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December 27, 2015

フォルクスオーパー 今シーズンの「Der Zauberer von Oz(オズの魔法使い)」

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ウィーンは晴天に恵まれたクリスマスでしたが、週明けからは下り坂になるという予報が得ています。

さて、フォルクスオーパーで子供さんに人気のミュージカル、「オズの魔法使い」が、クリスマスに合わせて、今シーズンも始まりました。

1回観れば良いミュージカルですが、テンポが良く楽しい展開、ドロシィが先シーズンから変わっていること、超絶技巧の演技でお客さまを魅了するドロシーの愛犬トトが観たくて、劇場に足を運びました。

ちなみに、今シーズンも「オズの魔法使い」上演開始に合わせて、劇場前には巨大な「赤い靴」が‥

当日の指揮は、最近、なぜか最近、Feriとご縁があるLorenz C. Aichnerさん。主なキャストは、以下のとおりです。

-Dorothy Gale(ドロシィ):Juliette Khalilさん
-Toto, ihr Hund(愛犬トト):Daniel Jeromaさん
-Tante Em/Glinda, die gute Hexe des Nordens(エム伯母さん/善良な魔女グリンダ):Regula Rosinさん
-Onkel Henry/Wächter in der Smaragdstadt(ヘンリー伯父さん):Gernot Krannerさん
-Hunk/Die Vogelscheuche(農夫ハック/かかし):Peter Lesiakさん
-Hickory/Der Blechmann(農夫ヒッコリー/ブリキ):Oliver Lieblさん
-Zeke/Der Löwe(農夫ジーク/ライオン):Martin Bermoserさん
-Almira Gulch/Die böse Hexe des Westens(ミス・ガルチ/西の悪い魔女):Christian Grafさん
-Professor Chester Marvel/Der Zauberer von Oz(マーヴェル教授/オズの魔法使い):Boris Ederさん
-Ensemble(アンサンブル):Lorna Dawsonさん
-Ensemble(アンサンブル):Eva Prennerさん
-Ensemble(アンサンブル):Bettina Schurekさん
-Ensemble(アンサンブル):Lynsey Thurgarさん
-Ensemble(アンサンブル):Stefan Bischoffさん
-Ensemble(アンサンブル):Christian Schleinzerさん
-Ensemble(アンサンブル):Timo Verseさん

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舞台装置や演出は昨シーズンと同様です。前半の見どころである「小人の町マンチキン」で出てくるKinderchor とJungendchorは、歌はもちろんダンスも上手でお客さまを魅了。芸達者な子供さんが多いこと‥

注目はドロシィに起用されたJuliette Khalilさん。今シーズンからフォルクスオーパーのアンサンブルとして活躍することになった歌手ですが、とにかくこちらの歌手としては非常に小柄で、KinderchorやJungendchorの中に入ると子役かと間違うほど。

そのため、エム伯母さん、ヘンリー伯父さん、ハック、ヒッコリー、ジークと並ぶと本当に子供のように見えます。これは素晴らしいキャスティングと言えるでしょう。

先シーズンはJohanna ArrouasさんとFranziska Kemnaさんが起用されましたが、どうしても「大人の女の子」というイメージが強いのが難点。今回は、本当に少女が演じているように見えます。

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Juliette Khalilさんは、フォルクスオーパーの「白馬亭にて」のプルミエで、Klärchen(クレールヒェン)に起用されたスプレッド。

あの時も見事でしたが、今回は主役として、歌、踊り、お芝居の三つが見事に仕上がっていました。全力で取り組んでいる姿勢が強く感じられ感が持てますね。

なお、彼女は2001年から2007年までKinderchores der Wiener Staatsoperに所属しており、その後、ソロに転身したそうです。今夏、Kufstein で上演された「白馬亭にて」でも、Klärchenを演じています。

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マーヴェル教授(オズの魔法使)はBoris Ederさんですが、相変わらず良い味を出していました。

Robert Mayerさんよりもキャラが立っていない分、共演者とのバランスもとれています。ところで、この人も俳優出身なので、地声が大きいことを再確認しました。

このほか、脇を固める、案山子のPeter Lesiakさん、ブリキのOliver Lieblさん、ライオンのMartin Bermoserさんも良い味を出していました。

そして、この手の作品ではヒール役が重要。「西の悪い魔女」、Christian Grafさんは、怪演に磨きがかかっており、大人気。

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「ヘンゼルとグレーテル」も同じですが、ヒール役のでき次第で、舞台のおもしろさが変わるという好例です。こういう特殊な役は固定した方が良いでしょうね。怪演に磨きがかかりますから‥

そして、何と言っても舞台上で表情一つ変えず愛犬トトになりきっているDaniel Jeromaさん。細かい操作により、まるで命があるように見えます。

また、犬の鳴き声も見事。本作品、一番の功労者かもしれません。ついオペラグラスでも、トトの動きに目が行ってしまいます。

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Lorenz C. Aichnerさんの指揮はリズム感があって、オーケストラの力を上手に活用している感じがしました。若いだけあって、この手の作品は向いているのかもしれません。

前シーズンも感じたのですが、子供さんを対象とした作品の場合、集中力などを考えると、休憩時間があるとはいえ、上演時間3時間は長いような気がします。

全体で、20分から30分ほど詰めると、子供さん向けにはちょうど良いかもしれません。十分、詰める余地はあるので‥

芸達者な子供さんの出演者が多い上に、華やかで、楽しくテンポのミュージカルに仕上がっています。ただ、先シーズンに比べると、動員力が落ちているのが気になるところ。

なお、Feriが観た日は、21時20分にお開きとなりましたが、子供さんを連れているファミリー層が多いため、カーテンコール中に席を立つ人が多数。そのため、カーテンコールを十分に楽しむことができませんでした。

これも上演時間を30分短縮して、18時30分開演、21時終演にすれば解決するような気がします。

余談になりますが、先日、Feriが観た「Der Mann von La Mancha(ラ・マンチャの男)」ですが、オーケストラがステージ奥にいたため、気づかなかったのですが、ヴァイオリンなどの弦楽器を使っていないそうですね。ちょっと驚きました。

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