謎の「四重の塔」の実態は‥
9月最初の話題は、2015年6月27日の記事(詳しくはこちら)でご紹介したシュタイヤマルク州とケルンテン州の州境トゥラッハヘーエ(Turracher Höhe)に建つ「謎の四重の塔」の続報です。
前回、十分な現地調査を行わずご紹介したため、欲求不満気味だったFeri。今夏、Lungauを訪問した際、この「謎の建物」を解明すべく、滞在中のある日、Turracher Höheに車を進めました。自分で言うのも何ですが、好き者ですねぇ‥
Feriが宿泊している場所から、95号線をとおり、1時間ほどで到着しました。Turracher Höheへ到着後、車を無料駐車場において、徒歩で湖畔へ。
まず、驚いたのは、「四重の塔」があるホテルがしっかり営業していたことです。前回、当ブログで、ご紹介した際は、改装中だったのかもしれません。
「Hotel HOCHSCHOBER」という四つ星の高級リゾートホテルです。
ホテルはケルンテン州側にあるため、玄関はTurrachseeとは反対側で、95号線からかなり奥にあります。もちろんホテルですから、宿泊客以外でもロビーやパブリックスペースまでは行くことは可能です。
しかし、玄関側からは宿泊棟が邪魔になって、件の「四重の塔」を見ることは不可能でした。ホテルの立派なパンフレットをもらうと、「Hotel HOCHSCHOBER」は夏期、冬期ともに各種のアクティビティを備えた高級リゾートホテルであることがわかりました。
ただ、高級リゾートホテル故にパブリックススペースと宿泊者用スペースの区分けがしっかりしていて、ビジターは内部を通って「例の四重の塔」まで、行くことはできません。
そこで、タイミングを見計らってホテルのスタッフにたずねたところ、“四重の塔は、宿泊施設ではなく、現在はヨガ・スタジオとして利用している”ことがわかりました。
このホテルでは、宿泊者専用のプライベートプール(Turrachseeを仕切っています)やサウナをはじめとするヘルス関連の設備が充実していることがウリのようでした。
実際、夏期でも自転車に乗ったライダー専用やハイカー専用の準備ルームがあり、出発前はここで準備。帰ったら、ここで装備を解いて部屋に‥という仕組みになっていました。
この準備室には、立派な休憩スペースもあります。冬期は、恐らくスキーヤー用の施設になるのでしょう。また、クルーズ船ではありませんが、定期的に各種のアクティビティを紹介したホテル新聞も発行されています。
さらに、Turracher Höheは高地であるため、湧き水の水質が良く、ここのオーナーが良い水プラスお茶という発想を持ったようで、売店にもホテルブランドの茶葉を販売していました。
どうも、その関係から東洋風の建物をホテル内に建てたようです。玄関前の庭にも、東洋風の東屋などが建っていました。
しかし、ヨガは「中国が発祥」の地ではないのですがねぇ‥まぁ、いいか‥
興味深いのは、この四重の塔以外の建物は、写真をご覧になるとわかるように、典型的なオーストリアの高級リゾートホテル風なのです。それだけに異彩を放っているのは間違いありません。
かなり人気のあるホテルらしく、ウィーンをはじめ、ドイツ、イタリアなどからリッチなお客さまが、高級乗用車で来ていました。こちらの皆さんですから、長期滞在していることでしょう。
基本的に自家用車で来るのが原則らしいですが、有料で送迎も行っているようです。ちなみにKlagenfurtからは2名から対応可能で35EuroというSonderpreisが設定されていました。
高級リゾートホテルに一種間滞在し、美味しい湧き水で入れたお茶を飲み、ヨガを楽しむ。まぁ、Feriのような赤貧の人間には縁がなさそうな世界です。
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