“飲み屋”雑感
今日はFeriが好きな「飲み屋の話題」をお届けしましょう。
ご存じの方も多いと思いますが、オーストリアではドイツ語が公用語になっていますが、ドイツで使われているドイツ語とは、少し違った「方言」があります。
日本の「飲み屋」(酒場)に相当するドイツ語は「Kneipe」(クナイペ)ですが、Feriは、オーストリアでは、ほとんど聞いたことがありません。
オーストリアで、比較的良く見聞きするのは、「Stube」(ステューべ)、「Beisl ・ Beisel」(バイスル)ですが、「飲み屋」(酒場)とは若干、ニュアンスが違うような気がします。
StubeやBeiselは、ビアやワインを提供する飲み屋(酒場)ではありますが、喫茶や軽食もとることができる飲食店という意味合いが強いと思います。
「Stube」は部屋という意味ですが、ワイン居酒屋では、こちらを使うケースが多いような気がします。
Stube、Beiselも言ってみれば、お酒が飲めて、食事ができる大衆食堂といった感じでしょうか。営業形態としては、フランスの「ビストロ」やイタリアの「タベルナ」と似ているような気がします。
このほか、オーストリアでは、「飲み屋」(酒場)を現す言葉に「Lokal」(ロカール)というのもあるそうですが、Feriは、店名などで見かけた記憶はありません。
「Lokal」は、日本では「地元」「地方」という意味で使われますが、どういった経緯でオーストリアでは「飲み屋」を意味する言葉になったのかは、残念ながらFeriは存じません。ちなみにLokalは、地元の皆さんが集う大衆酒場に近いニュアンスだそうです。
「Lolal」が若干、高級になると「Gast-haus」(ガストハウス)という名称に変わるそうです。
こちらは、今でもウィーン市内で屋号についているケースが多いですね。地方の「Gast-haus」は、レストランで食事もできる宿泊施設(宿屋)として営業しているところが多くなります。
Feriも夏のバカンスシーズンにはお世話になることがあります。ところで、Feriも最初は間違えてしまったのですが「Gast-haus」とよく似た言葉に「Gäst-haus」(ゲステハウス)というのがあります。こちらは迎賓館といった意味で使われるそうです。
そして忘れてはいけないのが、Feriが大好きな「Heurige」(ホイリゲ)。こちらも飲み屋でしたね。
Heurigeは日本では「ワイン居酒屋」として紹介されるケースが多いですが、実際にはビアやソフトドリンクなども扱っており、お店によっては温かい食事のバリエーションも豊富なところもあります。同じHeurigeでも営業形態が様々なのが面白いところです。
しかし、それにしてもオーストリアでは、なんで「飲み屋」に相当する言葉が、これだけ沢山あるのでしょうね。それだけお酒が好きな方が多いのでしょうか?
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