2015年のオペレッタを振り返って
今日は、シルベスター恒例の「今年のオペレッタを振り返って」をお届けします。
2015年はFeriにとって「節目の年」でしたが、オペレッタの鑑賞は、合計24回でした。このうち、フォルクスオーパーが最も多く17回、このほかバーデン歌劇場(4回)、グラーツ歌劇場(1回)、メルビッシュ音楽祭(1回)、シュタイヤー音楽祭(1回)といったところです。
演目は8演目で、「白馬亭にて」がシュタイヤー音楽祭でも観たので7回と最も多く、続いて「パリの生活」(4回)、「こうもり」(3回)、「チャールダーシュの女王」(3回)、「メリーウィドウ」(2回)、「パガニーニ」(1回)、「ヴェネチアの一夜」(1回)、「微笑みの国」(1回)という結果でした。
オペレッタの鑑賞実績では、2014年が17回、2013年が25回、2012年が19回、2011年が19回、2010年が22回なので、最近では比較的多い方でした。ちなみにフォルクスオーパーでのオペレッタ通算観賞回数は、185回になっています。
当面の目標200回は、今のペースだと、フォルクスオーパーの来日公演の関係もあり、2016/17シーズンにお預けという気がします。
ベスト・ワンですが、演目としてはフォルクスオーパーの「白馬亭にて」です。何しろフォルクスオーパーで観るのは2004年6月以来ですから、実に11年ぶり。
ゴチャゴチャした演出に不満はありますが、美しいメロディは健在。素晴らしい音楽を生で聴くことができただけでも、最高です。
しかし、公演単独でのベスト・ワンは、9月7日にフォルクスオーパーで行われた“Festvorstellung für KS Ulrike Steinsky「こうもり」”で決まり。
2015年9月の記事にも書きましたが、シーズン冒頭ながら、出演者全員が非常に良い仕上がりで、記念公演にふさわしい、近年、希に見る「オペレッタの王道」とも言えるすばらしい「こうもり」でした。
なお、次点はシュタイヤーの「白馬亭にて」です。キャストは非常に良かったのですが、演奏が小編成のアンサンブルだったのが、若干、マイナス要素というところでしょうか。
もっとも、フォルクスオーパーで「白馬亭にて」を観なければ、上位に上がっていた可能性が高いと思います。
なお、バーデンについては、冬公演、夏公演ともにレベルが上がっており、来年も目が離せないと思います。2015年は演目が必ずしも「自分の好み」ではなかったこともあり、上位に入れませんでした。
しかし、前半に観た「パガニーニ」や夏劇場の「こうもり」など、劇場規模を考慮すると、期待以上の仕上がりでした。
グラーツについては、今年は「メリーウィドウ」でしたが、例によって変わった演出。まぁ、それがある意味で「グラーツの魅力」なのかもしれません。
逆のワースト・ワンは、メルビッシュの「ヴェネチアの一夜」。近代演出にしてしまったため、何が何だかわからなくなり、魅力が半減してしまいましたね。
2015年、オーストリアは難民問題で大きく揺れた年でした。もちろん、難民問題については、今現在、根本的な解決の道筋が見えていません。
難民問題が契機になり、EU内の結束も怪しくなってきました。この点も、今後の懸念材料です。
Feri自身も、色々あった一年でしたが、振り返ってみると、多くの皆さまに支えられて過ごすことができた年だったように思います。やはり、人と人とのつながりが大切であることを、改めて実感した一年でした。
それでは、皆さま、よいお年をお迎えください。そして、2016年も、当ブログへお越しいただけると幸いです。
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