12月13日ダイヤ改正 名実共に表舞台に登場したWien Hauptbahnhof
12月12日は、Westbahnhofから優等列車が消えるのを悲しむかのように、ウィーンでは午後、小雨が降りました。
さて、翌13日は、一転して晴れになりました。
Feriもさっそくダイヤ改正で名実共に表舞台に登場したWien Hauptbahnhofに行ってきました。
ダイヤ改正初日ということもあり、コンコースではÖBBのブースが多数出ており、方面別の携帯時刻表やHauptbahnhofの位置関係を示す地図などを配布していました。また、なぜかクッキーも配布中。ÖBBは太っ腹です。
左の写真が配布していた時刻表やリーフレット類です。
コンコースに設置されている電光式の列車発着案内を見るとInnsbruckやSalzburgといった今までHbfでは見ることができなかった行き先が並んでいるのが新鮮です。
また、Flughafen Wien発着の列車が大幅に増えたため、電光表示板でも目立つようになりました。
考えてみると旅行者の方が長距離を鉄道で移動する場合、国内、国外を問わずHauptbahnhofに来れば良いわけですから、大幅に利便性が向上したことになります。
Feriがアパートの最寄り停留所から13Aの連節バスでHauptbahnhofに到着した時、何とÖBBが誇る新型近郊型電車CityJetが出発するところでした。
あいにく写真撮影はできませんでしたが、実はダイヤ改正に合わせて運用を開始したのです。
CityJetは、2013年に101編成がSIEMENSに発注されており、ダイヤ改正で17編成が今後、ウィーン周辺でも見ることが増えることでしょう。
プラットホームには、鉄道ファンの姿もありましたが、如何せん、Hauptbahnhofには以前から優等列車が発着しているので、目新しい車両はCityJetくらい。
優等列車にヘッドマークがついている訳ではありませんから、写真を撮影しても、その差がわかりません。
一番、はっきりわかるのは列車の行き先表示とプラットホームの列車案内などでしょうね。
このほか、列車の発着案内もドイツ語と英語が続けて放送されており、外国人の方にもわかりやすくなっています。
今回、初めて気づいたのですが、グランドフロアのコンコースとプラットホームを結ぶ階段部分には扉はありませんが、強力なエアカーテンが設置されていました。
そのため、コンコースの暖気が逃げることはなく、コンコース内は非常に快適に保たれています。さすがに寒い国のことだけはあります。
ただ、HauptbahnhofはWestbahnhofと異なり、通過駅仕様なので、始発列車でも入線する時刻が発車ギリギリに設定されているケースが多いようです。
なお、Flughafen Wien発着の列車に関しては、Hauptbahnhofで5分程度の停車時間が確保されているようでした。
FeriはてっきりFlughafen Wien発の列車は、全て長距離列車なのだろうと思っていましたが、RailJetの一部はHauptbahnhof止まりという列車もありました。Hauptbahnhof止まりの場合、短時間でICなどに乗り換えることができるようなダイヤになっています。
せっかくなので、懐かしい南駅が現役だった頃の写真をご紹介しましょう。右がご存じの方にとっては懐かしいSüd bahnhofです。昔の上野駅のような雰囲気がありましたね。
12月13日のダイヤ改正初日には、FeriはWestbahnhofには訪れていませんが、ダイヤ改正後、ÖBBではWestbahnhofを地域交通の拠点駅と位置づけ、St.Pöltenの間に新しい快速列車REX200を設定しました。200は200km/hで運行するという意味だそうです。
運行区間はWestbahnhof-Amstetten間(一部はSt.Pölten間)で、下りは6時20分から19時20分まで、毎時1本。上りはWestbahnhof着が5時40分から9時40分までと、15時40分から18時40分までとなっています。
なお、5時40分から7時40分までは30分間隔で設定されています。ビジネスユースを狙っているため、日曜日は運休という変わった列車なので、14日以降に見てきたいと思います。
ところでダイヤ改正で運用を開始したCityJetですが、ダイヤ改正初日はLinz Hbfを中心に定期快速列車にデモンストレーションとして投入されました。
Feriは所用があったのでLinzまで遠征はできませんでしたが、Kirchdorfad.ad Klems、Pregaten、St.Valentin当たりに顔を出したようです。
しかし、オーストリア各地へ向けて出発する列車が顔を揃える姿を見ると感慨深いものがあります。これも新しい時代の幕開けと言えるでしょう。
それにしても、こちらでは当たり前のように空港に長距離鉄道が乗り入れていますが、是非、日本での実施してもらいたいものです。
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