープニング・セレモニーが開かれたようです。

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なお、12日、13日ともに午後からデモンストレーションが行われましたが、内容は、ほぼ同じでした。

Feriが実際に見たデモンストレーションは、13時から行われた高所からの救助作業(Höhenrettung)から。

これは重症の要救助者を、タンカに固定し、ロープでつるし上げて、救急車に収容するという内容です。建物の屋上と消防自動車の間にロープを張り、それを使って要救助者をつるし上げていました。かなり大規模なものでしたね。

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これらのデモンストレーションは、ナレーターが作業内容を解説しながら行われています。もちろん、ナレーターも消防士の方です。

その後、Feuerwehrmuseumu Wien(消防博物館)を見学しましたが、以前よりも展示内容が変わっていました。昔の望楼内部や古いポンプ、消防士の装備などが展示されています。

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また、消防隊員が使うヘルメットが古いものから新しいものまでホールに展示してあるのですが、その中に、Feriの友人が勤務していた東京消防庁のものも含まれていました。

博物館見学後、「26. Wiener Feuerwehrfest 2015」の会場内を見て回りました。

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今回は救助犬もハンドラーと公開されていましたが、救助犬の展示は12時から行われていたようです。見ていると、厳しい現場で活動する救助犬だけに、ハンドラーとの絆の強さを実感しました。

この救助犬部隊は、海外の災害にも派遣されており、活動内容がパネル展示されていました。

はしご車の試乗は、大人も含めて大人気で、長蛇の列ができていました。確かにはしご車のゴンドラに乗って、空中散歩をするという機会は希ですから、人気があるのはわかります。

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以前は子供さんを対象に消防自動車の試乗(実際に近くを一周するもの)も行われていましたが、周辺の道路が混雑していることもあり、最近は行われていないようです。これも人気のあるプログラムだったのですが‥

会場には色々な展示がありましたが、消防訓練所のパネル展示では、施設内に実物の地下鉄車両や路面電車などが設置されており、鉄道事故に際しての訓練も本物を使ってできるようになっているようです。

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各種消防・レスキュー用車両もam Hof plazに展示されていました。通常の消防車、大型消防車、高所放水車、高所救助車などなど、興味深い車両が多数登場。

原則として現役車両の展示が中心でしたが、博物館に保存されている消防自動車も1両、展示されていました(左の写真が保存されている消防自動車です)。

実はオーストリアには、世界的に有名な消防車・消防設備メーカーRozenbauer社が存在します。

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このブログでもご紹介したことがありますが、日本でも空港などで使う特殊消防車にはRozenbauer社のものが導入されています。そのため、消防車の多くは、当たり前ですがRozenbauer社製のものでした。

また、メルセデスの車体を使っている消防車も、消防関連設備はRozenbauer社製のものを使っていました。艤装はRozenbauer社が担当しているのでしょう。

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以前、このブログでご紹介した「蜂の駆除」を専門に行う部隊(IMF)のブースもありました。

興味深いのは、こちらでは各家庭に煙突があるため、煙突に関連した事故も多いのです。そのため、煙突事故(煙突が外れて有毒ガスが部屋に蔓延する、爆発する)に対応する専門部隊(IRF)も存在することです。

この部隊は、高度なガス検知器を装備している他、有毒ガスが蔓延している現場に進入することもあるので、防護服を装備していました。

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このほか、水難救助部隊の車両(右側の写真でフロッグマンのイラストがドアに描かれている車両)にはYAMAHA製の船外機が搭載されていました。こういったところでも、日本の工業製品が活躍していると思うと、嬉しい限りです。

こちらでは、消防と救急は別組織ですが、深く関連しているため、救急車も多数、展示されていました。

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ドクターカーをはじめ、大型救急車など、日頃、見ることのできない車両が展示されていました。なお、救急車を運用する赤十字をはじめとする組織のブースもあり、寄付などを募っていました。

14時からは、「Brennen & Löschen」と題して、出火原因別の消火方法のデモンストレーションが行われました。

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そして、15時からはコンテナハウスを、家屋の一室に見立てた屋内火災の消火デモンストレーション(Zimmerbrand)です。

コンテナハウスの中には家具やベッドなどが置かれた部屋になっており、そこに消防士がガスボンベから炎を出して放火。公式放火犯ですね(公式放火犯の隊員は赤いヘルメットをかぶっています)。

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ところが、日曜日は風が強いせいか、火が予定通り部屋の中に回りません。

しばらくして、公式放火犯が、追加の放火。その際、油を撒いて火の勢いをつけていました。

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火が天井まで回ったタイミングで場外から消防車がサイレンを鳴らして到着。

消防隊員の民さんが下車して、酸素ボンベをはじめとする装備を装着。そして消火用のホースを消防車(ポンプ車)に接続して準備完了。

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その後、消防隊員の皆さんが、ドアを蹴破って、燃えさかる部屋に突入。短時間で見事に消火。残り火を確認する作業なども披露されました。

写真をご覧になるとわかるように、コンテナハウスの手前が開かれているため、部屋の中での消火活動をリアルに見ることができました。

なお、デモンストレーションの模様は場内のテレビカメラで撮影され、会場の上にあるディスプレイにリアルタイムで映し出されていました。

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そのため、後ろの方にいるお客さまも、デモンストレーションの様子がよく見えます。

こういうリアルなデモンストレーションは人気があります。なお、万が一に備えて、予備の消火設備が設置され、消防隊員も待機していました。

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実際、Zimmerbrandのデモンストレーションでは、コンテナハウスの開口部前にウォータースクリーンを設置してあり、万が一、火が表に広がった場合は、これで抑制する計画だったようです。

また、デモンストレーションがない時は、車庫の上にあるディスプレイで消防隊の活躍を紹介するビデオを放映していましたが、訓練ではなく、実出動の様子を良く記録を取っているものです。

路面電車の衝突脱線事故復旧の記録も放映していました。脱線した路面電車の撤去も、Wiener Linienではなく、消防が行っているのですね。また、このあたりのプロモーションは、日本よりも上手な感じがします。

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Feriは、15時30分過ぎに会場を後にしましたが、大勢のお客さまで賑わっていました。

このほか、会場では子供さん向けのグッズも販売。人気が高かったのは、消防士用の各種ヘルメットとおもちゃの消火器でした。いわゆる「消防士なりきりグッズ」ですね。

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このほか、消防関係の行事としては、9月26日には、21区のJosef Brazdovics-ストラーセにある「Feuerwehr Ausbildungszentrum der Berufsfeuerwehr Wien」(ウィーン消防訓練センター)の公開が行われます。

こちらは訓練センターの公開なので、より実践的で大規模な訓練の様子が公開されるようです。

また、会場では「1.Feuerwerker Oktoberfest」のポスターが‥ 10月24日にSchutzhaus-Sukunftで開催されるそうです。今年から始まる行事のようですが、こちらは、非番の消防士が集まって、純粋に飲んで騒ぐお祭りでしょう。

しかし、ポスターのデザインが‥日本では考えられないものですね。

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