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September 10, 2015

臨時更新 難民問題で揺れるWest bahnhofの近況

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バルカンルートでオーストリアに流入する難民問題で、ご心配な方が多いと思いますので、今日はウィーン西駅(West bahnhof)の状況をご紹介します。

9月9日、所要があってWest bahnhof近くまで行ったので、駅の構内を見てきました。

ご存じのようにブダペスト方面およびミュンヘン方面への列車が発着するWest bahnhofはバルカンルートの難民が、最も多く利用する駅です。

1階のコンコースは平常どおりでしたが、プラットホームがある2階に上がると、コンコースではボランティア団体が難民の食料などを提供していました。その関係で、コンコースの一角が難民の待機場所(休憩場所)になっています。

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この当たり、政府や自治体に任せきりにせず、自主的にボランティア団体が活動をはじめるあたり、オーストリアらしいところかもしれません。

駅構内には通常よりも多い警察官(機動隊員)も待機、巡回しており、2階は取材するマスコミ関係者や、一般のお客さまも含めて、人が多いため、混雑しているものの、混乱している様子はありません。

恐らく混乱防止と、ドイツ側の受け入れ体制の関係から、小グループに分けてドイツへ移送する計画なのだと思われます。ある程度、ドイツ行きの目処がたっているため、難民も安心して待っている‥という状況なのでしょう。

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報道によると、先週末は2万人余りの難民が先週末、ハンガリー、オーストリア経由でドイツ入りしたそうです。

しかし、ヨーロッパでも、小国ながら「豊かな国」に数えられるオーストリアに難民申請した人々は1000名にも満たず、大多数の難民がオーストリアを通過していきました。

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ご紹介する新聞では、15000名中、難民申請をしたのが89名と報道しています。

そういった背景から、一時的な滞在になるため、オーストリアも難民の入国を認めているようです。

なお、シリア難民の場合、家族や親戚がドイツで居住しているケースも多く、そこで難民申請したいという背景もあるようです。また、Feriは詳しくないのですが、シリア難民の中には、経済的に豊かな方、高い学歴や技術を持っている方も多いそうです。

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なお、ミュンヘン方面の長距離列車が難民で混雑しているためか、ÖBBでは一部のRailJetについては、座席指定をして利用するように勧めています。これはÖBBのホームページを見ると、混雑が激しい列車には注意書きが出ているので、わかります。

9日午後の時点では、ブダペスト方面、ザルツブルク・ミュンヘン方面のRailJetは、定刻に運行されていました。

このほか、ÖBBと熾烈な競争を繰り広げているWestBahnですが、こちらはオーストリア国内だけの運行なので、難民の利用はなく、逆に一般のお客さまが増えているような印象でした。

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当然、WestBahnのスタッフも、いつも以上に駅構内で、同社の利用を勧めていました。

このほか、コメント欄でも書きましたが、ウィーン市内は、普通の場所に関しては、全く平常どおりで、各種のイベントも通常通り行われています。今のところ、大規模なデモなどもなく、平穏無事なウィーンです。

これからウィーンへお越しになる皆さまも、あまりご心配になる必要はないと思います。ただ、列車での移動に関しては、余裕を持ってスケジュールを立てた方が良いかもしれません。また、ÖBBのホームページで、列車の混雑状況をチェックするのも良いでしょう。


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街角の話題 |

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Comments

具体的な状況をお知らせくださり、有り難うございます。日本に暮らしていると、難民や移民の問題には関わる事が少ない為、必要以上に過敏に反応してしまい、旅行会社に問い合わせが多くきている、とか。オーストリア国内は11月の選挙にも大きく影響しそうだ、という記事も目にしました。旅行に行かれる方々に、貴重な情報ですね。

Posted by: norinecchi | September 10, 2015 at 07:25 PM

うーん、railjetよりはwestbahnへお客が流れたというのは意外な気がしますが、ドイツ・ミュンヘンへ行くとなると、railjetを使わなくてはなりませんが、ザルツブルクまでだったら、westbahnでも特に問題無いという事なのでしょうか?

秋の観光シーズンや冬のクリスマスマーケット、他には各種コンサート等を控え、色々心配な点もあるとは言え、こうして見ると騒ぎになっているのは一部の駅だけで、街全体はいつも通りなのには驚かせます。一方、管理人さんも御存じだと思いますが、昨年末に香港で起きた大学生による民主化デモ騒動では、トラムや地下鉄やバスが運休したり、道路が通行止めになったり、あちこちで小競り合いが起きたりで、数か月間大変な騒動になりましたから。

今回の難民問題がどうなるのか分かりませんが、寒くなる12月以降が気になります。一時的に収束しても、暖かくなる来年春辺りからまた増加する事も考えられそうですし。

Posted by: おざきとしふみ | September 11, 2015 at 10:00 PM

おざきとしふみ様

ウィーン-ザルツブルク間の利用は結構、あります。そのため、この区間だけを利用するのであれば、WestBahnという選択肢も考えられると思います。

難民の移動に関しては、先が読めないだけに、何とも流動的です。ただ、当局が市民生活に影響を及ぼさないようにコントロールしているのは確かです。

ただ、いつまで続くのか‥これだけは、誰にもわからないかもしれませんね。

Posted by: Feri | September 12, 2015 at 04:59 PM

9月末にウィーン観光,その後RailJetでWest bahnhof -> München Hbfと移動予定の者です。
現地の貴重な情報,ありがとうございます。大変参考になりました。今のところ大きな混乱はないということで安心しました。列車が予定通り運行されることを祈っております。
状況に変化がありましたら,更新をよろしくお願い致します。

Posted by: カモメ | September 14, 2015 at 03:10 PM

カモメ様

現時点で一番、列車の運行が不安なのはハンガリー方面です。

West bahnhofーMünchen Hbfの移動に関しては、場合によると難民輸送のため、車両の移動を依頼されるケースがあるかもしれません(一般客と分離するため)。

これも列車によって異なるので、何とも言えませんが。

Posted by: Feri | September 14, 2015 at 05:56 PM

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