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November 01, 2015

今シーズンのフォルクスオーパー「Die Lustige Witwe」

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今日から早いもので11月。オーストリアは11月1日は「万聖節」(Allerheiligen)で、お休みです。今年は日曜日に当たりましたが、日本と異なり振り替え休日はありません。

また、明日、2日は「万霊節(死者の日)」(Allerseelen)です(こちらは祝日ではありません)。キリスト教徒の皆さまは、花屋さんで花を買って、亡くなった親族のお墓にお参りします。

さて、11月最初の話題は、「オペレッタの話題」をお伝えしましょう。

2016年のフォルクスオーパー来日公演でも上演される「Die Lustige Witwe」(メリーウィドウ)ですが、現在、現地で上演されています。11月6日が2015/16シーズンの最終公演ですが、ある意味で、日本公演に向けたテストという位置づけでにもなっています。

日本公演を占う意味でも重要なので、先日、Feriも観てきました。という訳で、その様子をご紹介しましょう。

指揮は、若手のJohannes Pellさん。リンツのご出身で、2014/15シーズンからフォルクスオーパーで指揮をするようになった方です。「伯爵令嬢マリッツア」を振っています。

当日の主なキャストは、以下のとおりです。

-ツェータ男爵:Kurt Schreibmayerさん
-ヴァランシェンヌ:Mara Mastalirさん
-ハンナ・グラヴァリ:Ildikó Raimondiさん
-ダニロ・ダニロヴィッチ:Mathias Hausmannさん
-カミーユ・ド・ロション:Vincent Schirrmacherさん

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-カスカーダ子爵:Michael Havlicekさん
-ラウル・ド・サン・ブリオシュ:Roman Martinさん
-ボグダノヴィッチ:Joachim Moserさん
-シルヴィアーヌ:Tatiana Sokolovaさん
-クロモウ:Heinz Fitzkaさん
-オルガ:Heike Dörfler
-プリチッチ:Franz Suhradaさん
-プラスコヴィア:Sulie Girardiさん
-ニェーグシュ:Boris Ederさん
-タンツソリスト:Elena Li
-タンツソリスト:Felipe Vieiraさん

まず、演出や舞台装置、衣装などに関しては、前シーズンと全く同じです。Feriは、Johannes Pellさんが振る「メリーウィドウ」を初めて観ましたが、「伯爵令嬢マリッツア」と同じく、うまくまとめていたと思います。ただ、日本にはいらっしゃいませんが‥

主役の2人、ハンナのIldikó Raimondiさん、ダニロのMathias Hausmannさんは、日本公演での出演が予定されており、テスト公演といった位置になりました。

Ildikó Raimondiさんは、「こうもり」のロザリンデなどにも起用される方で、きれいに歌う歌手です。

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ただ、元々、声量で圧倒するタイプの歌手ではないので、「こうもり」でも、二幕の「チャールダーシュ」が今ひとつだった記憶があります。

FeriはフォルクスオーパーでIldikó Raimondiさんがハンナを歌うのは初めて観ましたが、妖艶な感じ弱いのが残念でした。きれいな人なのですが、男を引きつける色気がちょっと足りない感じがしましたね。

ちなみにIldikó Raimondiさんは2000年1月に国立歌劇場で上演された「メリーウィドウ」でハンナを演じており、Feriは、その時に観たことがあります。

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また、ダニロのMathias Hausmannさんは、何度も観ていますが、毎回、同じ印象です。歌は比較的うまく、お芝居もそつなくこなしているのですが、オペレッタ歌手に必要な「華」が弱いのです。

ご本人には申し訳ないのですが、おじさんという感じが抜けないのですよ。メルビッシュでもダニロを演じていますが、フォルクスオーパーでは、お芝居がはっきり見えてしまうため、そういった印象を受けるのだと思います。

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なお、Mathias Hausmannさんは、「こうもり」のファルケ博士にも、比較的良く起用されていますが、こちらの方が向いているような気がします。

正直、日本公演では、どのような組み合わせになるかはわかりませんが、ハンナに関してはCaroline Melzerさんが出演される回の方がベストでしょう。

日本公演では、Mathias Hausmannに加えて、Marco Di Spiaさんもダニロに予定されていますが、Marco Di Spiaさんも雰囲気がちょっと違う感じなので、選択が難しいところです。

ヴェランシェンヌのMara Mastalirさんは、この役に何度も起用されているので、だいぶこなれてきて、良い仕上がりになっています。

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声もしっかりと出ているだけではなく、若い分、3幕のカンカンも見事でした。

Mara Mastalirさんのはつらつとした演技を観ていると、若い頃のMartina Dorakさんを彷彿させるものがあります。なお、3幕でカンカンがあるためか、彼女だけは最初からワイヤレスマイクを付けていました。

もしかすると、カミーユ・ド・ロションのVincent Schirrmacherさんの声が大きいため、バランスをとるために、最初からワイヤレスマイクを使っていた可能性もあります。

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ツェータ男爵のKurt Schreibmayerさんは、言うことなし。円熟の境地に入っていますので、安心して観ることができます。

ニェーグシュはBoris Ederさんでしたが、3シーズン目を迎えて、自分のカラーを出した演技ができるようになってきました。例によってカーテンコールの指揮も気合いが入っていました。

テスト公演の結果は、まずまずですが、Feri個人としては、ハンナとダニロのキャスティングには、やや不満が残る結果となってしまいました。

やはり、ダニロにはMorten Frank Larsenさんを起用してもらいたいのですが、無理でしょうかね。

ただ、演出はこなれてきていますので、楽しい舞台に仕上がっていることは変わりありません。

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