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December 29, 2015

フォルクスオーパーの「La Bohème(ラ・ボエーム)」

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最近は、自分の予算の関係でオペレッタ以外ごぶさたなFeriですが、演出が良さそうなのでVolksoperのオペラ「La Bohème」を観てきました。

ご存じ、プッチーニのオペラですが、クリスマスの「寂しいお話」である上に、貧しボヘミアン達が主役なので、貧乏くさいという観点から好き嫌いが強い作品です。

しかし、日本では、比較的人気の高い作品です。日本人には「赤貧の青年達」に共感する風土があるのでしょうかね。
さて、この作品は通常、イタリア語で上演されますが、フォルクスオーパーでは、お得意のドイツ語版で上演されます。ちなみにFeriは、2010年2月に観ていますが、時間がだいぶ経過しているので、どのようになっているかも気になりました。

演出はHarry Kupferさんの手によるもの。上演時間は2時間15分。休憩1回というパターンです。このプロダクションは2014/15シーズンに再演されたもので、Feriが観た回は、通算上演回数94回目でした。

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指揮はMarc Piolletさん。主なキャストは、以下のとおりです。
-Mimì(ミミ):Caroline Melzerさん
-Musette(ムゼッタ):Melba Ramosさん
-Rodolphe(ロドルフォ):Mehrzad Montazeriさん
-Marcel(マルチェロ):Daniel Ochoaさん
-Schaunard(ショナール):Klemens Sanderさん
-Colline(コッリーネ):Yasushi Hiranoさん
-Benoît(ブノア):Christian Drescher
-Alcindor(アルチンドーロ):Andreas Mitschkeさん
-Zöllner(ツェルナー):Andreas Baumeisterさん

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当日はMusette(ムゼッタ)のMelba Ramosさん、Marcel(マルチェロ)のDaniel Ochoaさん、Alcindor(アルチンドーロ)のAndreas MitschkeさんがRollendebutでした。

正直、Feriは、Caroline MelzerさんとMelba Ramosさんの共演が実現したので、観たくなったのですが‥もちろん、最近、ご無沙汰のMehrzad Montazeriさんの仕上がりも気になります。

余談ですが、2010年2月に観た時と、RodolpheのMehrzad Montazeriさん、CollineのYasushi Hiranoさんが同じ役で起用されていました。

緞帳の代わりに「物語」を書いた大きな幕が掛かっているのが特長。序曲が終わると、この幕が下に落ちる仕掛けになっていました。

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最近のVolksoperのオペラにしては、時代考証もしっかりとした演出で、舞台装置も写実的なもので、衣装も雰囲気に合っています。個人的には、こういった演出の方が好きです。

一幕の屋根裏部屋は、小道具も含めて、なかなか雰囲気が出ていました。時代設定も含めて、お話の筋はオリジナルどおりなので、安心して観ることができます。

二幕の、Caféモミュスのシーンは出演者も多く、華やかな雰囲気が良く再現されていました。ここはKinderchorも登場するので、本作品で唯一賑やかな場面です。

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二幕以降はコーラスの出番がないため、二幕終了時にカーテンコールが行われます。一幕と二幕で1時間弱。

三幕はパリの関税所という想定ですが、舞台装置は簡素。唯一ベンチが大道具といった感じです。ただ、冬の寂しい雰囲気は良く再現されていました。

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そして、四幕は再び屋根裏部屋へ。なお、記憶があいまいですが、2009/10シーズンと基本的な演出や舞台装置は変わっていないようです。ということは、再演時、演出に手を加えなかった‥ということでしょうね。

ドイツ語版でしたが、違和感は、あまり感じませんでした。厳密には変なところもあるのでしょうが、Feri自身、聴き込んでいる作品ではないので、わからなかったのかもしれません。

出演者ですが、Mimì(ミミ)のCaroline Melzerさんが、いつもとは違う雰囲気でなかなか良かったですね。歌はもちろん、病気で弱っている時の演技も見事。こういう薄幸の暗い役も似合っている感じがします。

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そして、いつもながら歌がうまいMusette(ムゼッタ)のMelba Ramosさん。二幕から登場だが、存在感は抜群でした。やはり彼女はオペレッタよりもオペラ向きであることが良くわかります。

Rodolphe(ロドルフォ)のMehrzad Montazeriさんは、例によって全力投球で声が出ていました。

昔に比べると感情の起伏を表現するといった演技も良くなり、役の雰囲気に合っていた感じがします。こういった役には合っていますね。

オペレッタも良いですが、今日の歌い方を見ているとご本人はオペラに出演したいのかもしれません。聞いたわけではないので、わかりませんが‥

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Marcel(マルチェロ)のDaniel Ochoaさんも安定感があって安心して観ることができました。歌、演技共に合格点です。ただ、おじさま風の風貌が‥以下、自粛。

Colline(コッリーネ)のYasushi Hiranoさんは、一生懸命にやっている姿勢は伝わってくるのですが、全体的に固い感じ。もう少し、肩の力を抜いてできるようになると良い雰囲気になると思うのですが‥

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全体的に、奇をてらったところがなく、良くできたプロダクションです。後は出演者によるところが大きいかもしれません。

1月も継続上演されるので、ご興味のある方は、是非、Volksoperへどうぞ。比較的席は取りやすいと思います。

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