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November 29, 2015

番外編 森野由みソプラノコンサート ウィーンからの贈り物

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今日は番外編として、Feriの友人である森野由みさんが、地元、北九州で11月27日に開催したリサイタルの様子を、「森野由みさんを支援する会」の北九州メンバーから送っていただいたのポートでご紹介しましょう。

戸畑市民会館中ホールはJR戸畑駅に隣接した「ウェルとばた」内にある立派なホールで、定員は300名強です。名前は固いですが、使い勝手の良いホールなので、今までも森野由みさんも何回か利用しています。

さて、今回はゲストとして、ピアニストの宮崎由紀子さん、打楽器奏者の村岡慈子さんにご参加いただきました。

今まではウィーンをテーマにしたプログラムでしたが、今回は趣向を変えて「情熱~ヒロイン達の想い~」と題して、オーストリアにこだわらず、情熱的な女性に関連する歌を取り上げました。

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村岡慈子さんは、ソロからオーケストラまで幅広い活動をしており、ボディパーカッションや手作り楽器などを活用した演奏も行うなど、個性的な打楽器奏者です。

クラシック音楽のみならず、ミュージカルなどにも出演されています。また、お話と音楽のユニット「語音(かたりね)」のメンバーでもあるため、お話が大変上手。お客さまも引き込まれていたようです。

という訳で、今回は「打楽器と声楽のコラボレーション」という新しい試みにも挑戦しました。

第一部のスタートはビゼーの「あなたの心をひらいて」。別名「スペインのセレナーデ」とも呼ばれる美しい断裁の歌。

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森野さんとしては珍しいズボン役で登場しました。ここでさっそく、打楽器奏者の村岡さんとのコラボレーションも実現。今までに無い演奏スタイルにお客さまも興味をもっていただいたようです。

その後、村岡さんに2曲目のドヴォルザーク作曲「ジプシーの歌」について、聴きどころを解説していただきました。

この曲は7曲で構成されていますが、ピアノで様々な楽器を再現している点に特徴があります。事前に、打楽器奏者の観点で説明があったので、お客さまも興味深くお聴きいただけたと思います。

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続いて、ピアノソロによるモンボウ作曲の「歌と踊り」第1番。この曲は全部で、13曲で構成されています。モンボウはスペインを代表する作曲家ですが、スペインらしい情熱的な旋律が印象的な曲です。

4曲目はプーランク作曲の「愛の小道」。シャンソンとしても有名な曲の一つ。別れた恋人への想いを綴った美しい曲です。ウィンナーリートを歌っている時とは、ひと味違った森野さんをお楽しみいただけたことと思います。

第一部の最後はドリーブの「カディスの娘たち」。魅力的なスペイン風歌曲です。ここで再び村岡さんの打楽器が加わり、スペインらしい情熱的なリズムを表現していただきました。

お客さまに、声楽と打楽器のコラボレーションをお楽しみ頂けたと思います。

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休憩を挟んだ後半は、オペラに登場するヒロインが歌うアリアを取り上げました。オペラのアリアなので、村岡さんに歌われる背景やシーンをご説明頂きました。

1曲目は、ヘンデル作曲のオペラ「ジュリアス・シーザー」から「私は運命を嘆き泣く」。この曲は、とらわれの身となったクレオパトラの元に、シーザーが没したとの知らせを受けて、絶望の中で彼女が歌う曲です。

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2曲目は、ゲッツ作曲のオペラ「じゃじゃ馬ならし」から「力尽きて」。気性の激しいカタリーナが、「本来の愛」に目覚めて歌う聞かせるアリアです。

3曲目は、チャイコフスキー作曲のオペラ「エフゲニー・オネーギン」から「目の眩むような希望の中で」

心の奥底の想いが、繊細で、色彩豊かな音楽で表現されている曲です。ここでは、森野さんにはラブレターをしたためる演技を交えて、歌っていただきました。

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今回、森野さんには、多才なヒロインを演じていただきましたが、従来とは違った彼女の一面を見ることができたと思います。皆さま、お楽しみ頂けましたでしょうか。

なお、アンコールの1曲目は、リヒャルト・シュトラウス作曲の「献呈」を森野さんが歌い、ご来場頂いたお客さまへ感謝の気持ちを現しました。

そして、フィナーレはジョージ・ガーシュイン作曲の「アイ・ガット・リズム」を出演者全員で華やかに披露して幕となりました。フィナーレでは宮崎さん、村岡さんともにアドリブ演奏で本領発揮。楽しそうに演奏している姿が印象的でした。

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森野さんのご出身地である北九州では、毎年、リサイタルを開催していますが、最近では、毎回、お越しいただくお客さまも増えてきました。

必ずしもクラシック音楽に詳しいお客さまばかりではありませんが、郷土出身のソプラノ歌手の成長を楽しみにしているお客さまも多いようです。

また、今後は、今回のようにカテゴリーを越えた多大なゲストをお招きして、新しい魅力をお届けしたいと考えています。

なお、森野さんが畑違いの打楽器奏者である村岡さんとお知り合いになったのは、北九州でジャンルを超えて音楽家が交流する集いがあり、それがきっかけだそうです。なお、宮崎さんと知り合ったのも、その集いだったようです。

さて、森野さんが12月、ウィーンにお戻りになったら、Feriもお客さまの反応も含めて、今回のリサイタル裏話をうかがいたいと思っています。


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